「子どもに解答を持たせるのってどうなんですかね??」
昔、ある面談で保護者の方にそんな質問を受けました。
例えば宿題です。子どもに答えを持たせるべきか持たせないべきか。前職の個別指導では基本渡さないスタイルでしたが、生徒やタイミングによって渡す場合もありました。
個人的には、解答は渡したい派です。なるべく一人で勉強するスタイルに近付けたいんですよね。
ここで解答を渡すことのメリットとデメリットを挙げてみましょう。
解答を渡すメリット
- 丸付けがすぐできる
- 解説を読んで学べる
- わかるところとわからないところが判別できる
- 次回授業時にすぐ質問できる
解答を渡すデメリット
- 答えを見てしまう
- 答えがすぐそばにあることで思考しなくなる恐れがある(思考時間が短くなる)
- こちらで丸付けの確認ができない(勉強の仕方の指導ができない)
- 無くす可能性がある
このぐらい?まだありますか?まぁ、一旦このぐらいにしておきましょう。
並べてみると一目瞭然。
そう、渡す子の姿勢や目的意識によってどちらがいいか変わってくるわけですね。
解答を持つ意味、その注意点などをきちんと説明して、理解し実践できる子であれば万々歳ということです。怪しいなという子も、チェックテストなどで確認する仕組みを作れば良いでしょう。
ただ、オール5をとるような目的意識を持てる子でも、解答を渡すデメリットの2つ目に挙げた「思考時間が短くなる」には注意が必要です。
わかりそうでわからない問題、一見わからなそうな問題に立ち向かう時間というのも、成長においては大切です。うんうん唸って悩む時間ですね。
勉強ピラミッドでも説明していますが、この思考する時間も勉強には大切な成長タイムです。黄色い部分ですね。
解答が近くにあると、この時間が短くなりがちです。思考する時間の大切さを伝えるとともに、その子なりのルールを定めて運用していけるといいですよね。
ピラミッドにもあるように、「本気で解いて丸付け(チェック)」→「○のものはもっと早くもっと楽に解けるようにする」「×のものは次は一人で解けるようにする」が勉強の王道です。そこで、解答が手元にないと一人でチェックができません。誤解を恐れず言えば、自立学習をさせるには、あったほうが絶対に良いのです。
だから、生徒諸君。まずは「解答をうまく使える」姿勢を身につけよう。
「面倒臭い!」とか「時間がない!」もわかるけれど、結局それで損するのも自分だし、悲しむ人もいるからさ、「面倒臭い」だって大切にしよう。
家訓登場。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
結局アイテムは使いよう。
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