テストが終わって返却される時期には、
生徒たちとの生徒面談が増えます。
返ってきたテストの分析をするためです。
点数についての一喜一憂は大事です。
でも、もっと大事なものがあります。
それはそのテストを未来へ活かすこと。
精一杯やったテストは、部活の試合やコンクールと同じですから、
振り返ってみればそこに沢山の成長の糧があるのです。分析、大事です。
さて、そんな中である生徒がこんな悩みを話してくれました。
テストやった時には「お、けっこうできた!」と思ったのに、
返ってきた点数を見ると全然できていなくて落ち込む、とのこと。
それがなぜ起こるのかの答えは、大体の場合問題用紙にあります。
本日は数学(が一番わかりやすいの)でその謎を解明してみましょう。
了承を得て、彼の問題用紙を掲載。
これは見た瞬間に察知できるレベルです。
「…凡ミス多かっただろ?」うなずく彼。
勉強界の最大の敵「凡ミス」は、なぜ生まれたかの理由を突き止めるのが一番の対抗策。
それこそが表題の理由につながるのです。
以降、彼に告げた「テストが思ったよりも低い点数だった」理由です。
テストが思ったよりも低い点数になる理由
理由:途中式を途中までしか書いていない(もしくは書いていない)
凡ミスが多い子のほとんどがこの原因を抱えています。
「どうせ解答用紙に答え書くし」なんて言いますが、
書かずに頭の中で計算するから、間違うのです。
特に、人間は脳の構造的に首を横振りしながら考えるのが苦手な生き物ですから、
問題用紙から解答用紙に頭を横振りしながら考えた答えは間違いやすいことこの上なしです。
必ず問題用紙に途中式を答えまで書き、それを解答用紙に写すように心掛けましょう。
また、途中式を書かずに計算するということは、
汚い机の上で精密な作業をやるのと同じ、脳にとっても負担のかかる行為です。
PCでいえば、デスクトップが乱雑でアイコンやタブがめっちゃ出てる重い状態で作業するのと一緒、
動作が遅くなって、時にはフリーズしてしまいますよね。
途中式を書かずに脳に負担をかけて問題を解いていくと、
後半で息切れしてしまう可能性も高まります。勉強力のムダ遣いですね。
問題用紙は見やすく汚しましょう。
必ず途中式を答えまで書く!その答えを解答用紙に写す!
この習慣を練習の段階からつけるようにしましょう。
脳に余計な負担をかけることを辞めましょう。
これは能力の問題ではありませんから、
今日からすぐに直せることです。
これをせずに「勉強しても点数が上がらない」なんて言っているのは、
腕を振らないで走って「早くならない」と言っているのと一緒です。
正しいやり方で正しい量をやれば必ず成績は上がる。
もちろん人によっては途中式を最後まで書かずに時間短縮しながら100点を取る人も居るかもしれないけれど、
もしもそのやり方で思った通りの点数が取れていないなら、やり方を変えましょう。
まずは正しいやり方から。ね、その方が楽でしょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
他の教科verはまた要望がありましたらご紹介しますね。
0コメント