うちの子たちは概ね休み時間になると本棚から本を引っ張ってきて勝手に読んでいます。
僕は自分の席からそれを眺めているのが好きです。
それも「学び」には違いないから、休憩になってないんじゃないの?とかちょっと思うんですけど、
本人たちはそれでリフレッシュしているから不思議なもんですよね。
そんなある日のこと、休み時間に所さんの名言集を読んでいた生徒が、こんなことを言い出しました。
「なんでも面白がれば面白いって書いてあったけど、本当かな」
試してみよう、とその後の算数の授業で実験してみることに。
ちょうどその日はその子が苦手な図形の問題。
彼はいつもの通りウンウン唸りながら考えていましたが、「どう?面白がってる?」と確認すると、
「うん、これが図形で書いてなくて文章で書いてあったらすごい難問だなって思ったら面白くなってきた」と異次元の回答をしてくれました。
ちょっとにやにやしていて怪しかったけど、心なしか解くスピードも悪くなかったように思います。
これが面白がる効果か。
きっと僕らには備わっている。
大抵のものなら、なんでも面白がれる能力。
「わからない」「つまらない」「うまくいかない」を、「面白い」に変える力。
ちょっと困ったら、頭や心のどこかからそれを引っ張り出してきて、
立ち向かうエネルギーに変えよう。心の火を燃やそう。
面白がるのは、君の役目。
まだまだ「面白がる」が苦手な子たちには、
その手助けになるよう、例えば本人の教材の表紙をちょこちょこ変えてあげたりしていますが、
いつか僕がではなくて、生徒自身が自分で考えてそんな工夫ができたりするといいなぁ。
そんな風なことができるようになったら、これから生きていく道中もきっと楽しめるから。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そして、苦しむときには「面白がった」エネルギーを思う存分消費して闘うんだ。
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