これは、ある架空の国のお話です。
その国には、2種類の種族が住んでいました。
一つ目は、A。実に国民の52%を占めます。もう一方であるBは温和で知的な人々でした。
その国の政治は、多数決で選ばれた王様が主導権を持ち、方向性を決めていきます。人数が多いからか、今までもずっとAの種族から王様が選ばれていました。
いつしか、王様はAの国民に向けた政策や言葉を選ぶようになり、Bの不満は溜まっていきました。Bを支持した政策を持った候補者も選挙に出るのですが、Aの人数が多いので王様に選ばれません。ますます王様はAに有益な政策を打ち出すようになりました。
時折Aの中でも「Bのことを大切にしよう!」という人が現れますが、一時期盛り上がるも、結局は何も変わりません。
Bの人たちの中でも「もう自分たちで国を作ってしまおうか」と言い出した人たちもいましたが、結局うまくいきませんでした。
王様も、「BがいるからこそAがいい暮らしができる」ことを知っているので、うまく情報を操作して、不公平感を少しでもなくそうとします。多くのBは、それで安心します。
あるジャーナリストが、その国の現状を本に書き、「多数決とは、やさしい物事の決め方に見えて、実は残酷な物事の決め方」と記しました。
今日本という国に生きるあなたはその本を手に取り、異国の現状を知って、一体何を思うでしょうか。
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極端にすると何かが見えてくることもある。
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