「beの理論」という、僕の好きな考え方があります。
「be」とは、存在承認のこと。「居るだけでいいよ」ということです。承認の種類には、他にも「do(行動承認)」や「have(結果承認)」などがあります。
人は生まれてきたとき、「生まれてきてくれてありがとう!」と最大限の存在承認を受けます。それが成長するにしたがって、「立てたね!」「ハイハイできたね!」などの行動承認や、「いい点取れた!」「合格した!」「記録出した!」などの結果承認が注目されるようになります。
それが悪いわけではありません。ただ、行動承認や結果承認は、受けられない者も出てくるというのがポイントなのです。
人にとって「承認されること」というのは、自信やセルフエフィカシーにつながり、行動の原動力や強い心の支えとなります。
そんなことを踏まえて、目がいきがちな「行動承認」や「結果承認」だけではなく、「あなたはあなたのままでいいんだよ」という「存在承認」も大事にしましょう、というのが「beの理論」です。
「あなたはあなたのままでいいんだよ。それだけで、とっても素晴らしいんだよ」
そんなことを伝えたくて、ずっと昔に作った物語が、「夜色のねこ」というお話です。
主人公は一匹の黒猫。みんなから嫌われている、黒猫のお話です。
そんな黒猫を助けるのが、魔法使い。世界を真っ暗にして、黒猫にはじめてのお友達ができます。
だけど、そんな暗闇のせいで、怖がる女の子のために、魔法使いは空に色々な光を浮かべます。
慣れない光に包まれて、怯える黒猫。
だけど、やさしいのその光に包まれながら、黒猫はあることに気がつきます。
それは、とっても大切なこと。
そして、黒猫は、その先で嬉しいつながりを手にするのです。
心温まる物語。描いてもらった黒猫がとにかくキュートなので、ぜひお楽しみください。
「第二の家」書店でご紹介しています。よかったら、チェックしてみてくださいね。
朗読バージョンはこちら。音楽ってすごいね。手前味噌ですが、最後、ちょっと鳥肌が立ちますよ。
作者渾身のメッセージが込められた絵本「夜色のねこ」のご紹介でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
あなたはあなたのままで、とっても素晴らしい。
0コメント