ギリギリドライブ大作戦



(余裕があれば今回の記事はぜひこちらの曲を流しながらご覧下さい)



その赤い車のドアを颯爽と開け、

俺は運転席へ腰を下ろす。

気怠そうに、ふぅ、と一つ息を吐く。

目的地へは、そうだな、一時間くらいか。

キーを回す。ブォン、とエンジンが小気味いい音を立てる。

さぁ、出発だ。



しかし、

覗いたメーターが俺に驚愕の情報を告げる。

…ガソリンがない…

走行可能予想距離は、40km。

目的地までは、約30km。



なぜか自信満々な俺は、

この時、「お、余裕じゃん」と思ってしまった。

それが、悲劇の幕開けだったことを、

この時の俺は知る由もない。



序盤は快調に車は進む。

高速へ乗った。やったぜ、空いている。

半分ぐらい行ったところで、トイレに行きたくなる。

コーヒーを飲みすぎたか、缶コーヒーを睨む。



俺はこの時忘れていた。

ガソリンにもうそんなに余裕が無いことを。



尿意に気を取られた俺は、

ガソリンのことをすっかり忘れ、

「もうやばいよ!」を示す赤いランプにも注意を払わなかった。

そして、目的地まで最後のサービスエリアを越えた頃、

俺は渋滞にはまった。



こみ上げてくる汗。

車内は熱気に包まれていた。

俺は窓を開けた。外の風を取り入れようと思ったのだ。

窓のスイッチを押そうと思った瞬間に、

俺は気付く。そう、ガソリンの針が、0ラインに重なっている。



「ここで止まったら…」想像すると汗が増す。

ここで止まったら…大迷惑だ。そして、もっと最悪なことに、

ここにはトイレもない。



想像力が身体中へ危機を伝える。

身体がそれに呼応して、体温が上がる。

ピンチはチャンス。自分に言い聞かせた。

しかし、気付いた。乗り越えた先には、特に何もない。

そう、ここにはピンチしかない。



駄目だ。希望を探せ。脳に命令をする。

目的地までは、あと5kmほど…

そして、確かその手前にガソリンスタンドがあったはず。

なんとか…なんとかそこまで持ってくれ!

祈るような気持ちで、車を走らせる。



そして運命共同体である俺達は、

やっとこさ渋滞を抜け、

念願の高速の出口へと辿り着いた。

しかし、この時の俺はまたしても知らなかった。

外には更なる地獄が待っていたことを。



度重なる信号ストップ。

多くの割り込み。

下道パニック!

俺にも、車にも、限界が近付いていた。



気力を振り絞る。

腹式呼吸をしながら、祈る。

目は先を見据える。頭は幸福なイメージを浮かべる。



あと3km…



あと2km…



あと1km…



もうすぐ着く。

なんとか持ちそうだ!

俺も、車も!!!



着いた!!!



ん?




本日メンテナンスにより休み…だと…!?




後編に続く




本日もHOMEにお越し頂き誠にありがとうございます。

結局ちょっと先でガソリンスタンドを見つけ、無事に作戦終了しました。

長々とくだらないお話に、お付き合いありがとうございました。






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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。過去に3000人以上の生徒の個別指導経験を持つ。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。

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