いいことと悪いこと、どちらに目を向けるべきか


「ポジティブって大事だけど、そればっかりじゃ駄目ですよね」


入ってくるなり、高校生の生徒がそんな言葉を宙へ浮かべました。


話を聞くと、部活の練習で後輩がミスに対して甘いようで、それが気に入らないようです。普段は怒る印象なんてないような子が、珍しくイライラしておりました。


「自分に甘いというか、プレイにこだわりがないというか。今どきの若い子ってみんなあんな感じなんですかね」


「君も十分今どきの若い子だよ」と言いそうになったのをこらえて、「なんだか青春しているなぁ」と微笑ましく話を聞いていました。


「先生は、教えるときにどうしてるんですか?どこまで褒めて、どこまで注意するとか線引きってあるんですか?」


お、なかなかいい質問がやってきたので、「そうだなぁ」なんて少し間をとって、お話を始めます。彼女も色々吐き出したので、ここから落ち着いて話を聞いてくれました。そういえば、過去にもこんな記事を書きました。


僕の中では、「いいとこを褒めるのと、悪いところを注意するってどっちに重きをおけばいいの?」という質問の答えは、「スパルタとコーチングってどっちがいいの?」の答えと一緒です。


そう、結論は変わらず「人とタイミングによる」です。「まぁ、これは僕の勝手な考えだけどね」と前置きをしてから説明をしました。


まだ始めたばかりの初心者には、心のエネルギーを育てるためにも基本褒めることが効果的でしょう。いいところを見つけてあげて、技術と心の力を磨いていきましょう。


慣れてきて、より高いレベルに向かう時には、出来ないところに厳しく目を向ける必要があります。それを埋めていく作業が成長に直結しますからね。そこはストイックにやっていくのが大事。その頃には、もう十分心の力も育っていますから、困難や強めの叱咤激励にも折れずに頑張ってくれるはずです。


あとは個々人の性格や、状態によりますよね。どんなに強い人でも、嫌なことがあった直後というのは、心が弱るものです。そんな時にネガティブな要素に目を向けすぎても、あまりいい結果は生まれません。スポーツなんかでもそうですよね。


理想は、自分自身で失敗に気づき、その失敗自体にはへこまず、「それを次への糧にする」というマインドで失敗に向き合い修正することですが、それって大人でも難しいこと。指導者や先輩の立場でできることは、次回以降本人が自力でそうできるように、気付きや方法を与えてあげることです。


「だから、指導する方はさ、色んな引き出しをもっておくといいよね」と偉そうに伝えると、「さすが先生」とお褒めの言葉をいただきました。うん、手前味噌ですが、参考になったなら幸いです。


もうちょっと深掘りしてみましょう。



いいことと悪いこと、どっちに注目すべきか



人への指導の際ではなくて、自分自身の日々に話を移しましょう。


毎日生きていると、色んな「嫌なこと」が襲ってきます。それは自分に責任があることもあれば、そうでないことも。


元気なときはどちらにしても「よーし、この困難を成長の糧にしよう!」とポジティブな対応ができますが、これまた生きていればそうできない時も多々あります。


そんなときは、弱った心から絞り出すように、こんな言葉を自分に向けて吐き出します。


目線をどちらに向けるかは、自分自身で決められる。


見上げれば曇天の日も、道の片隅では美しい花が咲いている。過去に沢山背負った荷物も、これからくぐる未来の扉の前には捨てていける。誰かに責められた日も、味方で居てくれる大好きな人たちを知っている。


たしかに成長も大切だけど、今この一時は成長のことなんて考えずにさ、気持ちよさを重視しよう。キラキラしている方に目を向けよう。たった100年の人生だ。たまには誰にも遠慮しなくたっていい。そんなタイミングがあっていい。


無理矢理にでもいいことや楽しいことに目を向けると、少しずつ心のエネルギーが回復してきて、また嫌なことにも立ち向かえるようになる。人にやさしくできたり、ポジティブな考えができるようになったり、笑えるようになったりする。


最大最悪の悪いことの後には、帳尻合わせのとってもいいことが。ひどい別れの先には、とびきり素敵な出会いが。思いもよらない困難の先には、思いがけない喜びや感動が、待っているかも。


だから、あんまり調子がよくない日には、自分自身と相談して、目を向ける方向をちょっとだけ変えてあげるのがオススメです。


また調子が出てきたら、悪いところにしっかり向き合って、改善していきましょう。


いいことと、悪いこと。どっちだって大切です。




さて、冒頭の生徒に話は戻って、彼女もなんだかんだ言った後、「ま、その子、よく声は出すからそこはいいんだけどね」と、教えてくれました。


なんだかんだやさしい先輩だなぁ。うん、おかげでこちらも爽やかな元気を貰いました。


これも、いいこと。


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勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。過去に3000人以上の生徒の個別指導経験を持つ。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。

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