発表!あなたの読書感想文・本が読みたくなる作文


先日募集した勉強犬作文コンクールに応募してくださった皆様の作品を、細かく紹介していきたいと思います。


第一弾は3つの作文をご紹介します。早速参りましょう。最初の作品は、ぜひ何の本を紹介しているか考えてみてください。答えは最後に発表します。



あの超有名漫画の感想



本屋の棚から、その本が、姿を消した。


ちょうど、トイレットペーパーやマスクが、姿を消した頃と重なる。そして、その本棚にも、こんな張り紙がされていた。「恐れ入りますが、ご購入はお一人様、一冊とさせて頂きます」


それを見て思った。この本は、今、求められている。


本の中で、作者の方があとがきで、こんな感謝の言葉を綴られていた。こんな事態を想像もしなかった頃に書かれた言葉。


「漫画は、水や食べ物と違って生きていくために必ず必要なものでは、ありません。それを買ってもらうということは、とても難しく大変なことです。本当にありがとうございます。」


あの時、この物語は、水と同じように必要とされていた。


今、様々な情報が溢れている。そんな中、最前線で闘う専門家の方の言葉を聞いてこう思った。「今、僕ら、それぞれの背中に、鬼を背負って生きているんだ」そう思うといい。


その背中にいる鬼は、大切な誰かを襲ってしまうかもしれない。傷つけるかもしれない。 そして、自分自身をも襲ってくるかもしれない。今は、その怒りを悲しみを静めて、沈めるんだ。その背中に背負っているのは、本当は、大切な、かけがえのない人。今も、そんな大切な人を背負い、必死で守っている。それが、僕らにはできる。


だから、今を生き抜いてほしい。生かされていることに感謝して。


太陽が明るすぎて、眩しすぎることもある。寝つけない夜、月のあかりは、暑すぎることもなく、熱も持たず、ちょうどいい。泣きたい時は、泣いていい。そのくらいのエネルギーは、自分のために取っておいてあげてほしい。


今、藤の花が綺麗な時です。 月を眺め、呼吸を整え、藤の花に祈りをこめて。





これをいただいて読んで、僕も改めて頭から最新刊まで読み直してしまいました。


苦しい状況からでも、知恵を働かせ、身体を動かし、光訪れるその瞬間を待つ。その漫画からも、この作文からも、勇気をもらいました。物語やキーワードとリンクする言葉が散りばめられているの、さすがですね。鬼という比喩も効いています。


今我々が直面している状況は、決して楽観視できるものではないかもしれないけれど、希望を持ち、しっかりと準備をしておきたいものです。闘いましょう。できることを、精一杯。



カレンの台所



いつか、娘に、なにか料理の本を手渡してあげる日がくるとしたら。 


この本を手渡したら、お母さんらしいね、と笑ってもらえるんじゃないかと思った。


優等生の母親ではなかった私が、いつも手渡してきたものは、正確な分量のないレシピのないものばかりだった気がするから。


はじめて料理する者にとっては、それは困るよと言われるだろう。でも、我が娘なら、なんとなく気づいてくれるんじゃないか。真剣に料理を作ってみようかと、開いた料理本を読んでいるうちに、料理本であることを忘れて、笑わずにはいられない感じとか。正解もないみたいだから、恐れる必要もなく、とりあえずやってみれば!と言われているような感じとか。そして、いつか、自分だけのレシピに辿り着いたら…お母さんは、その料理をご馳走してもらおうと企んでいることとか。


カレンさんもあとがきに、こう綴っておられます。


気ままに、どこまでも、自由に 何よりも感覚を大切に、元気な自分へと歩いていくだけです


何度も読むものでもないですし、これからは自分の味をたくさん探していただけたら、心から幸せです


自分の味という名の道を作って行きましょう


この本はどうか、台所の片隅にでも置き去りにしてください




言葉操りの天才かと思うような多彩なワードと組み合わせを誇る滝沢カレンさんのレシピ本についての感想文。


まずレシピ本について感想文書くのすごくないですか。いやはや、それぐらい本自体が面白いですし、選んだ作者の方の感性もお見事です。


単なる感想文ではなく、そこに見える親から娘への愛情が素敵ですね。


笑顔になりながら作る料理は確かに美味しそうだなぁ。僕がこの前チャレンジして、揉んでいるときに袋が破れそうになって大惨事になりかけた唐揚げの作り方も記されています。


この本を贈るときに、伝えたいのはレシピだけじゃない。そこに込められた想いも一緒に。自身の心の音も一緒に伝える。うん、ちゃんと伝わる。こちら、Sound of Heartさんの作品でした。



続いては、素敵な本の魅力を一枚にまとめてくれました。ちばまさみさんの作品です。




僕が失敗しながら学んできた仕事の方法




「ズッシリ」きた言葉をピックアップして紹介してくれました。名言集みたいな感じですね。本の雰囲気も伝わりますし、深めようと本が欲しくもなります。いい宣伝手法かも。


珠玉の言葉たち、確かに僕にもずしんと響きました。特に、「大事なところは一人で行け」の言葉に痺れました。ついつい怖くて誰か誘っちゃったり連れてっちゃったりするんですよね。あ、これ本の名言じゃないですね。


あと僕よくピンチになるので、この「失敗は相手の懐に入るチャンスだと考える」はなんだか少し気が楽になりました。気が楽になるだけじゃなくて、活用できるようにしたいと思います。


素敵な気付きをありがとうございました。


引き続き、募集中です。数名いらっしゃるように「掲載はOKだけど匿名希望」でも「ブログでの公開不可」でも構いません。その際は、僕が感想を書いて返信させていただきます。


m.s.223@icloud.comへお気軽にどうぞ。


本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

文を書いてみるとワクワクしてくるじゃないか。

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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。