神奈川県高校入試正答率表からわかる各科目の特徴と対策「英語編」


昨年度入試の正答率表を見ながら今期の対策を練るこのコーナー。『数学編』に続き、今回は『英語編』です。正答率表は以下のリンクから確認ができます。


入試はいわば点取りゲームですから、どの科目においても、準備段階からある程度戦略が必要になります。


 入試は難易度も高いですが、毎年詳細なデータが出ることもあって、学校のテストなどよりも準備がしやすいです。では、どんなふうに準備をするのがオススメか説明していきましょう。


英語の戦略はズバリ「高校に入って困らない英語力をつけよう」です。



英語の対策



まず上の正答率表をご覧ください。


英語は問1がリスニング、問2が単語書き、問3が単語選択、問4が語順整序、問5が英作文、以下長文という形が続いております。


そこで正答率高めなのは、リスニングの序盤と問3、そして意外と問7や長文大問の頭なんですよね。長文は配点も5点なのでお得です。問2や問4は年によって正答率が大きく異なります。


ただ、数学に比べて、英語の正答率の高い低いは流動的です。


また、英語は偏差値上位と下位で一番差が開く科目でもあります。上位校を志望する子たちはみんな満点近く取りますし、逆に偏差値50を切る学校を志望する子たちはなかなか点数が取れません。


ですから、数学のように共通して「正答率低めの問題から正解できるようにする」という作戦は使えません。上位層はなるべく全て得点できるようにしなければなりませんし、英語が苦手な子はどこかに活路を見出してコツコツ戦うしかないのです。


だからこその英語のテーマは、「高校に入って困らない英語力をつけよう」です。


上位校を目指す子たちは、満点を狙うことが、入ってからの英語の授業についていくための担保になるでしょう。ですから、正答率云々よりも、満点を狙って勉強しましょう


満点を狙う際の注意点は時間配分です。問1で10分使いますから、問2〜問5をなるべく短い時間で解き(少なくとも9分以内)、後半長文3問に各々10分以上とれるといいですね。頭から解いていく方法がオススメですが、自分なりの解き方があるならそれでも構わないでしょう。


まぁ、上位校を目指す子たちは、1月などは英語は既に固めてあって、他の科目に時間を割いている子も多いでしょう。直前にでも、入試形式での練習をして時間の意識を再度高めておけるといいですね。


逆に英語が苦手な子は、高校に入っておそらく一番授業数の多い英語で困らないように、この受験期を使って英語の基礎を固めたいですね。


ここで述べている「基礎」とは、基本的な単語と文法と英文を読めることです。


例えば、単語と文法。以下の表でも分かる通り、暗記ポイント(青いところ)がこれだけあります。



単純に暗記するも良し、工夫してするも良し、本質理解から頭に入れるのも良し、折角の機会ですからこのタイミングで、自分が今後活かせる方法で頭に入れてしまいましょう。文法も、be動詞と一般動詞、各文法の疑問文や否定文の作り方など基本的なところから抑えていきたいですね。


単語や文法はアイテムです。時間の許す限り、アイテムを増やしていきましょう。


そして、それと並行しながら、簡単な英語長文を訳せるぐらいまでいけると尚いいですね。問6以降の配点大きい長文問題を2〜3問とれるようにしておけば、高校に入って「努力すればついていける」状態になるはずです。ここは正答率高めのところを狙えるといいですね。


60点を目指す際の具体的な方法は以下の記事にも記しています。


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勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。