入塾時から、その子の行きたい高校は決まっていました。
お姉ちゃんも通っていた元気な高校。見学や文化祭にも数回訪れて、強い憧れを抱いておりました。
彼女の最初の印象は、素直で正直な子。面談で話をしながら、「これは普通にやってたら伸びるな」と思いました。素直と正直って、人に何か教わるときの一番の武器ですからね。
予感は的中。2年生の内申は合計33で、春の模試はD判定でしたが、3年生では内申を42まで上げて、秋の模試からはすべてA判定でした。そのまま合格していきました。
ただ、ここにスラスラと書いたみたいにすべてがスムーズにいったわけではありません。その裏には大変な努力がありました。
彼女は、嘘をつくことなく、言われた以上のことをやり、勉強と一生懸命に向き合いました。そのせいか、彼女がゲームが大好きという事実を僕は入試が終わるまで知りませんでした。「我慢してました」と笑っておりました。これから、やりすぎに注意です。
好きなものを我慢してまで頑張れたのは、彼女自身の性質もあるとは思いますが、志望校が固まっていたことも大きいのかなと思います(実は途中地方の高校にも興味を持つのですが)。頑張る理由があるって、頑張りやすいもんね。それだけ魅力的な高校に早めに出会えてよかったよね。
頑張っていた中身に関しては、何も特別なことをしていたわけではありません。「本気で解く→間違いや不安な場所にチェックする→自力で解けるようにする」というプロセスをひたすら繰り返していっただけです。まぁ、これを愚直にできるというのはある意味特別なことでもあると思うのですが。
ちなみに、成績が伸びない多くの原因は、このプロセスがしっかりできていないことにあります。人間って弱い生き物だから、つい自分に嘘をついちゃったり自分の嘘に気づけなかったりするんだよね。本気で成長したい方がいたら、このプロセスを意識してみて下さいね。
普段の授業では数学と英語を実施。英語は全文法を頭から2周以上したと思います。終盤は教室オリジナルのチェックテストもほぼほぼノーミスでした。入試でも武器になりました。数学はアイワークという塾用教材を使って、基本の徹底を。こちらも計算ミスがほぼなくなった段階で入試を迎えることができました。
これは良い思い出ですが、社会は超苦手で、特に地理は壊滅状態でした。理科も一年分はすっかり抜けていて、よく「一年生の学校での授業時は違う世界に行ってたんでしょ?」と僕に揶揄われておりました。
入試対策としては、英数が固まってきた時点で(夏頃から)、マイクリアという教材とオリジナルプリント、入試対策教材などを使用して、みっちり今までの復習をしてもらいました。
何かを覚えてもらったら、こちらからはよく「説明して」と指示を出すのですが、段々と的確に説明できる成長過程を見ているのが楽しかったですね。本当にすくすく成長していきました。
コツコツコツコツ積み上げてきたものが、成果として見え始めると、そこからはもう何も言う必要がないぐらい自分でどんどんと勉強を進めるようになりました。成功体験の力ってすごいです。そして、頑張った本人もすごいです。
この一年間の頑張りを、この先でも大いに活かしていってくれればと思います。どうか、素敵な高校生活になりますように。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
大変な一年間でしたが、もろともせずよく頑張りました。その姿勢、尊敬します。
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