学習系統図という塾にとって大変ありがたいアイテムがあります。
ネットにも沢山転がってますし、教科書会社さんが作ったものもありますし、
各学習塾も色々な仕様で作成されていますね。
基本的には、積み重ね科目である「算数・数学」のものをよく見かけます。
先日も記事を書いた通り、
積み重ね科目ができていない時は、遡って、どこに課題があるのかを見つけることが重要です。
それを見つける時の参考になるものが、
この【学習系統図】なるものです。
一枚ずつ、注意ポイントと併せて見ていきましょう。
(公立・私立など各小中学校で進みが異なる場合もございます。あくまで内容は参考までに)
算数とは小1での顔合わせ。
これから長いお付き合いになるたし算・ひき算と出会います。
そして小2で無二の親友になる九九さんと仲良しに。
時計や量の測定などつまづきやすい単元も出てきます。
ここではこういった内容が「当たり前」になるように、理解中心で学習を進めていきましょう。
定着させず薄い記憶のまま進めてしまうと必ず何処かでしっぺ返しをくらいます。
(dlなど中学生ではほとんど使わないものもありますが、もちろん知っておいて損はありません)
最初は絵や図で答えを求めるものが多いですね。
脳科学的には、小学校3年生位までは「概念」での理解が難しいそう。
なるほど、だから目に見えるもので数を考えるというわけですね。
小3でわり算・分数・小数の方々と握手です。
これで四則(足し算・引き算・掛け算・割り算)の皆さんと知り合いになれました。
彼らを使いこなすのは少し先のお話。まずは違いと名前を理解しましょう。
文章題やグラフのレベルも少しずつ上がっていきますから少し注意です。
それにしても、
小1や小3ぐらいの記憶ってありますか?
この頃に学習習慣が身につくとも言われていますが、
自分自身に身についていたかと言えば正直覚えていませんから、
身近な大人がさり気なくサポート・誘導してあげる必要がありそうですね。
さぁ、出ました。
小学校後半戦は意外と難しくて大事な単元のオンパレードです。
一学年ずつ確認していきましょう。
「四捨五入」「面積」「平行」「四則演算」「角度」…
小4で習う単元は重要語句のオンパレードですから、しっかりと理解して先に進むように注意を。
ここを曖昧にしたまま先へ進むと、5年生6年生で必ずつまづきます。
キャッチボールができない人が守備についてもちゃんとできないのと一緒です(一緒かな?)
さぁ、そして中3までの単元の中で、最難関と言っても過言ではないでしょう。
小5で遂に奴が登場します。そうです、「割合」(単位量あたりの大きさ)です。
計算も複雑ですし、単位の知識も必要ですし、文章読解の力も大切で、難易度も高いです。
ここまでの集大成とも言える奴に勝つことが、この学年の最大のテーマでしょう。
加えて、ここで暗記する知識もどっと増えますし、文章題の量も増えます。
逆に5年生がスムーズに乗り越えられるようなら、
それ以降ちょっと安心ができますね。
そして、小学校最終学年の6年生では、
計算の最高峰である「小数・分数の混合掛け算・割り算」が登場です。
また、今の時代、文字を使った式も小6で登場してきます。
中学生でメインで使う知識ですから、忘れないようにしっかりと理解・演習しておきましょう。
小学校6年間で「割合」と肩を並べて最強の敵の呼び声高い「速さ」は6年生で学ぶ単元です。
時間と距離とスピードの単位と複雑な計算が出てくるこの単元が乗り越えられれば、
あとは図形が得意か不得意かぐらいで、無事に6年生を修了できそうです。
図形に関しては、
苦手意識が邪魔をしているのか、言葉の意味がわかっていないのか、
イメージができていないのか、等の課題によって対処策が変わってきますから、
まずは「何が理由で解けないのか」の把握に努めましょう。
それが難しい場合でも、焦らないで大丈夫。
中学校になってから図形分野がメインになるのは後半戦ですから、
夏や冬の時間を使ってもう一度たっぷり図形の勉強をする時間はとれます。
まずは、「数と式」→「数量関係」→「量と測定」の順で理解を深める事を意識しましょう。
そうそう、その優先順位をつけるのは大人の役目かもしれませんね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
中学生にはこうやってつながるよ。面白いね、算数・数学って。
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