勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。

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「青春偏差値日本一!」の裏側を知りに鎌倉高校を訪問しました

ガタンゴトン、江ノ電に揺られて、小さいけれど賑やかな駅に到着。朝日で輝く海と、あの有名な踏切を背中に、風が抜ける坂道を一歩ずつ登っていく。その頂上あたり、海が見える広大な敷地に、「青春偏差値日本一!」ともいわれる鎌倉高校はありました。鎌倉地域の学力トップ校です。今回、そんな人気校に訪問させていただき、校長先生からお話をうかがうことができました。貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。「青春偏差値日本一!」というのは高校側から発せられた言葉ではないのですが、学校説明会などで生徒たちからは飛び出す共通認識のある言葉になっているようで、海が目の前の素晴らしい立地はもちろん、そこにいる高校生たちも含めて、そう感じさせる魅力が鎌倉高校に詰まっているというのは、当塾の卒業生や今日すれ違った鎌高生たちを見ても、充分に感じることができました。とっても楽しそうです。ただ、楽しいだけじゃなく、近年進学実績もしっかり伸ばしている鎌倉高校の魅力を本日はお伝えできればと思います。あなたにきっかけをくれる高校校長先生の話を聞きながら、一番に思ったのは、「ここは学生に沢山のきっかけをくれる高校なんだ」ということです。1年時から見ることのできるキャリアブックでは、合格実績や進学先だけではなく、この部活のこの先輩はこんな風に勉強や活動していたよ、進学先や就職先はここだよ、というエピソードや実例が紹介されていました。身近な先輩が例ですから興味深く読めてイメージ持ちやすいですよね。ちょうど訪れた日がその実施日でしたが、高校2年生対象に大学イベントも実施。鎌倉プリンスに地方の国公立大学や近隣の人気大学を集めて大学の視野を広げてもらうそうです。たしかに、地方の大学までとなると自分で情報集めようにもなかなか難しいところがありますよね。生徒の希望を汲み取ってその道の研究者の方(今年度は観光学の専門家)を呼んで講演会をしてもらうこともあるのだとか。さらにスーパーサイエンスハイスクール(予算が増える)の強みを活かして「3Dプリンター(予定)」や「モーションキャプチャー」などの設備も生徒の研究希望も踏まえて導入を進めたそう。また、サイエンストリップと題して、横須賀の海洋研究開発機構(JAMSTEC)や提携している沖縄の藻の研究施設を訪れ実験学習を行う予定もあるということです。学びたい子の味方ですね。さらに日々の試みとしては「1%は専門的な内容を」という意識で各教科の先生方が専門的な知識を取り入れた授業を展開しようとしているということです。それによって興味関心が高まってその道の進路を選ぶ子もいそうですね。そうそう、進路としては国公立大学や都内の有名私立大志望が多いということですが、例年音楽や美術系の進路を選ぶ子もいるのだとか。部活動が盛んな鎌高ならではかもしれません。こんな風に、「これが学びたい」という子にはその道の先進的な情報を、「何が学びたいんだろう」という子には刺激や道標となるような体験を与えてくれるのが今の鎌倉高校の一番の強みなのかなと思います。元々鎌高生は楽しむのが得意な子達の集まりですから、「興味関心きっかけをくれる鎌倉高校の取り組み」と相性が良さそうです。高校を上手に利用しながら、自分たちで学びを楽しくしていけそうですね。「青春」って、行事や部活動だけではなくて勉強だってその中に入ってるんですもんね。鎌高オリジナルの「スーパーサイエンスハイスクール」ここからはちょっと小難しい話をしましょう。鎌倉高校の変遷は面白いです。以前はグローバル教育研究推進校、現在は学力向上進学重点校エントリー校(県指定で勉強頑張るところ)、理系教育推進校(県指定で理数教育を研究するところ)、そして今年度からSSH(スーパーサイエンスハイスクール・国が指定)にも指定されています。文系理系入り乱れている感じがありますが、実は鎌倉高校が指定を受けたSSHの類型は「文理融合基礎枠」。県内のSSH指定校でこの類型の指定を受けているのは鎌倉高校だけです。もちろんデータの取り扱いや分析など「理」の力は重要です。理数探究基礎という科目の単位も増え、2年生まで文理の選択はなく数学も含めた共通カリキュラムで学びます。しかし、「文」の力が強い生徒でもそれを生かし活躍できるカリキュラムになっているということです。「理系が苦手だから鎌高キツいかも」というよりは「苦手な理系も鎌高で鍛えて進路の幅を増やそう」ぐらいの気持ちで進路選択できるといいですね。入試に向けた取り組みとしても、土曜講座や共通テスト体験会、テスト実施後の教え合いなどがあり、受験サポートも万全です。先生方の授業も研修などを重ねて「わかりやすい」と評判ということです。授業で学んだデータの扱い方を、大学入試の分析にも活用しようという生徒もいるんですって。学力向上進学重点校やエントリー校って「推薦使うな!」のイメージが強いですが、鎌倉高校は志望した大学の枠があれば指定校推薦や公募推薦の話もしっかりしてくれます。SSHの探究学習はそれそのままAOや推薦入試でも活用できそうですね。鎌高オリジナルのスーパーサイエンスハイスクールカリキュラム。これからどんな実績を叩き出すのか楽しみです。最後に伝えたいこと今回訪問して見た中で一番驚いたのは、広いグラウンド。文化祭などで訪れたときは人がいたからか、個人的に思っていたよりも広かったです。校舎の耐震も強化済みで安心です。安心安全といえば、海の目の前にあって津波を心配される方もいるということですが、実は災害警報が鳴った時に避難場所になるぐらい高い場所にあるんです。安心ですね。行事は「文化祭」「スポーツ大会」「合唱コンクール」が三大イベント。楽しむのが得意な鎌高生ですから大いに盛り上がります。あ、イベント時はもちろん、普段から駅前の観光客含め人が多すぎなのがこの学校の難点でしょうか。人嫌いには辛いかもしれません。高校の近隣の施設の方などに話をうかがうと「鎌高生はメリハリがすごいよね」という声が多いそうです。勉強している時の集中力と行事などでの熱量とちょっとしたはっちゃけ具合は鎌高らしいといえばらしいですね。最後に、校長先生はおっしゃいました。「鎌倉高校が求めるのは、自分の頭で考え動き続けられる人」。わかりにくいを自力でわかりやすいにしたり、変化の激しい社会の中を生き抜いていける人。もちろん、それは決して簡単なことではありませんが、きっと鎌高生ならそれすら楽しんでやってくれるはずです。「青春偏差値日本一!」の実際は、行事も部活も学びもキラキラ頑張れる環境と全部楽しめる素敵な高校生たちでした。これまで同様、これからの鎌倉高校が楽しみです。最後の最後に、入試情報です。合格者の平均点数と内申点などは以下の表をご覧ください。鎌倉高校は元気側の左上にいます。

目指したい学習ペース「4ペース」とは

日々日々追われるようにして勉強をしている子がいます。明日のテスト、提出物、その勉強をこなすことが精一杯(もしくはこなせない)で日々が過ぎ去っていくのです。もちろんそれも頑張っているうちには入るのですが、それだけだとなかなか成長できません。成長のためにも、自分を楽にさせるためにも、少し先回りが必要です。「あの先生このタイミングでこういう課題出しそうだな」「今度ここテストしそうだな」「直前になって言われるだろうからそこらへんで勉強できる時間空けておこう」こういう風なことを自分で考えて行動できる人になりたいですね。ただ、それは非常に難しいことです。中学生でなかなかそこまで考えて動ける人は少ないでしょう。だから、オススメするのは積み重ね教科の予習です。積み重ね教科とは主に英数ですね。「勉強するにも何をどうしたらいいかわからない」「先を見るためにはまず何からしたら?」という方はまずここから始めましょう。学校を追い越すペースで理解が安定してきたら、突然のテストや提出物などに対応する余裕も生まれます。まずはそこを目指してみてください。本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。私はそれを「4ペース」と呼んでいます。それだけで内申の4までは安定して取れるからです。

ストレスと戦う最適な方法は「焦点を変えること」だと思う

先日、生徒との雑談の中でたまたまこんなことを訊かれました。「先生、ストレスとか溜まんないの?嫌なこととかある時どうしてんの?」めっちゃタメ口でしたが、そこそこ病んでいそうだったので許しました。私も人間ですし、ストレスは人並みに溜まります。そもそもストレスというのはボールが凹む現象のことを指していて、実は快のストレスと負のストレスどちらもあるんですが…(こういうのはいらない)問われて初めて「確かにどうしているんだろう」と考えてみました。子どもの頃からあんまりストレスで動けなくなったり苦しみすぎたりすることはないかなぁと感じています。何をしているのかなと改めて自分と向き合ってみると、なかなか言語化が難しいですが、あえて言葉にしてみたら「焦点をずらしている」という表現がしっくりきました。そうです。焦点をずらしているんです。大事なことだから2回言いました。焦点っていうのは、理科でも出てきますね。光が集まるところです。転じて、人の関心や注目が集まるところという意味を持ちます。例えば、今度の土曜日に嫌なことがあったとしたら、それを超えた次の月曜日の楽しみのことを考えます。当時だったら、新しいジャンプが発売されるとかね。嫌なことを楽しみで覆います。「土曜日のマラソン大会は嫌だけど結局走るだけ。死にはしない。それを乗り切れば楽しみが待っている」みたいにね。焦点ずらしてますよね。もしくは、その土曜の前の金曜とか木曜とかに土曜の嫌なことに対する準備をめっちゃして、嫌なことの前借りをしちゃいます。当日まで温めててドッカンとくるのが怖いですから。小出しのストレスなら耐えられるかなと。もっと言えば、「その嫌なことはもしかしたら自分にとって超重要なことなのかもしれない」とか「神様は乗り越えられる試練しか与えない」とかその嫌なこと自体のパワーを減らします。つまり、ビビってるんですね。嫌なことを直視すると負けちゃうから、目を背けたり散らしたり。だけど、嫌なことに向き合う経験って実は成長にはものすごく大事だから、背けても散らしても結局は対峙しなくちゃいけないんですけどね。嫌なことに心が負けそうになったらぜひ試してみてください。人生ってたった100年で長くないですから、なるべく多くの時間良い心持ちでいないと勿体無いですもんね。本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。自分の心を大切に。

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