どんなに上手な授業を受けても、
どんなに素晴らしい教材が目の前に広がっていても、
君がやらないと意味はない。
最初はヘタクソでいいし、
なんだってやってすぐ効果が出るわけではないけれど、
いつか始めなくちゃならないなら、
その始まりを今にしよう。
誰かに言われて動くわけじゃなくて、
自ら進んで踏み出したその一歩目には、
それがどんなに小さな歩幅だったとしても、意味がある。
君がやれば、そこに必ず意味がある。
自分で考えて動くこと。
勉強でも、お仕事でも、人生の多くの場面において、そのことの重要性は、きっと誰もがなんとなく理解していることでしょう。
だけど、それはとっても難しいことです。「わかる」と「できる」は別ですからね。「大切なのはわかるけど、なかなかできない」ということが世の中には多くあります。特に、苦手意識や嫌なイメージがあるものに対しては、大人でもなかなかそれをうまく行うことができません。僕のダイエットがなかなか続かないように。
でも逆を言えば、もしもそれを早いうちにできるようになったら、良いことは多いですよね。ちょっと詳しく説明していきましょう。
自分で考えて動く。その先に待っているのは、成功か失敗です。
成功したら、嬉しいし、次に動く際の原動力を手に入れられるでしょう。あなたはもっと先へ進むことができます。
ただ、いつでもうまくいくとは限りません。いや、むしろ失敗の方が多いでしょう。でも、転べば受け身の取り方も学びますし、経験が得られます。その経験を踏まえて、次はどうしようと試行錯誤ができます。失敗し、それを活かすという一連の流れは、やればやるほど上手になります。挑戦することへの怖さも薄れてきます。それらはやがてあなたの人生において重要な財産になるでしょう。
つまり、やった先に待ち受けるのは、どちらにせよ「良いこと」です。勝っても負けても経験値は貯まっていきますから、もしも成長したいことがあるのなら、まずは動き出すことを始めてみましょう。動き出してみて、また止まるのは構いません。
あ、ここまで、さも「やらなきゃダメだよ」的に説明を続けてきましたが、もちろんやるもやらないも自由です。選択権はあなたにあります。責任もすべてあなたにあります。これはあなたの人生ですからね。誰かにやらされてはいけません。
たしかに自分で考えて動くことの先に、どちらにせよ「良いこと」は待ち受けますが、それはあなたがやりたいことややらなければならないことに有効なだけで、そうでないことに無理やり使うものではありません。「やらない」という選択肢も大事です。やらなければ、その時間を他のことに使えるわけですから。よく考えてみてください。時間とは、つまりあなたの命のことです。限りがあります。大切にしましょう。
自分で考えて動くこと。
まず自分で考えて、ちょっとでもやってみようかなと思ったなら、是非この先を読み進めてみてください。大丈夫。いつでも辞められるし、いつでも戻ることができます。
自分で考えて動く方法
重要なのは、自分で考えて動くこと、でした。
では、具体的にはどんな風に考えて、どんな行動をすればいいのでしょう。その時の助けになるのが、このシートです。各項目の頭文字をとって『STAR』と呼んでいます。
内容はいたってシンプルです。次の4つから構成されます。
- SET
- THINK
- ACTION
- RE
一つずつ説明していきましょう。
1、SET
まずやることは、歩き出す方向を決めることです。なんとなく大まかでもいいですし、具体的に決まっていればそれに越したことはありません。
まずは自分に正直に、手に入れたいものを書いてみましょう。
東京タワーに行きたいと思わなければ東京タワーにはなかなか辿り着けないように、目指さなければそこへ辿り着く可能性は自然と少なくなっていきます。目指すのはタダですから、まずは目的地をどうするのか、ちょっと考えてみましょう。ここは自分で決めなければなりません。
そうそう、先ほど「具体的」と申し上げましたが、「具体的」とはあなたとそれを読む誰かが同じイメージを共有できるということです。「野球選手」よりも、「イチロー」の方が具体的ですよね。自分が書くことを具体的にするコツは、数字を入れることです。ちょっと試してみてください。
また、こちらのシートは子ども達の勉強用ですので、その一番の敵になりやすい「睡眠不足」「スマホ」「誤魔化しや嘘」対策の質問を用意してあります。チェックを入れて臨みましょう。
過去にはこんな目標や目的がセットされていました。
- 学校の数学のテストで80点以上とる
- 学校の内申をオール4以上にする
- 英検準二級をとる
- 毎日勉強する習慣をつける
- ○○高校に合格する(目標点は●●点)
2、THINK
1にて目的地をセットしたら、次はそこまで行く為の手段を考えます。
もしもあなたが東京タワーへ行きたい場合、電車ですか徒歩ですかバスですか車ですか、いろんな選択肢が浮かぶ中で、最適なものを調べて選びますよね。一緒です。
その際大切なのは、現在地を知ることです。つまり自分のことを知ることです。自分が神奈川県にいる場合とアメリカにいる場合とでは、東京タワーへの行き方は変わりますよね。
ここはアイディア出しの場です。良いも悪いもありません。とにかく今の場所から目的地まで、辿り着くために必要そうなものを思いつく限り挙げてみましょう。自分で難しいなら頼れる人に相談しましょう。大丈夫。慣れてくると自分で考えられるようになります。
ここでも例を上げておきますから、参考にしてみてください。
- 毎日時間を決めて勉強する
- 生活リズムを正す(夜12時までに寝る)
- 英単語一日10個やる
- 勉強した分ゲームできるようにする(ゲーム時間のコントロール)
- スマホを部屋に持ち込まない
- その日の復習をその日中にする(数学と英語→積み重ね科目だから)
3、ACTION
さぁ、考えたなら行動です。
まず自分が動きやすいように、日々の行動を決めてしまいましょう。
ここでも重要なことをお伝えしておきます。月から日までやることを記す表がありますが、ここに記すのは本当に最低限のことでいいです。むしろちゃんと余裕を持つようにしてください。急な課題に対応する時間や心のエネルギーを貯める時間も必要ですから。
あと、テスト前などのイレギュラーな時期のことではなくて、普段の日々のことを記してください。ただ、なるべく毎日やることを設定した方がいいでしょう。人間とは不思議なもので、休みの日がある方が意外と続かないものです。
良いですか、もう一度言いますが、書くのは最低限のことです。
イメージとしては、たとえちょっと体調が悪くても続けられるぐらいのことです。書いてみて、「おいおい、これだけでいいの?バカにするなよ」ぐらいのことです。続けるということは非常に困難なことです。まずは無理なく続けられる負担にしてください。続いていけば、後で負荷は自由に増やすことができます。継続できないと効果は薄くなってしまいます。
もちろん調子の良い日は決めたこと以上のことをやっても良いです。ただし、なるべく「やらない」のは無しです。
続けていくと、その続いている行動がどんどんやりやすくなって、スピードも早くなります。習慣の出来上がりです。また、「続けられた」という自信にもなって、新しいチャレンジがしやすくなります。
「小さいことを積み重ねるのが、とんでもないところへ行くただひとつの道だと思っています」と上記の伝説的な野球選手イチローも言いました。倣いましょう。
コツコツと踏み鳴らすその道の先に、あなたにとっての行きたい場所が待っています。
習慣づくりの詳しくは、こちらの本がわかりやすいです。表紙が犬なのもポイントです。可愛いですね。
では、実際の行動を始めるとしましょう。
ここから先は一週間後に読み進めてみてください。
一週間後
4、RE
さて、一週間が経過しました。
どうでしょう、自分で決めたACTION、ちゃんと続いているでしょうか。
おそらく、多くの人がうまくいっていないのではないでしょうか。これは決してあなたを信じていないわけではありません。人間というのは、とっても弱い生き物。それぐらい続けるというのは難しいことなのです。
続かなかったという方は、もう一度自分に質問してみましょう。「その行動を本当にやりたいのか?」「その行動は本当にやらなければならないのか?」答えがイエスなら、再度やり方を考えてみましょう。大前提のSETを変更することも可能です。
再度考える際のコツは、「なぜ続かなかった」ではなく「続けるにはどうしたら良いか」を考えることです。何度も言う通り、続かないのが普通です。自分に勝つって難しいのです。あなたは普通ではないことをやろうとしているのです。胸を張って考えましょう。
考える際のヒントを、いくつかここに載せておきます。
- 負担をもう少し減らしたらどうか。
- やる時間を決めてやったらどうか(ルーティンの力を借りる)。
- 誰かの力を借りたらどうか(塾へ行く、自習室を使う、親に手伝ってもらうetc)
- ご褒美があるとどうか
- 意識を変えたらどうか
どうでしょうか。ここが最大の山場ですから、何度も試して、自分に合うやり方を見つけてみてくださいね。へこたれず、どんどん試してみましょう。
え?
もうすでに続いている?
え?
それはすごい!
それはきっと、あなた自身が思っている以上に素晴らしいことです。自分で自分を目一杯褒めてあげてください。本当にグッジョブです。どうやって続けられたのかを発表して教えて欲しいぐらいです。
「余裕だったよー」という方は、負荷を強めてみても良いでしょう。ただし、慎重に。何度も言いますが、まず大切なのは続けることです。それさえできるようになったら、なんでもできます。
個人差がありますが、習慣が身につくのは、一ヶ月から半年ぐらい続けた場合と言われています。その間は、何度も苦しい瞬間があなたを訪れることでしょう。それに打ち勝ち続けた暁には、目の前に今まで見たこともない景色が広がっているはずです。大袈裟ではなく、世界は変わるのです。
また、続けられたという事実は、自信や心のエネルギーとなって、また何か新しいチャレンジをする時の強い味方にもなってくれます。どんどん貯めていきましょうね。
それでは最後に、続かなかったあなたにも、続いているあなたにも、大切なことを伝えておきましょう。
あなたが元居た場所にもよりますが、ちょっとやそっと続けたぐらいでは、大きな成果は手に入りません。なかなか結果が出ないからといって落ち込まないでください。そんなに簡単に欲しいものが手に入るなら、みんな頑張りません。
もう一度言いましょう。大切なのは、続けること。あなた自身があなたの頭を使って考えて、あなたの身体を使って行動することです。だから、続くという成功はもちろん、続かなかったという経験にも価値があります。
成功も失敗も糧にして、より良くするためにどんどん改善していきましょう。そして、それを繰り返していきましょう。
その時々における細かいやり方(テスト勉強の仕方や模試の分析の仕方など)は、こちらの記事などを参考にしてみてください。
長々と失礼しました。よく読んだね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
一人で頑張っているわけじゃないことも忘れないようにね。
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