誰でもできる宇宙一簡単な最強の勉強法【第三話：勉強の前に準備すること】

スターマン「STAR勉強法！！」

ゆうき「え、いや、そんなドヤ顔で同じこと２回言われても…」

エアーマン「サッキモ聞イタゾ。ボケタカ？」

スターマン「はぁ。なんて空気の読めない子達なのだろう。この星では、CM跨いだら前の場面と同じところからもう一回繰り返す習わしがあるのだよ」

ゆうき「た、たしかに」

スターマン「分かったら、次は派手に驚いてね。せーの、私が考案した宇宙一の勉強法！その名も、STAR勉強法！！」

ゆうき＆エアーマン「オオ！！」

スターマン「やればできるじゃないか。ちなみに、この勉強法の名前、私がスターマンだからSTAR勉強法なのかと思っただろう？」

ゆうき「うん。そして若干ださいと思った」

スターマン「違うのだよ。勉強する上で大切な４つの要素を、やる順番に並べたら、たまたまSTARになっただけのこと。ただ、奇しくも同じ名前ということは、これは君たちを、まるで私みたいにキラキラ輝かせることのできる最高の勉強法ということだ」

ゆうき「そういうところがうさんくさい」

スターマン「批判は気にせず進んでいこう。早速、STAR勉強法の最初のSの説明といこう」

エアーマン「オモシロソウジャナイカ」

スターマン「SはSETのS。SETは準備するという意味だ。そう、勉強には準備が大切。ここにチェックシートを用意したので、二人ともよく見るように」

「準備する」チェックシート

スターマン「見たら、早速チェックしていこう。ここはいわば勉強の土台。ここがしっかりしていないと、いくら上辺だけ頑張っても、なかなか実力が伸びないしそもそも続かないよ」

ゆうき「ひ、一つもチェックできない…あ、やるものだけは大量にある…」

スターマン「今できていないことは伸び代ってことだよ。テンション下げなくて大丈夫。できることから一つずつやっていけばいい」

ゆうき「はーい」

スターマン「というわけで、今から部屋の掃除を始めまーす。ハイハイ、ゆうきBOYはこの段ボール箱に誘惑物を詰めて。エアーマンも暇なら手伝って」

ゆうき＆エアーマン「ハーイ」

・・・

スターマン「これであらかた片付いたかな」

ゆうき「ゲームも漫画も押入れの奥へ行ってしまった…」

スターマン「決して触るなってことじゃない。やりたい時は出してやればいい。楽しみって心のパワーを貯めるためにも必要だしね。だけど、普段は必ず閉まっておくこと。まずはそのルールでやってみよう」

エアーマン「コノ教材トカハドウスレバイイ？ゼンブ使ウ？」

スターマン「あれもこれもは難しいから、やるものを絞れるといいよね。まずは算数数学の計算と、英語の簡単な単語や文法から始めようか。社会理科は得意なところと学校進度が合っていれば力を入れるのもいいかもしれない」

ゆうき「数学や英語は、今学校でやっているところはやらないの？」

スターマン「それは、ゆうきBOYの好きなドラクエ風に言うと、レベル３で魔王城に乗り込むみたいなものだ。まずはレベル上げが必要だよ。特に数学や英語といった積み重ね科目の要素が強い科目は、前の内容ができていないと次の内容ができないことが多いからね。時間はかかるけれど、確実に一つずつできるようにしていけば、絶対に成長はするから安心してね」

ゆうき「できるかどうか不安だけど分かった。今日から早く寝ようとしてみる」

スターマン「まずはやろうとすることが大切だ。何事も【失敗しない人は何もしない人】。チャレンジしなければ何も得られはしないけれど、チャレンジすれば、成功も失敗も経験値になるからね。一つずつこのSET(準備する)にチェックを増やしていこう」

ゆうき＆エアーマン「ハーイ」

スターマン「良い返事だ。これを改めて見てみて、何か質問はあるかな？」

ゆうき「能動性ってなに？」

スターマン「のうどうせい、と読みます。誰かにやらされるのが受動的、自らやるのが能動的っていったらわかりやすいかな。受動的なものって楽なんだけど、成長にはつながりにくいんだよね。何事も能動的にできるようになったら、楽しめるし、成長も早くなるんだよ」

ゆうき「なるほど」

スターマン「ちなみに、一つだけ訊いておきたい。なければないで構わないんだけど、ゆうきBOYの勉強する目的ってなんだろう。何のために勉強する？」

ゆうきくん「うーん」

スターマン「すぐに出てこなくてもいいし、いくつあってもいいし、小さくても大きくてもいいんだ。やっていく中で、見つけることだってあるからね。選択肢を増やすため、や、褒められたい、っていう一般的なものから入ってもいいし…」

ゆうきくん「…お母さんに喜んでほしい」

スターマン「え」

ゆうきくん「いつも怒らせてガッカリさせてばっかりだから。いい点数とって、お母さんに喜んでほしいかな」

スターマン「……それは、とってもとっても素敵な目的だね。おじさん泣きそうになってしまったよ」

ゆうきくん「おじさんなの？」

スターマン「お兄さんです。ゆうきBOYには素敵な目的があるから、きっと大丈夫。グングン成長していくよ。それでは次に、これらの準備と並行しながら、実際にやることを決めていこう。ここで重要になるのがSTAR勉強法のTになる」

ゆうき「トレーニングだ！」

スターマン「違う。次回のお楽しみだ」

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今日の付録は学習系統図英語版。積み重ねていく道のりがわかりますね。