中学生の生物では「動物の仲間わけ」をする単元があります。
そこを説明する際にはよく「ヤモリとイモリとタモリは違う動物の仲間だよ」とか話してスベるのですが、いつかそれをわかりやすい表にしたいなと考えておりました。
ついでに、ダンゴムシとかカタツムリとかミミズとか、ややこしい奴らもまとめたいなと。
というわけで、「動物の仲間わけプリント」が完成しました。題して「私の生物ノート」。
動物の仲間わけプリント解説
表ではまず動物を、セキツイ動物(背骨のある動物)と無セキツイ動物(背骨のない動物)に分けています。
セキツイ動物はさらに、哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類に分けられますね。この辺りは呼吸や体温調節の仕方、子の産み方や皮膚の様子などしっかり判別できるようにしておくとよいです。ちなみに、タモリ(さん)は哺乳類で、ヤモリは爬虫類、イモリは両生類ですのでご注意を。
無セキツイ動物は、節足動物、軟体動物、その他という括りで分けられます。その他ってなんやねんと突っ込みたくなりますが、一つずつ見ていくと「ああ、確かになんとなくその他だな」と納得ができますね。生物の多様性って驚きです。
赤字になっているのは注意ポイントです。「ダンゴムシ?虫ってついてんだから昆虫だろ?」みたいな雑な仲間わけはいけません。
重要メモとして、相同器官(形やはたらきは異なるが元は同じ器官だと思われるもの)や始祖鳥についても触れています。
参考になれば嬉しいです。
入試問題でも使えます
最後に、この表が実際に使えるのかどうか、入試問題を解いてみたいと思います。
ちょうど前回入試に生物の小問集合で「動物の仲間わけ」の出題がありました。本物の入試問題。相手にとって不足なしですね。
では皆さん、上記の表の内容を頭に入れて、下記を解いてみてください。見ながらやったら意味ないからダメよ。知識は頭に入れて、そこから出して使うのがいいのよ。
いかがでしょうか。上の表をしっかり頭の中に入れられた子は、難なく正解できたんじゃないかな。
まずAもBもCもDもEも背骨があるということで、これらはセキツイ動物の仲間だということがわかります。
ここからは一つずつ見ていきましょう。Aは「体温を一定に保つことができる」が◯で「胎生である」が×ですから、鳥類になりますね。BとEは「子は水中で生まれる」が◯ですから両生類か魚類ですが、Eの親は肺で呼吸しないので、Eはエラ呼吸である魚類になります。よって、Bが両生類。そして、Dが胎生ではないので爬虫類になって、Cが哺乳類ということがわかります。
それを踏まえて選択肢を見ていくと、1は体毛が違いますね。2は乾燥が×。3はタモリさんは空を飛ばないので×。4は湿っていないので×。5は魚類に当てはまりますから、5が正解になりますね。
どうでしょう。多少読解力が必要になりますが、知識的には表の知識で入試問題が解けました。
入試やテスト対策にご活用いただけたら嬉しいです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
なお、植物の仲間分けはこちら。
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