文科省が、
現在の「大学入試センター試験」に代わる
「大学入学共通テスト(仮称) 」の実施方針案と問題例を、
5月16日に公表しました。
大学入試では1989年度のセンター試験開始以来、
約30年ぶりの大きな改革となるそうです。
英語以外の問題は大学入試センターが作成するとのこと。
英語はやっぱり4技能が必要ですからね、民間の検定・資格試験に移行するそうです。
名称はこれまでの発表の「大学入学希望者学力評価テスト」からだいぶシンプルになりましたね。
現在の中学3年生が高校3年になる平成33年度(2021年度)1月の入学者選抜からの開始で、
国語と数学は記述式問題を3問ずつ出題するそうです。
今まで「詰め込み型」とか「知識勝負」と言われていた入試から脱却し、
【活用力】と呼ばれる思考力、判断力、表現力を中心にした評価を行います。
ちなみに、同テストの出題教科と科目は、
- 国語
- 地理歴史(世界史A、B、日本史A、B、地理A、B)
- 公民(現代社会、倫理、政治経済、倫理・政治経済)
- 数学(Ⅰ、A、Ⅱ、B)
- 理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎、物理、化学、生物、地学)
- 外国語(英語、ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語)
- 簿記会計や情報関係基礎などの専門学科に関する科目
次期学習指導要領の高校の教科や科目の抜本的な見直しを踏まえて、
平成36年度以降は、教科や科目の簡素化を含めた見直しを図る予定のようです。
問題例も発表されていました。
まずは国語から見てみましょうか。
上記の通り、国語総合の記述問題の例では、
架空の市の景観保護ガイドラインと街並み保存に関する考え方を踏まえて、
それらに関する親子の議論の対立点を記述する問題が出されています。
多様な文章や図表から複数の情報をまとめて整理して活用する力が問われていますね。
それにしても「ガイドライン」って言葉めっちゃ使ってますね。
そうです、それはどうでもいいです。
気を取り直して、
数学も見てみましょう。
数学Ⅰの例では、公園整備に伴った銅像の設置位置を考えさせています。
観光客が最も見やすい銅像と台座の高さについて、広場面積を考慮しながら検討するわけですが、
その際、三角比の知識・理解を平面図形や空間図形の考察で生かす力を測っています。
数学を使った問題解決の問題ってけっこう良くないですか?
個人的に好みです。
それにしてもやっぱり見た目は、
公立中高一貫校の適性検査に似ている気がしますね。
どちらも思考力・表現力・判断力などの「活用力」を問う問題ですが、
いつか社会でどんどん問題解決を求められる子どもたちにとっては、
こういった問題で活用力を高めていくことは大切なことかもしれませんね。
塾もその在り方を少し変えなければならないかもしれません。
でも、とっても楽しみです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
ちなみに採点は外部委託するみたいですよ。どこがやるんだろう。
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