私立高校の入学時のお金(学費・入学金・設備費・諸会費等)の延納・返還についてまとめてみた【私立高校併願情報】

「あの…私立高校って最初にどれくらいお金がかかるんですか？」

冬の進路面談でよく訊かれる質問でもあります。最近はネットなどですぐ情報に触れられるので少なくなってきましたが、先日も同様の質問があったので、改めて記事にしてみました。

神奈川県の高校受験の場合、最も多い割合を占めるのが、第一希望公立高校、第二希望として併願で私立高校を受けるという方です。その私立併願時に気になるのがお金の話。入学金はいくら？いつまで待ってくれるの？その他費用は？など、大事なことですから知らないわけにはいきませんね。

これはもう周知の事実ですが、入学料が5650円(全日制)の公立高校に比べ、私立の入学時の費用はけっこういい額が並びます。公立高校の学費等についてはこちら。

ただ、決して、だから私立が悪いと言うのではありません。一概には言えませんが、コストがかかる分、面倒見や設備が公立高校に比べて優れているということも事実だと思います。個人的には神奈川県の私立高校さんはとっても素敵な高校が多いという所感を持っています。金銭的な面はあくまで情報の一つ。決してそれだけで学校選びをしないように、と保護者と生徒の皆様には毎年お伝えをしています。まぁ、そうは言っても「お金」の情報は大切な参考情報の一つに変わりはありません。よく知っておいて損はないはずです。

それでは早速「私立高校のお金の話」をしていきましょう。公立と併願した場合の私立高校の入学金等の納入に関しては大きく分けて以下の支払い方法があります。

1. そもそも手続き締切日が公立合格発表後
   
2. 申し込めば手続きを合格発表まで延納可
   
3. 費用の一部を先に納入、残りは合格発表後(一部延納)
   
4. 費用納入後、進路決定後に返還
5. 手続き締切日が公立合格発表前で延納や返還などなし

以下に表も載せましたが、学力上位校や大学付属の人気校は、３や４(一部)や５が多く、ご家庭にとって条件が厳しくなっている印象がありますね。逆に、偏差値的に中堅以下の高校は、１や２の方法をとっている学校が多い気がします。この辺りは各校の戦略が見えるところですね。それでは、それも踏まえて神奈川県の各私立高校の入学時の手続費用についての表を見てみましょう。

神奈川県私立高校入学手続き費用の延納・返還一覧表(一部)

【表の見方】

◆私立高校名　◆入学手続費用(入学金・設備費・諸会費等込)　◆延納期限と延納手続き時納入金　／◆あれば返還期限と返還額(入学手続き費用から返還される額)

2017年度のデータ参考です。また延納手続き時納入金が「なし」となっている高校は上記の支払い方法１の場合を含んでいますので、詳細はご確認を。

【一覧表】※あいうえお順

麻布大付属　472000　3/3　50000

アレセイア湘南　410000　3/1　なし

柏木学園　338000　公立高校合格発表日翌日　なし

鎌倉学園　460000　3/2　150000　／返還は3/1まで申し出で210000円返還

関東学院六浦　430000　3/1　230000

鵠沼　330000　3/1　なし

慶應義塾　865120　／返還は3/2まで申し出で525120円返還

向上　430000　3/3　なし

光明相模原　370000　3/3　なし

相模女子　412000　3/3　なし　／返還は3/31まで申し出で192000円返還

湘南工科大　400000　3/1　なし

中央大横浜　290000　

桐蔭学園　200000　3/2　200000

東海大相模　424500　公立高校合格発表日翌日　60000　／返還は3/31まで申し出で224500円返還

桐光学園　220000　

藤嶺藤沢　400000　3/1　なし

日大藤沢　230000　3/2　150000

藤沢翔陵　315000　3/2　なし

武相　400000　3/3　なし

法政二　350000　公立高校合格発表日翌日　／返還は3/31まで申し出で50000円返還

山手学院　440000　3/1　200000

横須賀学院　430000　3/13　なし

横浜　400000　3/1　なし

横浜商大　485000　3/1　なし

横浜翠陵　385000　3/3　なし

横浜創英　373000　3/1　なし

横浜創学館　372000　3/1　なし

横浜隼人　400000　公立高校合格発表日翌日　／返還は3/31まで申し出で200000円返還

毎年金額や期日が変わる学校もあります。詳細は必ず学校HPや説明会で確認しておきましょうね。

【併願校】ってもしも公立が駄目だったら行く学校…って考えるとなんだかネガティブな進路だけれど、その２番手の学校も自分が楽しみにできるなら、なんだかどっちの入試だって頑張れそうだよね。今回の情報がその為の志望校選びの参考になれば幸いです。

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お金の話は保護者に任せて、さぁ、君がすべきことは勉強だ！