先日、「曽我兄弟より熱を込めて」という本をオススメされて読んでみました。
普段あんまり読まないジャンルの本だったので、これもチャレンジかと開いてみると、ページを捲る手が止まらなくなりました。
うんうん、何より物語が面白い。そりゃそうですね。なんたって題材は日本三代仇討ちの一つ、曽我事件。平安と鎌倉を股に掛けたこの超有名な復讐劇は、800年に渡り多くの人に愛されているお話です。
時は鎌倉殿の時代。大河ドラマにハマっていた私としては、あの有名人物たちが続々と登場してきて、胸熱でした。各々、役者さんの顔が浮かんできましたね。
過去と現代(作者視点)を行き来する講談調の語り口も良いです。読みづらいであろう歴史小説の難点が上手にカバーされている気がします。
好きなシーンは、お母さんとの別れのシーン。曽我兄弟が当時禁止されていた仇討ちを決行するために母親と袂を分つシーンがあるんですね。泣けます。
富士の裾野でのラストシーンも良いですね。(鎌倉殿でも活躍した)あの武士やあの武士の助けも粋です。最初は兄弟の仇討ちに激怒した頼朝が最後には二人を「武士の鏡」とまで言い放った理由とは。ぜひこの本で学びながら楽しんでみてください。
一心同体の兄弟愛、とくとご覧あれ。
あ、合間に入る閑話休題コラムも面白かったです。勉強になりました。授業でも使いたいと思います。
素敵な本をありがとうございました。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
読書は世界を広げてくれるね。
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