美しい日本語の調べ 『謎謎』『回文』



本日は大好きな文章を二つご紹介。

一つは上記の『回文』、もう一つはRADWIMPSさんの『謎謎』という曲の歌詞です。



回文とは、上から読んでも下から読んでも同じヨミになる文章のこと。

例えばの例を見てみましょう。



・しんぶんし

・まさか、逆さま

・カッコイイ国家

・カツラが落下

・右手バテ気味

・世の中ね顔かお金かなのよ



思わずおお、となってしまいますね。

短文でも難しいのに、画像の文章は長文で、

しかもとっても詩的です。



夜も梳かす櫛 穂の霜と溶け 永久に君の名は変わらない
世の菊花みだれ咲く 花片はいずれも形見なのか

だけども昨夜は
誰かが黄瓜菜の茎濡らし 濡れた松の樹脂焚いて
今朝 さしも草に逃した 若菜の汀に彼は遁れた
仮名の彼の名は花の香の中

誰かの和歌には君の名が
わたしが野に咲く文字ささげていた種子の端
誰も知らぬ菊の中に書かれた

葉や草も溶けた 彼の涙が漏れ 水盤へ隠された
三日月の宵なら
わが花の幹には 棘と十文字の星屑が灯るよ



濁点などが無視をされていますが、

漢字のあてかたなどお見事ですよね。

「なんだかいい感じ」な文調もそうですが、

レイアウトもそれを更によりよく見せるために一役買っている気がします。

これは余談ですが、僕がよく行く緑に囲まれた和の温泉を思い出しますw



さて、ご紹介したいもう一つの文章は、

『アルトコロニーの定理』というアルバムに収録された、

RADWIMPSさんの『謎謎』という曲の歌詞です。



先日「なぞなぞ」という記事を上げましたが、

「なぞなぞって曲知ってる?すごくいいよ」と知人に教えてもらって聞いてみると、

聞いた途端に大ハマリでした。すぐにプレイリストに入れました。



曲も素晴らしいので、

ぜひ皆様も聞いてみて下さい。今日は歌詞に注目です。



「なーんだ」というなぞなぞ風の問いかけの歌詞や、

サビの豊かな比喩表現の美しさも素敵ですが、

私が一番好きなのは、後半の「君はそいつを〜」からのくだりです。

圧倒的な肯定感を示すこの歌の歌詞は、

自分に自信が持てなくなった生徒や友人が居た時に、

ぜひ読んで欲しい素晴らしい文章の一つです。



なぞなぞの答えを探すように、

ゆっくり考えながら読んでみてくださいね。



『謎謎』
作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎


内側からは君にだけしか見えないのに
外からは僕にしか見えないものはなーんだ
君からは決して離れようとはしないのに
僕からは平気で離れてくものはなーんだ

僕が嘘をついてもきっと分からないのに
君が嘘をつくとすぐ分かるものはなーんだ
悲しい時は無理して笑ってみせるのに
嬉しい時は涙を流すものはなーんだ

それは光っていた 見上げると光っていた 眼の前に降ってきた
それは まるで それは 君は

真夜中に架かる虹のように
昼間に輝く星のように
夏に降り注ぐ雪のように
それは それは 新しかった

砂漠で観るシロクマのように
都会で観るオーロラのように
火星で観る生命のように
それは それは 美しかったから

僕は声に出してしか伝えられないのに
君は口にせずとも話せる人はだーれだ
君は生まれた時にはすでに出会ってるのに
僕はやっとこの前出会えたものはなーんだ 

君とは死ぬまで別れる事はないと思うけど
僕にはいつ別れがくるかわからないものはなんだ
だけどそれでもいいと思えるものはなんだ
だってそれだからこそ出会えたものはなんだ

そうだ 出会ったんだ あの時出会ったんだ すべてになったんだ
それは まるで それは 君は

夏の次に春が来るように
昼の次に朝が来るように
梨の木に桜が成るように
僕の前に現れたんだ

雲の上に雨が降るように
瞳から鱗が落ちるように
そのどれもがいとも簡単に
起こるような気がしてきたんだ

君はそいつを嫌いになってしまったと言う
もう一緒にはいられない
消えてほしいと言う
内側から見たそいつを僕は知らないけど
外から見たそいつならよく知っているから

半分しか知らないままに答えを出すのは
なんかすごくとてもあまりに 勿体ないから
外からずっと見てた僕の話を聞いてよ
一番近くにいた僕が見てた
君は それは 君は

真夜中に架かる虹のように
昼間に輝く星のように
夏に降り注ぐ雪のように
それは それは 新しかった

砂漠で観るシロクマのように
都会で観るオーロラのように
火星で観る生命のように
それは それは 美しかったから



どうでしょう、素敵ですよね。

色々な感想があるとは思いますが、なぞなぞの答えは「君」でしょうか。

beの理論」にも通ずるこの素敵なラブソングであり応援歌は、

曲付きだとその素晴らしさが何倍にも膨れあがります。

ぜひ、聞いてみて下さい。



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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。