平成30年度入試に向けて、最後のテストが行われ、
ここからいよいよ冬期講習などが実施される時期となってきましたね。
そんな中、入試に必要な最後の内申点に関わる後期中間テストを無事に終えたCくんが、
昨日こんな質問をぶつけてきてくれました。
「先生、重点配点って何？志望校決めに関係ある？」
おいおい、今更か。もう何度も説明したぞ、とは言いません。
人の言葉など一時間後に半分忘れ去られる運命ですからね。
いい機会です。ここは改めて説明しましょう。
神奈川県の公立高校入試は、基本的に【評定：学力検査：面接：(特色検査)】を各高校が定める比率で計算した得点を順に並べ、合否を判定します。
例えば湘南高校は、3:5:2:1の比率。横浜翠嵐高校は、2:6:2:2の比率。
特色検査を実施していない鎌倉高校は3:5:2の比率、藤沢西高校は4:4:2の比率です。
全体の流れとしては偏差値が高くなるにつれて学力検査重視の比率になっています。
これが「一次選考」と呼ばれるシステムです。
それと同時に実施される「二次選考」というシステムもあります。
こちらは評定は含まれず、学力検査や面接の得点のみで合否を判定します。
ちなみに、合格者がどちらの選考で合格したかは公表されません。
一次選考でも二次選考でも、
「この科目の得点は二倍にするよ」等のルールを設けている高校があります。
それを重点配点と呼びます。下記に一覧にしましたのでご参照を。
生徒に伝えたのは藤沢市近辺のみですが、折角なので神奈川県を網羅しておきましょう。
2018重点配点高一覧
高校名(コース等) １(一次選考時の重点配点) ２(二次選考時の重点配点) としてあります。
市ヶ尾 １(評定で音楽・美術・保体・技術家庭科のうち点数の高い１教科２倍)
氷取沢 １(評定で英語２倍)
横浜市立南 １(学力検査で英語1.5倍) ２(学力検査で英語1.5倍)
横浜市立金沢 １(学力検査で英語1.5倍数学1.2倍) ２(学力検査で英語1.5倍数学1.2倍)
川崎北 １(評定で音楽・美術・保体・技術家庭科のうち点数の高い１教科２倍)
麻生 １(評定で英語1.5倍、音楽・美術のうち点数の高い１教科1.2倍)
川崎市立川崎 １(評定で英語1.5倍)
川崎市立川崎(生活科学) １(評定で技術家庭科1.5倍)
川崎市立川崎(福祉) １(評定で国語・保健体育1.5倍)
横須賀 １(評定で英語・国語・数学各々２倍)
追浜 １(評定で英語・国語・数学各々２倍)
津久井浜 １(評定で英語・国語・数学各々２倍)
逗葉 １(評定で英語・国語・数学各々1.5倍)
秦野曽屋 １(英語1.2倍、国語・数学・理科・社会のうち点数の高い２教科1.2倍)
伊志田 １(評定で英語・国語・数学各々２倍)
有馬 １(評定で英語1.2倍) ２(英語２倍)
大和西 １(評定で英語２倍)
上溝 ２(英語２倍、国語・数学のうち点数の高い１教科２倍)
橋本 １(評定で英語・国語２倍、学力検査で英語・数学1.5倍)
相原 １(評定で美術・技術家庭科２倍)
川崎工科 １(評定で英語・数学・理科２倍、学力検査で英語・数学・理科のうち点数の高い２教科２倍) ２(英語・数学・理科のうち点数の高い２教科２倍)
向の岡工業 １(評定で数学・理科・技術家庭科２倍)
平塚工科 １(評定で数学・理科・技術家庭科２倍、学力検査で数学・理科２倍) ２(数学・理科２倍)
小田原城北工業(機械・建設・電気) １(評定で数学・理科・技術家庭科２倍)
小田原城北工業(デザイン) １(評定で数学・理科・美術２倍)
川崎市立川崎総合科学(デザイン) １(評定で美術２倍)
川崎市立川崎総合科学(科学) １(評定で数学・理科1.5倍) ２(数学・理科1.5倍)
横浜市立横浜商業(スポーツ) １(評定で体育1.5倍)
横浜市立横浜商業(国際) １(評定で英語1.5倍、学力検査で英語1.3倍) ２(英語1.3倍)
白山(美術科) １(評定で美術２倍)
上矢部(美術科) １(評定で美術２倍)
川崎市立橘(国際) １(評定で英語２倍、学力検査で英語２倍) ２(英語２倍)
神奈川総合(個性化) １(評定で点数の高い１教科２倍)
神奈川総合(国際文化) １(英語２倍)
横浜桜陽 １(評定で点数の高い２教科２倍、学力検査で点数の高い１教科２倍) ２(点数の高い１教科２倍)
川崎 １(評定で英語・国語・数学1.5倍)
大師 １(評定で英語・国語・数学２倍)
藤沢清流 １(評定で英語・国語・数学のうち点数の高い２教科1.5倍、音楽・美術・保健体育・技術家庭科のうち点数の高い１教科２倍)
厚木清南 １(評定で点数の高い２教科２倍)
弥栄 １(評定で英語・数学・国語２倍)
弥栄(スポーツ) １(評定で保健体育２倍)
弥栄(音楽) １(評定で音楽２倍)
弥栄(美術) １(評定で美術２倍)
横浜市立東 １(評定で英語1.5倍) ２(英語1.5倍)
鶴見総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
金沢総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
麻生総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
藤沢総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
秦野総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
座間総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
相模原総合 １(評定で点数の高い１教科２倍)
海洋科学 １(評定で国語・技術家庭科２倍)
横浜市立サイエンスフロンティア １(評定で英語・数学・理科２倍 学力検査で数学・理科２倍)
横浜国際 １(評定で英語２倍、学力検査で英語２倍) ２(英語２倍)
神奈川総合産業 １(評定で英語・数学・理科２倍)
重点化をしているということは、
その学校がどんな人材を求めているかがわかります。
スポーツ科が体育ができる人を求めて体育を重点化、
英語重視の学校が英語を重点化するのはなんだか当然といえば当然ですが、
横須賀周辺の学校が３科重点が多かったり、
単位制や総合学科の学校が特化型の人材を求めていたり、
重点化から色んなことも見えてきます。
逆に、その重点化を見て自身がそれで有利になるかどうかで、
「自分に合う学校」か見極めることもできますから、
毎年きっちりチェックしておきましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
情報は知っておいたもん勝ち。
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