こんなニュースを見かけたんです。
米ラトガーズ大学の食品科学者ドナルド・シャフナー氏らが、2016年に学術誌「Applied and Environmental Microbiology」に発表した論文によれば、食べ物が細菌だらけの地面に置かれている時間が長いほど、多くの細菌が付着することは間違いなかった。しかし、地面に落ちてすぐの時点で、食べ物にはすでに大量の細菌が付着したという。したがって、3秒であれ5秒であれ、ルールとしては誤りであることを示唆している。むしろ問題は、時間ではなく水分だった。水分のある食品(実験で使われたのはスイカ)は、パンやグミのような乾いた食品よりも多くの細菌が付着した。また、タイルやステンレスに比べると、じゅうたんの方が細菌の伝播(でんぱ)は少なかった。これは、実験のために細菌が含まれる液体を塗布したところ、じゅうたんが細菌ごと液体を吸い込んだためだ。
よく聞く3秒ルールというやつですが、僕も子どもの頃からだいぶお世話になっています。よくこぼす子でしたからね。まぁ、知らない人はいないとは思いますが、念のため3秒ルールについて説明しておきましょう。誰にとってもやさしいブログでありますように。
3秒ルールとは、食品を落として3秒以内に拾って食べれば大丈夫、という謎のルールです。4秒だったらまずいのか、はわかりません。実際にアメリカでは5秒ルールらしいです。結構長い。
そんな3秒ルールを科学的に解明しようと、2500回以上実験を繰り返したシャフナーさんが導き出した結論は、
少しほこりが付いたクッキーを拾って食べても、正常な免疫系を持つ人が、床に存在する細菌のせいで健康を損なう可能性は低い。「おそらく99%のケースは安全です」
というものでした。記事にはオチもついているのでぜひ最後まで読んでいただきたいです。
僕がこの記事を読んで最初に思ったことは、「世の中にはなぜ?をここまで追求できる人がいるんだなぁ」ということ。そして、今やそれを手軽にPCやスマホで確認できる時代なんだなぁということ。
これは便利だけれど、結構怖いことのような気がします。気になったことや抱えた謎を検索すると誰かが答えを教えてくれる。うんうん、それはとっても便利なんだけれど、それによって「自分で検証する」ってことの機会がどんどん少なくなるような気がするんです。
もちろん、巨人の肩の上に乗るように、「誰かが調べてるんだからそれを活用すればいいじゃん」と思うこともあるかもしれないけれど、調べる練習をしておかないと、調べるってことがとっても難しいことになっちゃうんですよね。急に「調べて」って言われても、スマホで以外の調べ方を知らないみたいな。
知りたいことに対して、自ら動いて調べてみる。そんな経験を子どもの頃にいっぱいしてほしいですね。それはもしかしたら、正解を手に入れるよりよっぽど大切なことかもしれないから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
なるほど、こういうのが自由研究とかの宿題の意味のひとつかもね。
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