勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。

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スウガクエストでいざ成長の旅へ!

新しいアプリができました。その名も『スウガクエスト』。まんまですね。数学の問題集は、解き方を覚えて何度も練習すれば確実に力がつく一方で、解いた問題の正誤を確かめて次へ進むという単調なくり返しになりやすく、特に自分がどこでつまずいているのかが分からないまま同じまちがいを重ねてしまう生徒が少なくないことを、私たちは日々の指導の中で感じてきました。そこで、問題を解けたかどうかによって進む道が変わる「ゲームブック」の形式を取り入れ、まちがえたときにこそ、その原因に合わせた練習へと自然に案内される教材をつくれないかと考えたことが、このアプリの出発点です。スウガクエストの舞台は「合格の塔」という8階建ての塔で、その頂上にある合格の玉座を、受験生の「あせり」と「見直しわすれ」を食べて育つ大魔王ケアレスがうばってしまった、という物語から冒険が始まります。塔の各階には大魔王の部下である7人の魔王が待ちかまえており、生徒は塔の番犬である勉強犬に導かれながら、計算から図形、そして関数と図形の応用問題へと、一階ずつ登っていくことになります。各階は神奈川県公立高校入試の数学の大問に対応していますが、入試の問題番号どおりに並べるのではなく、多くの生徒が確実に得点できる単元から順に登れるように、私たちが考えた学習の順序で構成しています。

寝てない自慢はもう時代遅れというお話

先日、ある生徒がこう言いました。「寝てない自慢って、もう時代遅れですよね」思わず感心しました。まさにその通りだからです。「昨日3時間しか寝てない」「徹夜で勉強した」かつては、がんばりの証のように語られていた言葉。でも今、科学はまったく逆のことを教えてくれています。今日は、最新の研究も交えながら、睡眠と学びの関係について真面目に書いてみます。一晩寝ないと、脳は「酔っ払い」と同じになるこれは有名な研究の話です。1997年、科学誌『Nature』に掲載された実験があります。起きている時間が17時間、22時間、24時間と延びるにつれ、作業成績の落ち込みは、血中アルコール濃度0.05%、0.08%、0.10%の状態とそれぞれ同程度になることが示されました。朝7時に起きた人なら、夜中の0時にはもう「ほろ酔い」レベル。徹夜して翌朝のテストを受けるのは、お酒を飲んで試験会場に行くようなものです。ちなみに、日本では、呼気中アルコール濃度0.15mg/L(血中でおよそ0.03%程度)で「酒気帯び運転」になります。
徹夜明けの脳は、それを上回る状態だということです。公平のために補足すると、後の別の研究者による研究では、高いアルコール濃度との比較は過大評価だった可能性も指摘されています。ただし0.05%相当の低下については支持されています。いずれにしても、「寝ないでがんばる」は、がんばっているつもりで脳の性能を落としている。これは揺るがない事実です。大事なのは「前の晩」ではなく「毎晩」「じゃあ、テスト前日だけしっかり寝ればいいの?」そう思った人もいるでしょう。答えは、NOです。マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究では、学生にウェアラブル端末を配り、睡眠と小テストや中間試験の成績を比較しました。質が良く、長く、規則正しい睡眠ほど、成績が良い傾向がありました。注目すべきはここです。テスト前夜の睡眠と成績には関係が見られず、テスト前の1か月間や1週間の睡眠の長さと質が、良い成績と結びついていました。睡眠の指標で、成績のばらつきのおよそ25%を説明できたそうです。さらに、ある時刻(この学生たちの場合はおおむね深夜2時)より後に寝る人は、合計の睡眠時間に関係なく成績が振るわない傾向がありました。つまり、睡眠は「一夜漬け」できない。毎日の積み重ねがものを言うのは、勉強と同じなんです。寝不足は、記憶を「間違える」睡眠不足の怖さは、覚えられないことだけではありません。シンガポールの研究では、16歳前後の高校生も含む若者を対象に、5時間睡眠を7晩続ける実験を行いました。すると睡眠不足のグループは、よく眠ったグループに比べて、後から与えられた誤った情報を自分の記憶に取り込みやすくなっていました。勉強に置きかえてみてください。「覚えたつもり」が、実は間違って覚えている。テストで一番怖いパターンです。また、動物実験の段階ではありますが、思春期にあたる時期のマウスを2週間睡眠不足にすると、長期記憶の障害が大人になっても続いたという報告もあります。成長期の睡眠は、今だけでなく未来の脳もつくっているのかもしれません。大谷翔平も、睡眠を「練習」している世界最高の野球選手、大谷翔平選手。彼の睡眠へのこだわりは有名です。最低でも1日10時間眠り、寝具メーカーと契約してマットレスや枕をカスタマイズしているといいます。試合後に眠れないときはどうするのか。その質問に大谷選手は、寝る時間や時差をある程度計算して、そこから逆算して就寝時刻を決めると答え、飲み物やマットレスなど環境を一定に保つことも挙げていました。あれほどの努力家が、睡眠を削るのではなく、睡眠を設計している。一流の人ほど、眠ることを「サボり」ではなく「準備」と考えているのです。HOMEからの提案:今日からできる3つのこと① 寝る時刻を「逆算」で決める大谷選手と同じです。起きる時刻から8時間さかのぼった時刻を、自分の「締め切り」にしましょう。
 ② 平日と休日の差を小さくするMITの研究が示したのは「規則正しさ」の大切さ。休日の寝だめより、毎日同じリズムが効きます。
 ③ テスト前こそ、いつも通り寝る前夜の一夜漬けで取り戻せるものは、ほとんどありません。勝負は、その前の1週間、1か月です。ここまでくどくど説明してきましたが、「寝てない自慢は時代遅れ」なんてこと、もうみんな、わかっていますよね。

睡眠は、勉強の敵ではありません。
勉強の、いちばんの味方です。 本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。よく寝よう。 そして、よく学ぼう。

背が低くても世界一になれた理由。 大橋信選手から学ぶ「自分を信じ抜く力」

先日のアジア大会で、17歳の大橋信選手が男子200m平泳ぎの世界新記録を出しました。それまでの世界記録を0秒65も縮めたというのですから、競泳の世界では「とんでもない更新」と言っていい出来事です。ただ、私が注目したいのは記録そのものよりも、彼のその歩みです。大橋選手の身長は169cmで、世界のトップスイマーの中ではかなり小柄な部類に入ります。平泳ぎは一般に、腕や脚が長い選手が一回のストロークで大きく進み、少ないストローク数で記録を伸ばしていくのが有利だと言われてきた種目です。つまり「背が高いほうが得をする」というのが、半ば常識のように語られてきたわけです。では、大橋選手はどうしたのか。彼は大きな選手の真似をするのではなく、ストロークの回数を増やし、速いテンポで泳ぎ続けるという、自分の体に合ったやり方を磨き上げてきました。50mあたりのストローク数は他のトップ選手より多いのですが、そのぶん一回一回を素早く、無駄なく回すことで、スピードを落とさずにゴールまで泳ぎ切っています。ここで考えてほしいのは、このやり方を貫くことがどれだけ難しいかということです。周りのトップ選手が「大きく、ゆったり」泳いでいる中で、自分だけが違う泳ぎ方をしていれば、「本当にこれで勝てるのか」「やっぱりみんなと同じにしたほうがいいのではないか」と迷う場面は何度もあったはずです。それでも自分の強みを信じて練習を積み重ねた結果が、世界記録という形で証明されたのだと私は思います。勉強にも、まったく同じことが言えます。塾で生徒を見ていると、「あの子は頭がいいから」「自分は覚えるのが遅いから」と、最初から自分に向いていない理由を探してしまう人が少なくありません。たしかに、一回聞いただけで理解できる人もいますし、それは平泳ぎでいう「一回のストロークで大きく進める人」に近いかもしれません。 でも、一回で進める距離が短いのなら、回数を増やせばいいのです。一度で覚えられないなら三回、五回と繰り返せばいいし、応用問題でつまずくなら基本問題をテンポよく何周も回して土台を固めればいい。進み方が人と違っても、ゴールに早く着いたほうが勝ちなのは勉強も水泳も同じです。そして、大事なのは、その「自分のやり方」を途中で疑いすぎないことです。成績がすぐに上がらない時期は必ずありますし、友達の勉強法がよく見えてしまうこともあるでしょう。もちろん、うまくいかないやり方を見直すことは必要ですが、自分に合った方法を見つけたなら、結果が出るまで信じてやり抜くことが、最後に大きな差になります。大橋選手の世界記録は、「条件が不利だから無理」という考え方が、必ずしも正しくないことを教えてくれました。自分の弱点を嘆く前に、自分にしかできない進み方を探してみてください。そして見つけたら、それを信じ抜いてみてください。本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。自分の答えを見つけて正解にするのは自分自身。

「知っている」が持っているパワーについて

先日、中学生に古典の授業をしていて気づいたことがありました。問題の本文で出てきた「宇治拾遺物語」。鎌倉時代に書かれた超有名な説話集なのですが、タイトルの見た目難しそうで、古文を読む前から「きっとわからない」と気持ちで負けている子も多い印象でした。そんな中、「こぶとりじいさん」や「わらしべ長者」の話をしました。実はこれら、その宇治拾遺物語の中で描かれているお話なんですよね。すると、各々少しだけ取り組む姿勢が変わったような印象を受けました。例えば、「嫌いなもの」と「好きなもの」が結びついた時、「好きなもの」に流されて、「嫌いなもの」がちょっと好きになった経験ってありませんか。ない方は華麗なスルーをお決めください。「知らない」と「知っている」にも、それに近い効果があるんじゃないかなと個人的に思っています。「知らない」に、「知っている」を足してあげる。そうすると、にょきにょきと興味の芽が生えてくる。だからその為に、知る勇気を持って、どんどん新しいことを知っていかなくちゃね。「知っている」ことを増やして、興味の引っ掛かりポイントをなるべく確保しておくって大事なことというお話でした。本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。「こぶとりじいさん」って、ちょっと太ったおじいさんのことじゃないからね。