本屋で教材を探すのが好きです。
暇があれば本屋に居ますね。ちょっと前に来たばかりだからそんなに棚の中身も変わってないだろうに、ぐるぐるぐるぐる、時が許すならば、もう何時間でも居られます。
今日はそんな本屋巡りで見つけた、オススメの教材たちをいくつかご紹介致します。ぜひ家庭学習のお供に。
ちなみに、子どもに本を買ってあげるときのオススメは、買い与えるのではなく、本屋に一緒になって探しに行くことです。一緒に見つけて、一緒に買う。お気に入りの教材が見つかれば、それだけで自然に勉強もはかどりますからね。
もちろん成績アップや受験対策を見据えれば、市販のものより塾用教材に利があると個人的には考えていますが、市販教材の中にも素敵なものはいっぱいあります。
この記事がどこかで誰かの参考になったりしたら嬉しいです。
算数と国語を同時に伸ばすパズル
まず最初のご紹介は、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』。算数教室をやられているという宮本先生の本です。恥ずかしながら、僕は最近知りました。
小学生全学年が対象で、入門編、初級編、中級編、上級編、分数編などレベル別になっています。
登場人物各々の発言から順位を当てるなどの推理問題と、計算ブロックパズルが交互に並んでいて、「コナンになったつもりで」と子どもたちにやらせると楽しそうに考えています。
タイトルに貼ったリンク(小学館HP)から試し読みもできますので、興味があれば覗いてみてください。
著者の宮本先生のコメント。
本書は「国語も算数と同じように論理的に解く」ことを目的に作りました。 今回は、推理パズルと計算ブロックを交互に入れました。両方楽しめるようになれば、算数も国語も得意になっているはずです。わからないときは、いったん閉じてください。答えを見たり、ヒントをもらっても意味はありません。 学習の本質は「考える」ということにあります。日をおいて取り組めば、すらすら解けることがよくあります。そのとき学習のおもしろさに気付くことでしょう。あせらず、気長に楽しんでください。
国語でも算数でも、他のどの学問においても、論理的な思考能力というのは大切ですからね。
さらに、もっと突き詰めれば、国語や算数というのは「考えること」とその材料に名前をつけて分けたもの。本質は一緒です。
どっぷり考えることの楽しみに浸かってみてください。
中学国語 出口のシステム読解
『出口のシステム読解』は、国語界の大御所ともいえる出口先生の中学生向けの書です。
本当にこの本で入試までカバーできるかについては、問題数の少なさが気になるところですが、「国語の勉強法」を学ぶ本としては、大変わかりやすくてオススメです。
「これが一人で進められる子はそもそも国語力高いんじゃないか」という声も聞こえてきそうですが、お家で保護者の方がサポートしながら進めていくにはちょうどいいんじゃないでしょうか。
難易度も「読んでみたらわかりやすかった」という絶妙なラインから入るので、子どもを褒めながらテンションを上げていきやすいです。
そうして、「国語大好き!」まではいかずとも「文章問題?別に嫌じゃないし」となったら、しめたもの。
ちょっと表紙がとっつきづらいので、こればっかりは保護者の方が率先して選ぶ必要がありそうですね。
以前『国語力の正体と伸ばし方』でも書きましたが、国語力とは「相手の求めているものを返す力」。これが伸びればテストの点数や成績アップはもちろん、日々のコミュニケーションでも困らずに済みます。つまり、人生でずっと役に立つ力というわけです。
国語界の巨人の肩の上に乗って、国語マスターを目指しましょう。
わけがわかる中学理科
『わけがわかる中学理科』は学研さんの本。以前、このブログでもご紹介した『わけがわかる中学社会』の姉妹本です。社会が良かったので、理科の方も購入してみました。
早速この本を教室にさり気なく置いておくと、まずは理科好きの子がそっと手に取る。それを見ていたお調子者が「なにそれ」みたいに声を掛けて、一緒になってクイズ大会をしていました。
「へーそうなんだ」「これ今やってるとこじゃん」なんて声が聞こえてきて、まぁ、置いたかいはあったかなと言うところ。あとは理解したことをちゃんと覚えておいてくれればいいのですが、この本のおかげで覚えることは「ちょっと」になったはずですから、期待しましょう。
「なぜ?」は勉強にとって、これ以上ないぐらいのガソリンになります。それを突き止めていく面白さがわかった子は、なんにも言わずともこっちが心配になるぐらい勉強を続けられます。
まずは「なぜ?」を感じられる心や頭の力を磨きましょう。
まんが 都道府県大辞典
『まんが 都道府県大辞典』は、たまたま他のものを探しに行った本屋で見つけたんですよね。
とっつきやすい絵柄と意外と詳しい内容に惹かれて、「あ、これあの生徒に読ませたい」と思えたので、購入を決意しました。
小学生版とありますが、地理が苦手な中学生や大人の方にもオススメです。なかなか今更人に聞けない一般常識的なものの学び直しに最適だと思います。個人的には、この本がきっかけで調べた都道府県の面積ベスト10がなかなか衝撃でした。
簡単なクイズがあるのでお家でワイワイ旅行した県などから問題を出しあったりするのもいいんじゃないでしょうか。
最後にちょっと要望。巻末に名産品や地名などから逆引きできる索引があったりするともっと良かったです。辞典ですからね。お願いします、西東社さん。
まとめとおまけ
ここまで長々とお付き合いありがとうございました。
今回は、『算数と国語を同時に伸ばすパズル』『出口のシステム読解』『わけがわかる中学理科』『まんが都道府県大辞典』という4つの素敵な本たちをご紹介しました。
ここで終わろうと思っていたのですが、最近ツイッターにてすごい先生にもう一つ素敵な教材を教えていただいたので、共有させていただきます。寺子屋リンクスさん、ありがとうございました。
以前話題に挙げた、エム・アクセス編『主語述語専科』を生徒にガンガン進めさせているが、やはり使ってよかった。
— 寺子屋リンクス/家庭教師のリンクス (@KatekyoLinks) September 29, 2018
本当に3文節程度の文から主語述語を抜き出すだけだが、「主語不在」「述語不在」「倒置表現」の文を示されると、言語処理力や注意力の散漫がみるみる露呈してくる。色々な意味で強烈。
これでもかっていうぐらい主語述語やらせてくれます。オススメです。しかも割と安め。
これにて本当におしまいです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
良き本との出会いは、良き学びにつながる。
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