本日のテーマは「勉強嫌いの子が勉強をしやすくする方法」です。
勉強に躓いている多くの子にとって、学校の授業は宇宙語の応酬、ぼーっとしているタイムの連続ですから、それで成長できたり成績が上がったりするはずもありません。そして、人間よくわからないものはどんどん嫌いになりますよね。
よくわからないものや嫌いなものに毎日触れ続けるのは苦痛です。終いには、勉強をする体力も心のエネルギーもなくなり、刺激の強い娯楽でしか楽しめなくなってしまいます。それでゲームとかYouTubeとかにハマるわけですね。
では、そんな状態からどうやって勉強戦線に復活していけば良いのでしょう。オススメの方法を挙げておきます。
パワーを集中させるものを選ぶ
まず最初にすべきは「パワーを集中させるものを選ぶ」ことです。
勉強の体力も心の力もほとんどないわけですから、あれもこれもやるなんてことは計画倒れの元です。再び落ち込んだり自信をなくしたりする原因になってしまいます。
まずはどこにパワーを集中させるか決めましょう。計算ですか?次のテスト範囲ですか?単語ですか?本人が決められるといいですね。「どこでもいい」なんていう場合は、計算がわかりやすいかと思います。
さて、パワーを集中させるもの、決めましたか。それでは次のステップに参りましょう。
とっつきやすくする
パワーを集中させるものを決めたら、まずそのものを「とっつきやすくすること」が重要です。専門用語で言えば、スモールステップというやつですね。
ここでまず重要なこと、それは一旦学校進度は忘れましょうということです。焦ってもいいことありません。
まずとっつきやすくするには、
- 量を少なくする
- 簡単にする(計算であれば学年を下げた問題から実施する)
- 見た目を好みにする
という工夫が必要です。
量を減らすことと簡単にすることは楽ちんですね。計算であれば一日3問とか10問とか自分が「これは絶対にできる」という問題数を、足し算や九九、正負の数の計算や文字式の計算など、できる範囲の一番ギリギリのところから始めると良いでしょう。焦らない焦らない。
見た目を好みにするというのは、例えばYouTubeだったりタブレットだったり好きな漫画だったり何かとっかかりを作ってあげるということです。少し心の力が高められますね。これはどんな子にも有効ですから、例えば当塾であればこんな一枚プリントで本人に合った教材を作ることもあります。
嫌なものや苦手なものには「とっつきやすくして」から挑みましょう。
成功体験で心の力をつける
とっつきやすくしたものをやりながら集めたいのは「成功体験」です。
成長にはどちらかと言えば「間違い」の方が重要なのですが、最初は間違いよりも正解を集めた方が心の力も自信もやる気も意欲も高まります。
これは『スパルタとコーチングどちらがいいか』でも触れていますが、本人の成長段階によって重視するポイントは異なるのです。
人間80%以上うまくいくということしかなかなか能動的に動けないみたいですしね。まずは「できる!」「できる!」を集めて、勉強の中に小さな小さな楽しみを見つけていきましょう。
徐々に負荷を強めて勉強の体力をつけていく
成功体験を集めて心の力が高まってきたら、負荷を強めて成長モードに入ります。
まずは正解を集めて心の力を伸ばしてもらいましたが、そこからは段々と間違いを見つけてそれを自力でできるようにすることこそが勉強だと知ってもらい、成長スピードを加速させていきましょう。
丸付けがちゃんとできるのか、エア勉強になっていないか、この段階で厳しくチェックする必要があります。何でも大きな結果が出ないとなかなか続けられないですしね。そろそろやってきたことを結果に変えたいですね。
負荷が強くなると、自然と勉強時間が増えてくるはずです。それにより勉強の体力もついてきます。でも、ここでも焦らないで。人によっては勉強することでのエネルギー消費量が半端ない子もいます。すぐ集中が切れちゃう、という子もまずは50分間(授業やテストの時間)座って勉強できるように練習をしていきましょう。
習慣や工夫の恩恵を受ける
やらされながらでも勉強をやることに慣れてきたら、工夫の出番です。色んなものの力を借りて、勉強をさらにしやすいものへと変えていきましょう。
たとえば、習慣。これをつけるには一ヶ月から三ヶ月ぐらいの長い時間が必要ですが、これがついたら強い味方になります。習慣ができると、同じことをやるでもパワーがかからなくなりますから、より勉強の体力の消費を抑えることができます。長く勉強できたり、負荷を強めたりできますね。
好きな文房具で周りを固めたり、場所や方法を変えてみたり、参考書の力を頼ったり、オンライン自習室などで誰かの目を利用するのも良いでしょう。自分が勉強しやすいようにどんどん工夫していきましょう。
この5つのステップを踏めば、いつの間にか、本当ちょっとだけ、勉強に向き合う姿勢が変わっているはずです。
大人になっても学ぶことは必要で大切ですから、子どものうちからやらねばならぬものへの対処法を身につけて、忘れないでいてほしいですね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
自分が変わらないと何も変わらない。
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