宇宙一わかりやすい勉強の仕方 ①プロローグ〜星との出会い〜


ゆうき「あーあ、今回のテストもボロボロだったなぁ…」


しょぼんと肩を落としながらの帰り道。中学二年生のゆうきくんは、本日返されたテストの得点が悪く、ひどく落ち込んでいました。まぁ、自分でもどこかでわかっていた結果ではあるのですが、この答案をお母さんにも見せなきゃならないとなると、やっぱりダブルで憂鬱でした。


ゆうき「はぁ…俺が天才だったら、こんなに悩んでないんだろうなぁ。いいなぁ、天才」


いかにも天才っぽくないつぶやきを浮かべながら、ゆうきくんは家の近くの公園のベンチに腰掛けました。いわゆる時間稼ぎというやつです。


ゆうき「いっそのこと、もうこのまま帰りたくないなぁ…」


そんな心にもない呟きをしたときでした。


空から落ちてきた隕石が、ゆうきくんに直撃します。


ゆうき「んご!」





吹き飛ばされたゆうきくんが目を覚ますと、そこは見たこともない部屋の中でした。部屋の奥の方から、星型の奇妙な生命体が、何やら大層な機械をいじくりながら、こちらを見ていました。


宇宙人「あ、起きた?」


ゆうき「え、あ、起きた?じゃねぇよ。どこだよ、ここ」


見たこともない相手に一瞬驚きましたが、相手がちっちゃくて弱そうで、しかも夢か何かのアトラクションだろうと思っているので、ゆうきくんは強気です。


宇宙人「ひどいなぁ、願いを叶えてあげたのに」


そう言われてゆうきくんは隕石にぶち当たる前のことを思い出してみました。えーっと、そうか、たしかに「帰りたくないなぁ」って言ったなぁ。


ゆうき「だからって普通隕石当てるか?」


宇宙人「これが君の願いを叶える一番の近道だったんだよ。申し遅れました。僕はスターマン。宇宙一の科学者で起業家で教育者で革命家でもある。そうそう、君にとっては僕は俗に言う宇宙人ってことだね。人型じゃないんだけどね、ぷぷぷ」


目の前の物体が何を言っているのかよくわからなかったので、ゆうきくんの脳はこの現実に対してすぐにこう答えを出しました。


ゆうき「わかった、わかった。これが夢なのはわかった。どうでもいいから、早く家へ帰してくれ」


スターマン「それは、願い?」


ゆうき「そうだよ。心からの願い」


スターマン「わかった。でも今度は僕の願いも叶えてもらおう。ちょうど地球における被験者を探していたところなんだ。僕の高尚なる宇宙規模の実験を手伝ってよ」


ヒケンシャ?コウショウ?ウチュウキボ?ジッケン?ああ、理科の実験を手伝ってってことか。まぁ、いいや。どうせ夢だし。


ゆうきくん「手伝う。ちゃんと手伝うから、帰してくれって」


スターマン「約束だよ」


ゆうきくんの身体が光に包まれて、消えました。




気が付くと、ゆうきくんはお家のベッドの上に戻っていました。ゆうきくんは、思ったよりも記憶がはっきりしていることに驚きました。


ゆうきくん「何だったんだ、あの星野郎」


スターマン「だから、スターマンだって。これでも宇宙だと割と有名人なんだけど」


ゆうきくん「ぎゃあ」


近隣三件に響くほどの悲鳴でしたが、幸い土曜日のお昼でみんな出払っていて、誰の耳にも届かなかったようです。取り乱しているゆうきくんの様子を気にもせず、スターマンは続けます。


スターマン「やっぱり語彙って大事だよね。君がちゃんと僕の言っていることを理解していれば、この過酷な実験の被験者なんかにならなくて済んだのに。宇宙法ではさ、同意のない人体実験は違法になっちゃうんだよね。まぁ、今の君にこんなこと言っても、何言っているかわかんないか、ぷぷぷ」


ゆうきくん「ムカつくこと言っているのだけはわかる」


スターマン「おお、鋭い。まぁ、仲良くやっていこうよ、ゆうきBOY。これからしばらく一緒なんだからさ」


ゆうきくん「し、しばらく一緒?」


スターマン「そうそう。だって、長期的な実験になるからね。君の学力が宇宙最高レベルになるまでの。あ、安心して。一人きりの時間はちゃんとあげるから。あと、一緒に外出も大丈夫。このマントを被れば、ほら、僕は誰にも見えないでしょ」


ゆうきくん「いや、ちょい待て待て、話を勝手に進めるな。どういうことだ?」


スターマン「嫌でもそのうちわかるよ。これはね、僕の理論が正しいかどうかの実験なんだ。名付けて、STAR勉強法臨床実験」


ゆうきくん「よくわからんが、お前が話を聞かないやつだということはわかった」


ゆうきくんは夢の続きだと思っているようですが、もちろんこれは現実でした。この出会いの日から、二人?によるかつてない勉強物語が始まるのです。


スターマン「手始めに、そうだなぁ、好きな子の話でもする?」


ゆうきくん「誰がするか!」


スターマン「まぁまぁ照れちゃって。大丈夫、僕ぐらいになると言葉以外のノンバーバルなコミュニケーションで大体のことはわかる。そうね、君の好きなものはRPGか。なら、僕の理論をこういう形でお届けしよう」


ゆうきくん「おいおい、勝手に喋るな」


スターマン「はい、できた。題して、STUDY QUEST!どうだい、面白そうだろう?」



ゆうきくんは大のゲーム好き。クエスト、の響きがちょっと気になりましたが、スタディには嫌な思い出しかありません。


スターマン「これから夢のような日々が待っているぞ!」


ゆうきくん「悪夢だろ」


導入に時間がかかってしまいましたが、宇宙一わかりやすい勉強の仕方のお話、堂々の開幕です。




つづく






こんにちは、作者の勉強犬です。


「宇宙一わかりやすい参考書」からアイディアをもらって、大層なタイトルをつけてしまいました。フィクションですが、いつあなたの身に起こりうる現実になるかは、誰にもわかりません。


ゆうきくんとスターマンの掛け合いを楽しみながら、いくつかの勉強法について学んでいただけたら幸いです。


いつかスターマンも言うと思いますが、勉強は「手段」です。君の人生の選択肢を広げるための手段。


それは人生の色んな場所で、いろんなタイミングで使いますから、いろんな手段を知っておいて損はありません。あなたにとって、最高の勉強法に出会えますように。そしてそれはきっと、勉強だけでなく、あなたの人生も豊かにしてくれることでしょう。


僕もワクワクしています!ぜひ一緒にこの物語を楽しみましょう。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

第二話もお楽しみに。

「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。

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