受験生の皆さん、お疲れ様でした。
今日はそんな皆さん宛に、ちょっとうるさいことを言います。読みたくなければ今すぐ閉じて、明日の記事に期待しましょう。
まず、うるさいことを言う理由について説明しておきますね。
高校に向けて、今勉強したほうがいい理由
高校では、大体同じ学力レベルの子たちが集まって勉強をします。入試という仕組み上、自然とそうなりますよね。
ただ、その中でもいつの間にか差が出てきます。これはなぜでしょう。その理由について、ちょっと一例を挙げます。想像してみてください。
あなたは高校1年生。入学したばかりのテストで70点をとりました。前の席のAさんは90点、後ろの席のBくんは30点でした。
あなたは心の中でこう思います。「前の席の子頭いい!」「後ろの席の子よりはできるかも」。ほとんどが初対面の中で、各々の心の中にこんな印象がついていくわけです。
いい印象を持たれた子が、例えば宿題を忘れて、休み時間にせっせとその宿題を進めていたとしましょう。たとえ忘れた宿題をやっていたとしても、周りの子は「さすがAさん」という目で見てくれます。本人もそれを意識するので(幻滅されたり恥ずかしい思いをしたくないので)、次からは宿題を忘れないようにしようと、日々の勉強に力が入ります。
逆に、Bくんが宿題を忘れて休み時間にやっていると、「今更やっても意味ないから購買行こうぜ」と友達に誘われます。当然誘われたらなかなか断れません。宿題は手付かず、そして、一度忘れると「次もいいや」としてしまいがちになります。当然学力も伸びません。
高校の勉強は当然中学よりも難しく、予習復習をしないとついていくのが大変です。一度わからなくなると、なかなか戻ってこれません。それぐらい難易度も高くスピードも早いのです。
その後もAさんはコツコツ勉強を続け、「高校1年生の頭から高校3年生までの評定平均」を利用して志望する大学へ指定校推薦で進み、3年生の秋冬は自分のしたいことに集中ができました。
対して、Bくんは成績が取れず一般受験に向かい、補助金の関係もあって年々厳しくなっていった大学一般受験に苦戦します。学習習慣も身についていなかったので、大変です。
例えばですが、こうやってどんどん差が開いていくわけです。能力自体はそんなに変わらなくとも、最初の印象と、そこからの日々の努力によって、結果が変わっていくんですね。
「1.01の法則」という有名なお話があります。1日の努力量を「1.01」と「0.99」とした場合、1日の差は微々たるものですが、これを365日にして計算すると大きな差ができるというものです。つまりはそういうことです。
大学受験や専門学校、就職の推薦制度の仕組み的にも、「高校一年生から三年生の夏までの評定平均」が使われることが多いですから、中学の時のように「三年になって頑張る!」というのは使えません。
そして、今や大学進学者の半分が推薦で進学する時代です。それを知っておくか知らないかで日々の頑張りにも差が出るでしょう。
また、騒がれている定員減による一般受験の難化、加えて、外部4技能試験導入の英語などにより、一般受験に関しても早め早めの準備が必要になってきています。
以上のことが、「高校に向けて今から勉強しよう」などといううるさい事を、僕が生徒たちに言う理由です。
たしかに「受験終わったぁぁぁぁぁあ」と開放的になる気持ちもわかります。十分すぎるほどにわかります。ですから、何も受験勉強ほどの熱量と時間をかけて毎日勉強をしなさいということではありません。それに、やらされてやる勉強にもうそんなに意味はありません。
能動的に向かえる量でいいのです。たとえば数は少なくとも英単語の暗記や、時間的に短くとも中学の復習・高校の予習をしておくだけで、スタートダッシュのスピードが変わってきます。高校の勉強の場合は(特に推薦の場合は)、先行逃げ切りが有利です。
もっと言えば、高校の勉強に直接関係ない事を学ぶのでもいいのです。大事なのは、学ぶ姿勢を崩さぬことや、勉強の体力を落とさないこと。折角のこの時間に、自分の興味あることについて受験で培った力を思う存分発揮して学びまくっちゃいましょう。
一つのゴールは、また一つのスタート。
どうか、この2月〜3月で、折角つけた学力と勉強の体力を、ガクンと落とさないように。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
秋になって「やっぱり高校の勉強わからなくなっちゃって…」と塾に行くBくんがいなくなりますように。その時点でだいぶ後方からのスタートになりますからね。
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