自分のやる気を出すというのは大変なことです。
僕もよく生徒たちに「やる気に頼るな。習慣でやるんだ」とは言いますが、そうは言っても「何かをやるにはある程度のやる気は必要不可欠だ」という意見も理解できます。
というわけで、本日は「やる気の出し方」がテーマです。大人(僕)でも知りたいこの情報ですから、これを子どものうちから知っていて実践できていたら、大人になってからもきっと楽ですね。
上がったやる気は必ず下がります。これは「ホメオスタシス(恒常性)」という人間が生きるための機能によるものなので、変えることは出来ません。でも、少しの工夫で、そこからの復帰を早めたり、借りたい時に上手にやる気の力を借りたりすることは出来ます。
まずは「やる気を出す」大前提のお話から参りましょう。
大前提
やる気を出す一番楽な方法は、「何かをやる」ということです。
何かをやることで、やる気を司る脳の部位が刺激されて、やる気が出てくるそうです。なんとも不思議な話ですね。でも確かに、何かをやり出すとあれもこれもと色々やれちゃったりしますよね。
ですから今回は、「やる気を出す」=「何かをやり始める」という大前提のもと、話を進めていきたいと思います。つまり、下記でご紹介するのは、「何かをやり始めるコツ」ということです。
やり始めることを苦にせず、いつでもやる気を出せるようにしておきましょうね。なお、今回は「何か」ではなく「勉強の始め方」というイメージで進めて参ります。それでは早速参りましょう。
やる気の出し方5撰
以下、やる気の出し方改め、何かの始め方もとい、勉強の始め方です。どうぞ。
人の目を使う(環境づくり)
一番簡単な何かの始め方が、人の目を使うことだと思います。
人間って弱い生き物なんですよね。自分だけだとついつい楽をしちゃう。だから、自分ではない誰かの目を使うわけです。そういう環境に身を置くわけです。まさに塾に通う目的の一つがそれですよね。
現代では、オンライン自習室みたいなものも無数にあります。あえて人の目を作って、自分が動く材料にしましょう。あまりにも身近だと感情が入ってしまうので、ちょうどいい距離感の場所を見つけられるといいですね。
近くに置いておく
何かを始めるときに、そのものとの物理的距離も重要です。
特にそれがやりたくないけどやらなくちゃならないことなら、なるべく近くに置いておくことをオススメします。遠くに置いておくと、人間調子のいいもんで無意識に忘れ去ってしまいます。
やり始めやすい環境を整えておくこと。これが(やりたくない)何かを始めるときのコツです。やる少し前から、ノートやワークをやる場所にセッティングしておきましょう。
スモールステップを使う
ここでもスモールステップが使えます。
スモールステップとはその名の通り、小さな階段を作って進むこと。例えば勉強を始めたいけど気が乗らない場合は、机の掃除とか筆箱の整理とかそういう小さな負荷がかかるところから始めて、そこで生み出したやる気を使って勉強に取り組むというわけです。動き出すと動ける理論です。
ただ、折角作った小さな階段の方に夢中にならないように注意ね。ずっと掃除している人とかいるからね。小さな階段を登る時間は1〜5分を目安にするといいでしょう。
未完了課題を作っておく
「未完了課題は記憶に残りやすい」という効果があります。名をツァイガルニク効果といいます。
多くのテレビ番組で、CM前に未完了の状態で話を終わらせるのも、この効果を踏まえてのことです。そうしておくと大体の人が続きを気にしちゃうわけですね。
この「気にしちゃう」というのを有効活用しましょう。どういうことかと申しますと、毎日コツコツやる勉強も、キリのいいところではなくて、あえてその前後で終わらせておくのです。すると、次に始める時に始めやすいというわけです。どうでしょう。合わない人もいるのでご注意を。でも合う人にはこれが効果覿面だったりするのです。
なりきり戦法
最後にご紹介は、なりきり戦法です。
このブログでも何度かご紹介しておりますが、その名の通り、誰かになりきるということです。
ちなみに僕は、苦手な事務作業を始める際には、ミッションインポッシブルのイーサンハントになったつもりでとにかくスピーディーにミスなくを心掛け作業を実行します。常に後ろで爆弾が爆発しそうになっていますが、大体ギリギリでクリアします。
そんな風に自分の憧れの人や場面に合うイメージしやすい人物になりきって、「その人だったらこんな感じでやるだろうな」と思いを描きながらやるべきことを進めましょう。意外とおすすめです。
まとめ
自分なりの物事の始め方を知っておくことは、人生を暮らしやすくするために必要なことです。それは「今日はなんか調子出ないなぁ」という時にあなたを助けてくれるオリジナルなライフハックになるでしょう。
子どもでも大人でも、やらなければならないことと現状動けない自分との葛藤に思い悩み苦しむ時があります。これらの情報が、そんな時の助けになれば何よりです。基本自分が忘れないために書きました。
今日もなるべくやる気に頼らず、でも頼れるところは頼って、頑張りましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
僕らの「やる」にはすごい価値があるからね。
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