昨年は「もしも100人シリーズ」を展開しましたが、今年は正攻法。
ずらりと合格者数をまとめてみました。データは、僕も毎年購入しているサンデー毎日さんの『大学入試全記録』から抜粋です。浪人生も含まれているデータなのでご注意ください。
まずは国公立からズームして見ていきましょうか。
近隣高校から国公立大学
見た通り、県のトップ校湘南高校が圧倒的実績を掲げています。
学力向上進学重点校エントリー校の鎌倉高校・茅ヶ崎北陵高校も奮闘しているものの、やはり比べてみると見劣りはしますよね。それぐらい3年制の公立高校から国公立大学進学というのは高い壁なんですね。
その辺りの理由は、昨年Googleさんに認められて1日に4万PVを叩き出したこちらの記事に詳しく書いてあります。まとめて言うと、「必要な科目数が多い」「ライバルが強い」「勉強の仕方がわかっていない場合が多い」の3つですね。
ただ、例えば藤沢清流高校などでもその単位制の特色を生かして、勉強に時間を集中させ、国公立大学へ進学する子が毎年見られます。
「進学しにくい」と「進学できない」は別ですからね。
「国公立大学へ行きたい!」という強い気持ちがある子は、早め早めの準備を心がけていきましょう。
近隣高校から私立大学
私立大学も見ていきましょう。
私立大学のデータを見る際の注意点は、一人で何校も合格している子がいる可能性もあるということです。受験の仕組み上、例えば慶應義塾大学第一希望の子が、明治大学や法政大学、日本大学などを滑り止めとして受験し合格するということが可能です。そのことも踏まえて、中身の方を見ていきましょう。
おっと、その前に大学のことを知らなければこのデータを見ても「なんのこっちゃ」って感じですよね。少し古い資料ですが、こちらの表でなんとなく大学のレベル感を感じ取ってみてください。
また有名大学群の名称についてはこちら。
さらに、近年の大学入試の状況も簡単に説明をしておきましょう。現代は大学全入時代とも呼ばれる「選ばなければ誰でも大学にも入れる」時代です。ただ、一部の人気校に関しては、定員厳格化の関係で、非常に合格が難しくなっています。そうした情報を踏まえて、改めて表の方をみていきましょう。
早稲田大学と慶應義塾大学、上智大学と東京理科大学の4大学が織りなす大学群「早慶上理」は湘南高校のボリュームゾーン。他高校の数値を見ると国公立大学に匹敵する難しさを感じます。
明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学の「MARCH」は、湘南や鎌倉や北陵のボリュームゾーン。
日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学の「日東駒専」は、鎌倉、北陵、大船、七里ヶ浜あたりのボリュームゾーンになりますかね。
間の明治学院大学はキャンパス(都内の方)がすごく綺麗なので、高校生に見に行かせると一発でファンになって帰ってきますね。余談でした。
どれどれ、お次は小さな見出しで、高校別に注目していきましょう。
鎌倉vs茅ヶ崎北陵
海目の前で青春が謳歌できそうな鎌倉高校と宇宙飛行士の野口さんや絵本作家のヨシタケシンスケさんを輩出する真面目で素敵な茅ヶ崎北陵高校。レベル帯も近いので、よくライバル関係とも言われます。
同じ学力向上進学重点校エントリー校ですが、今年の大学合格実績では鎌倉高校に分があるようです。まぁ、人数も違うので一概には比較できませんが。
その要因の一つとしては、横浜方面からも来やすい鎌倉高校の生徒たちは、横浜などにある強力な予備校に通えることもあるのでは。
SOFTS
さぁ、僕が勝手に呼んでいる「SOFTS」の話をしましょう。
SOFTSとは、七里ヶ浜高校、大船高校、藤沢西高校、鶴嶺高校、湘南台高校の頭文字をとってつけた湘南藤沢地域の中堅高校群のことです。
大学合格実績では、やはり大船、七里ヶ浜が競っていて、そこに続く他3校といった形でしょうか。人数が多いこともありますが、鶴嶺の健闘も目立ちますね。高倍率が続く藤沢西と、倍率回復し横浜方面からの流動も多い湘南台もここから実績を上げてくるでしょう。各校特色が豊かで、毎年倍率の変動はありますが基本どこも人気ですから、自分に合った環境で頑張れると良いですね。
その他
最後はその他の高校について。
上記でも触れましたが、単位制の藤沢清流が頑張っています。また、藤沢総合から理科大や、定員割れが続く寒川高校から明治大学合格が出ています。やっぱり高校はあくまで環境で、それを凌駕する個人の頑張りというのはあるものなんですね。
大学も高校と同じく、レベルが高ければ自分にとって良い学校というわけではありませんが、選択肢が広がるのも事実です。今年はなかなかオープンキャンパスなども難しいですが、HPや各種メディアで、気になる大学はチェックしておくといいですね。
まずは「知る」ことから、長い闘いを始めましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
大志を抱け、若者たち。
0コメント