配点から見る神奈川県公立高校入試の対策


本日は英語・数学編。

神奈川県公立高校入試の積み重ね科目2つを「配点」という観点からチェックしてみましょう。



詳しいすべての正答率や平均点等はこの記事をご参照下さい。



「配点」とは各問題に与えられた得点のこと。

高い配点を与えられた問題は、出題者側が「これは価値の高い問題」と判断した問いで、

受検者たちにとっては「大変だ」「難しい」と感じる問題がもちろん多いはずです。

と言いながらも「本当にそうかな?」と疑問を感じ、

ランキングにしてみよう!となったのが今回の記事のはじまりです。



ランキングにした結果は、うん、概ね想像通り。

ただし、こうすることで「お、この問題お得じゃん」と思えるような、

「正解しやすいけれど配点が高い問題」も見つけることができました。

もちろん入試問題は毎年変わりますので、

今後に向けてこの情報がどれだけお得になるかはわかりませんが、

参考までに、楽しみながらご覧いただければ幸いです。



さ、それでは早速中身を見てみましょう。




配点ランキング2017【英語】から見る英語の対策



2017年度の問題を使って分析しております。

マークシート導入で大きく平均点が上がった年ではありますが、

英語の平均点は51.9点。理科の46.9点に次いで低い点数です。



そんな英語のトップを誇る最難問は、問1の(ウ)

リスニング+記述というコラボ問題で、正答率はわずか4.5%。

100人居て5人も正解できません。

そして実はこの問題、今回の公立高校入試5科目で、最も低い正答率の問題でもあります。



ん?待てよ。

だけど、配点は5点。

ランキングを見ていくと、その下にズラリと並ぶ5点軍団。

なんと、英語は5点問題12問あります。



正答率順に並べておりますので、

上位には英作文などのハイ難易度の問題が並んでいますが、

5点問題の下の方を見てみると、お、

正答率50%以上の問題がいくつか。★印つけてありますね。



彼ら★印問題は、

配点は高く、正答率も高い問題。そう、お得問題です。

そして、彼らお得問題の共通点は、「長文」!

問7〜問9の長文問題です。

内容一致などの難問ももちろんありますが、

空所補充の問題は軒並み正答率が高め!狙い目ですね!



その下には3点問題が続きますが、

これらは問4の並び替え問題

全順番正答しないといけないことに加えて、一問不要な語があるという難問です。

文法の確かな知識が必要になってくる強敵ではあるので、

英語はまず長文をしっかり正解して、得点を稼ぎましょう!



続いて数学です。




配点ランキング2017【数学】から見る数学の対策



数学も同様に2017年度の問題を分析しています。

関数が問4になるという形式変更(神奈川は形式変更があると点数が下がりがち)はありましたが、

一昨年51.7点だった平均点は、63.5点まで上がりました。

マークシート効果も多分にあった模様です。



そんな数学の配点トップは問7の証明問題

当たり前といえば当たり前ですね。

正答率が一割強、高校によって途中点の有無など採点の基準も違ったようなので、

配点10点は魅力的ですが、ここを得点源のあてにするのは危険かもしれません。



数学最低の正答率を誇った問2の相似計算記述問題の配点は5点。

難易度からみると、割の合わない点数ですね。

この問題が問2にあるということは、

もしかしたらここで予想外に時間を使ってしまった方もいるかもしれません。

正答率は8.6%。5点は魅力ですが、後回しにしてもいい問題かもしれません。



狙い目は、その下にズラリと並ぶ5点問題。

知識を組み合わせずとも公式さえ知っていれば解ける問6(ア)の体積の問題や、

数えればできる問5(ア)の確率問題など、

各大問の(ア)は配点も大きくシンプルな問題が多いので、取りこぼしのないようにしましょう。

もちろん、計算は一問も落としてはいけません。



数学は作戦をきっちりと遂行すれば、

一番簡単に60点以上を狙える科目でもあります。

実際そのための教材もあるぐらいです。これこれ。


少し言葉は雑ですが、

「もう絶対ムリな証明問題に悩む時間があれば、数えてできる確率問題を絶対に間違えるな」みたいな話です。

時間は有限ですからね。



それではここまでをまとめてみましょう。




英語&数学の対策まとめ



学力検査が時間無制限一本勝負であれば、

どの問題に対しても全力を持って取り組めばいいでしょう。

しかし、実際は私たちに与えられる猶予はわずか50分。

ですから、解き方にも工夫が必要なのです。



時間制限を考えれば、

配点✕正答率の数値が高い方から解いていくのが必勝法になりますね。

本番にそんなことを考えながら解いている時間はきっとないですが、

概ね以下のルールを頭に入れておけば問題ないでしょう。



●英語は長文
●数学は計算と各大問の(ア)
●それ以外は「時間がかかりそう!」「難しそう!」となったらとばす



シンプルイズザベスト。

これが英語・数学必勝法です。

もちろん、得意不得意や目標点数によっても解き方は変わってくるでしょうから、

参考までに、ね。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

作戦は大事。準備は大事。でも、一番大切なのは君が頑張ることだよ。




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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。