表紙がお気に入りです。
ピラミッドは、教育開発出版さんが出している塾用の小学生向け教材。ビビッドな表紙はもちろん、中のページにもイラストが豊富です。お気に入りはハテナくん。難易度はNew小学生ワーク等と比べると少し難しいかな。
まずこの教材の良いところを挙げましょう。話はそれからです。
まず対応している学年。小1からあるので助かっています。理社は小5、小6のみです。
次に、単元と関わりある日常の事柄を載せてくれているところ。例えば線対称の単元だと、グリーンマークや地図記号を使って線対称の説明をしてくれています。
また、所々に現れる「オアシス」のコーナーでは、ゲーム的な要素で勉強を盛り上げてくれます。国語の漢字ぼくじょうがお気に入りです。意外と大人でも頭を使います。
学ぶことを楽しむ、ということについてすごくやりやすい教材という印象です。「練習しよう」「もっと練習しよう」「もっと練習しようプラス」でレベル別になっているのも助かります。
これをしっかりやり込めば、中学準備は万全でしょう。
教材の紹介はこれぐらいにして、本当に書きたいのはこれが基で起こった事件についてです。
こちら、今回の事件の発端となったピラミッド内に現れる謎のキャラクターです。
僕はもう随分前からずっと彼?のことをピラミッドくんと呼んでいました。よく例題に出てくるので説明の頭で触れると少し和みます。
事件はいつもの通り例題を説明しようとして彼に触れた時に起こりました。
「ほら、このピラミッドくんがさ…」
いつものように説明をしようとすると、生徒からかつてない勢いでの返答。
「待って先生!それチーズでしょ」
いやいやいやいや、教材の名前がピラミッドなんだから、ピラミッドくん(仮名)でしょう、多分。まずはこの指摘が事件。
「でも、ここに穴みたいなのあるじゃん(えくぼ)。これチーズだって」
正直ピラミッドでもチーズでもこちら側に支障はありません。いいでしょう、認めてあげようではないか。
「よし、じゃあこれチーズくんね」
さらっと認めると、向こうからもう一本矢が飛んできました。
「でもさ、チーズの穴ってなんでできるんだろうね」
まさかの展開。そんなこと言われたら気になってしまうではないか。
「そ、それたしかに気になるね。じゃあ問題解いてくれている間に調べてくるね」
「わかった!」と妙にやる気の生徒に指示を出して、Google先生で検索。そこで受けた二度目の衝撃が、この記事のタイトルの所以です。ちなみにチーズの穴ってこれね。
さて、Google先生が導いてくれたチーズの穴についてのサイトには、こう書かれていました。
「チーズの穴については、100年近くの年月、研究が続けられている」
事件です。別に姉さんがいるわけでも、ホテルで働いているわけでもありませんが、なんとなくこの台詞を言ってみたかっただけです。
100年!?あのチーズの穴に100年!?ネズミが噛じったなんて迷信があるあのチーズの穴がつまりこの100年間なんで空くのかわかっていなかったってこと!?え?もしかして本当にネズミが…(それはない)。
これは大変興味深い情報です。読み進めてみましょう。
実はチーズの穴に関する研究は1917年から行われていて、一度は「バクテリアが放出する二酸化炭素が理由」と結論が出たそう。
しかし、近年スイスの政府援助による農業研究機関がその本当の理由に辿り着いたのだという。
その理由とは、「干し草」。
干し草の微粒子が牛乳に紛れ込むことが、チーズの穴の原因だったということでした。わかってみればな〜んだというお話。
ただ、この謎を追う感じが勉強の楽しみでもあるんですよね。思わぬところから始まった調べ物でしたが、面白かったです。
そして私はこの「チーズの穴の原因は干し草」という事実を一生忘れないでしょう。
ここでも深い学びをありがとう、ピラミッド。
だいぶ集中している生徒が、問題を解き終えたのを確認して、丸付けを一緒にした後に、「そういえばチーズの話だけどさ」とウキウキしながら振ってみると、驚愕の一言。
「あ、その話忘れてた」
事件です。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
余談にお付き合い頂き、ありがとうございました。
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