前回、こんな調査をしたのです。
「役に立つかわからない」という名目で始めたのですが、ありがたいことに色んな素敵なご意見いただきました。有難いことですね。一部ご紹介。
【ツイッターにて】
いやいや、とても役に立ちますよ。いつも生徒に「高校はどこから生徒が通ってくるかで雰囲気が決まるんだよ」と言ってます。高校選びにはとても大事な情報だと思います。
— miyajuku塾長 (@miyajuku) July 17, 2018
【感想メールにて(一部抜粋)】
今日もブログ拝見。実はこのデータを待っていた!!のです。「藤沢から通いやすく、かつ同じ中学の子が行かない学校」で
心機一転という道を考えている子や「中学では陰キャで通す。高校デビューする」と
張り切っている子もいると思うので。たぶん想像の斜め上から需要のあるデータでした。
情報発信をしたものとして、お伝えした情報がどこかで誰かの参考になれば、嬉しい限りです。
さて、そんな調べ物でしたが、やっている途中で徐々に大きくなってくる気付きがありました。
「これ、%でも大体はわかるけど、実際にどれ位の人数がわかったほうがイメージ掴みやすいんじゃないか…」
例えば、湘南エリアで一番生徒数が多い鶴嶺(1176名)と一番少ない深沢(633名)では、実に543名の生徒数の差があります。
その割合って、けっこう結果に差が出ますよね。鶴嶺の10%は117人ですが、深沢の10%は63人。同じ10%でも人数には大きな開きが出てきます。
というわけで、今回は実際の人数を調査してみることにしました。方法は簡単。各高校の生徒数に、先日調べた%をかけていくだけです。もちろん「約」の数字にはなりますが、イメージはしやすいですよね。
地道な作業ですが、ワクワクしながらやるとあっという間。改めて、その結果がこちらです。
またまたランキングにしてみましょう。
藤沢市の人が一番通っている公立高校
1 七里ヶ浜 411名
2 藤沢西 389名
3 鎌倉・大船 343名
意外と鎌倉市の学校が上位を占めているんですね。生徒数の母数が多いことが要因でしょう。
この図からは、東海道線と小田急江ノ島線の大動脈の流れがなんとなく読み取れますね。どうでもいいけど、湘南高校って川崎からもけっこうな人数が来てるんだ。
ここに載っていない藤沢市からの流動が多い高校を挙げていくと、
- 希望ヶ丘(1001名)が90人
- 松陽(796名)は55人
- 横浜緑園(827名)は66人
- 横浜桜陽(877名)は78人
- 柏陽(953名)が142人
- 横浜緑ヶ丘(841名)は58人
- 横浜国際(634名)は38人
- 横浜明朋(792名)は63人
- 平塚江南(948名)は189人
- 高浜(705名)は35人
- 平塚湘風(680名)は95人
- 平塚農業は(571名)は45人
- 平塚商業(584名)は23人
- 綾瀬(1070名)は85人
- 大和南(988名)は187人
- 大和東(819名)は114人
となっています。ちょっと細かいデータですが、参考になれば幸いです。次は鎌倉市。
鎌倉市の人が一番通っている公立高校
1 大船 171名
2 鎌倉・七里ヶ浜 133名
3 深沢 101名
ここはやっぱり鎌倉市の学校が独占です。
人数が少なめなのは、藤沢市との人口の差ですよね。藤沢市の人口が43万人、鎌倉市は17万人ですからね。
勝手なイメージですが、同じ鎌倉市でも、江ノ電が通っている腰越や七里ヶ浜辺りの子たちは、藤沢の方まで気軽に出てくる感があります。モノレールの方になると、藤沢の方には出にくいんですよね。大船経由で横浜や横須賀の方に出てくのかな。
ちょっと他エリアへの流動も見てみましょう。
- 金井(1065名)は117人
- 柏陽(953名)が76人
- 横浜緑ヶ丘(841名)は42人
- 横須賀(834名)は66人
- 横須賀総合(959名)は38人
- 海洋科学(446名)は17人
金井高校が「戸塚駅」や「大船駅」からバスで行ける高校ということで、割と多めですね。深沢より多いんだ。
最後は、茅ヶ崎についてです。
茅ヶ崎市の人が一番通っている公立高校
1 鶴嶺 493名
2 茅ヶ崎西浜 474名
3 茅ヶ崎・寒川 350名
茅ヶ崎市の人口は24万人。茅ヶ崎の方って地元大好きなイメージがあるんですよね。僕も住んでいたことがあるので、もちろん大好きですし、サザンファンなので、憧れ・いとしのエリアでもございます。
TOP2には、鶴嶺・茅ヶ崎西浜とマンモス校が並びましたね。鶴嶺は東海道線からの乗り換えと、相模線からの流動があるようです。茅ヶ崎は小田原からも来てるんですね。
ここでも他エリアへの流動を確認してみましょう。
- 大楠(445名)は4人
- 平塚江南(948名)は142人
- 大磯(828名)は57人
- 高浜(705名)は126人
- 平塚農業(571名)は62人
- 平塚工科(670名)は73人
- 平塚商業(584名)は58人
- 小田原(954名)は57人
地元愛に溢れています。
総評
湘南台の圧倒的横浜感や、大船の意外な横浜人気など、個別に突っ込みたいポイントはいくつかありますが、それはいつかの高校物語にでも取っておきましょう。
神奈川県には昔、学区というものが存在しておりました。その学区に住む生徒は、基本的にその学区の高校しか選べなかったんですね。現在は一部を除いて、学区は存在しません。県内の好きな場所から、県内の好きな高校を、自由に選べることになっています。
その中で、距離という要素は、高校を選ぶ上で、大きな選択の材料になると思います。近いって魅力的だよね。でも、前述の保護者様がおっしゃっていたように、「遠くに行きたい」と考える生徒たちがいるのも事実で、それはもちろん悪いことではありませんよね。
そんな中で、この資料が「あ、ここも選択肢になるんだ」とか「こっちにも行けるんだ」「ここも大丈夫なんだ」という、志望校選びの幅を広げる参考になったりしたら幸いです。
多くの人にとって、もしかしたら初めてになる、自分の人生を自分で決める大きな機会。使えるものはすべて使って、自分にとって最高の高校選びができるといいですね。
藤沢の片隅で、心より願っております。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
次は何を調べよう。
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