さぁ、面接対策!
神奈川県公立高校入試の面接の考え方については、
以前の記事をご参照ください。
今回は、
「どうやって面接で点数を稼ぐのか」について、
お伝えしようと思います。
まずは面接においての重要な考え方から。
(公立高校受験だけじゃなく全ての面接において大切な考え方です)
1、二本の矢印
上の図をご覧ください。
下手とか言わないで下さいね。
左にいるのが、面接に臨む人。
右にあるのが、面接をする側(高校や大学や会社など)を示しています。
その間を二本の矢印が行き来しています。
上の矢印=赤い1の矢印は、「そこじゃなきゃダメな理由」です。
面接の中で、他の場所じゃ駄目だという
「そこじゃなきゃダメな理由」を伝えることが、
合格に近付く条件になります。
例を見てみましょう。
Q「志望動機を教えて下さい」
A「英語に力を入れている貴校に入りたいです」
Q「でも、それなら近くの△△高でもいいよね?」
これでは相手には刺さりません。
では、例えばどのような志望動機が「そこじゃなきゃダメな理由」を
上手に伝えられるのでしょうか。
コツは「3本合わせ技」です。
Q「志望動機を教えて下さい」
A「私が貴校に入りたい理由は3つあります。一つ目が●●です。〜。二つ目が●●です。〜。三つ目が●●です。〜」
合わせ技で「そこじゃなきゃダメな理由」を伝えるのです。
特に3つ目には「人に関わる」ものを入れておくのがオススメです。
「そこにいる人」が、何よりも「そこじゃなきゃダメな理由」に成り得るからです。
「3つ目の理由は、貴校にこんな風になりたいという先輩が居たからです。
見学に伺った際、先輩方が大きな声で挨拶をして下さったり、
やさしく丁寧に案内をして下さり、自分もこんな風になりたいと強く思いました」
次に、二本目の下の矢印=青い2の矢印を見てみましょう。
この矢印は「あなたじゃなきゃダメな理由」です。
例えば、面接先が野球チームだとして、
あなたがいくらサッカーの上手さをアピールしても、
相手には選ばれません。「あなたじゃなきゃダメな理由」がないからです。
ここで必要なのは、
相手が何を求めているのかを知ること。
HPなどから、企業や学校の求める人物像などを読み解き、
自分の中の合致している部分を見つけて書き出しておきましょう。
実はこれが出来ていない人がものすごく多いです。
相手がなぜ自分を採用するのか。
これが自分で言えなければ、もちろん面接は不合格になります。
この二本の矢印は、
面接を受ける上でのある意味マナーとも呼べるものです。
大好きな相手を調べて、どうしたら気に入ってもらえるか考えるのは、
いわば当然のこと。
まずは二本の矢印に当てはまる事柄を思いつく限り書き出し、
そこから整理していきましょう。
続いて、整理のコツをお伝えします。
2、具体的
面接で情報を伝える時のポイントは、
「具体的であること」です。
具体的とは、イメージできるということです。
例を挙げてみましょう。
Q「好きな食べ物は?」
A「辛いものです」
これは具体的とは言えません。
なぜなら、イメージするものが人によって違うからです。
カレー、チゲ鍋、ペペロンチーノ…
きっと人により様々なものが思い浮かびます。
これは抽象的といいます。
Q「好きな食べ物は?」
A「デニーズの和風ハンバーグです」
ここまで言えれば、だいぶ具体的ですね。
この「具体的」が、面接の重要なポイントです。
例えば、神奈川県の公立高校入試の面接では、
「中学3年間での教科等以外の活動に対する意欲」という観点があります。
その質問を使って、具体的のコツに迫ってみましょう。
「中学校で頑張ったことは?」と質問をされて、
「部活です」ではもちろん駄目。
「野球部での活動です」でもまだ足りない。「野球部での活動を頑張りました。具体的に、自分が最も頑張ったことは声出しとチームの盛り上げです」いい調子です。
さらにここから、「エピソード」を使うと効果的です。
「試合でチームが劣勢になった時も、私は率先して声を出しチームメイトを鼓舞しました。私のチームは、逆転勝利が多かったのですが、最後まで諦めずお前が声を出したからかもな、と引退の時コーチに言われたことが思い出として残っています」
こんな風に、エピソードは否が応でも具体性を高めてくれます。
また、人間は基本的にエピソード(物語)好きです。
面接でエピソードを話すことで、印象に残りやすいというメリットも得られます。
使わない手はありませんね。
最後に、
「具体的」と合わせて使いたい必殺技をお伝えします。
3、未来を語る
それが「未来を語る」です。
未来はもちろん誰にもわかりません。
だから、自由です。
そうです。自由に語ることが出来るのです。
先程の野球部の子の答えに、
「未来を語る」を付け加えてみましょう。
「試合でチームが劣勢になった時も、私は率先して声を出しチームメイトを鼓舞しました。私のチームは、逆転勝利が多かったのですが、最後まで諦めずお前が声を出したからかもな、と引退の時コーチに言われたことが思い出として残っています。私はこの自分の元気さや声を出すことを活かして、貴校でも野球部を盛り上げ、まずは神奈川県ベスト16を目指して頑張りたいと考えています」
いい答えになりましたね。
「未来を語る」上でももちろん「具体的に!」が肝心です。
これで簡単な面接のコツは以上です。
ご苦労様でした。
必殺の面接のコツ、いかがだったでしょうか。
今年も受験が迫っています。
「必ず勝つ!」という結果以上に、
「必ず勝つ!」という意識で取り組む姿勢が大切です。
皆様に、素敵な春が訪れますように。
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