漫画は読んだことあったんです。
その時は「いい話だな」という印象をもった記憶があったのですが、そこまで深くは心に刺さりませんでした。色々わからないことがあって消化不良だったんですよね、きっと。
今回、塾の先生の友人に「アニメの方がわかりやすいですよ」という声をいただいて、劇場で見ることにしました。そしたら、これがまぁ、よかった。
そうそう、今回は映画『ルックバック』のお話です。
正直ファイアパンチもチェンソーマンもそんなにハマらなかったんですが、藤本タツキ先生の読み切りは好きなんですよね。たった一話の中での予想できない展開が面白いです。
繰り返しになりますが、漫画『ルックバック』も良かったんです。でも、アニメの方がグッと来たなぁということです。動きと音楽があるのは強いですね。
日々の努力。心踊る帰り道。奇跡の連鎖。どの描写もより劇的に感情的になると同時に、漫画よりも何が起こっているのかがわかりやすかった気がします。
漫画同様、余計なものが極力省かれているのも良かったですね。だからこそ、芯をくった物語になっているのではないでしょうか。
お話自体はシンプルで、時間も一時間程度と短いですが、ズドンと心に響く快作だと思います。当塾にも絵や何か作るのが好きな子がいるので、ぜひ見て欲しいですね。オススメです。
ここからは、個人的に思ったことを少しだけ。
ルックバックという言葉には「後ろを見る」という意味があります。そこから転じて「過去を振り返る」なんていう意味でも使われます。
最初の印象としては、この物語って「過去を振り返っちゃいけないぜ」的なお話かと思っていたんですよね。いつまでもクヨクヨしていないで前に進まなきゃ、みたいな。
だけど、映画を見て、少し考えが変わりました。振り返ることって悪いことじゃないんだなって思ったんです。振り返ってみる過去の受け止め方って人それぞれなんですよね。
どんなに嫌な過去も、受け止め方次第で前へ進むエネルギーになる。それを決めるのは、いつも自分。
それに、振り返ってみると、そこには自分を応援してくれる人が見つけられる。自分の背中に憧れていた人や、自分の背中を押してくれていた人がわかる。
振り返るって、ネガティブな言葉じゃないんだな。当たり前なんですけど、そんなことに改めて気付かせてもらえました。
思ったことを、もう一つだけ。
バタフライエフェクトという言葉があります。きっとそれもこの映画のテーマの一つでしょう。それは、非常に小さな出来事が最終的に予想もしていなかったような大きな出来事につながることを意味する言葉です。
この言葉って悪い意味に使われがちですけど、この映画のように、良い意味でつながって広がっていくこともあるんですよね。
誰かの頑張りが、何処かの誰かの頑張りにつながる。
努力の過程で生まれる悲しみや不幸や苦しみもたしかに多いけれど、その頑張り自体が誰かのためになっているという事実や想いが、また各々の前に向かう原動力になっていったりするんですよね。
どんなお仕事でもそういうことってあるのかなと感じました。
小さな羽ばたきかもしれないけれど、今日もコツコツ頑張ろう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
オアシスの「Don't look back in anger」かけながら書いてみました。
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