算数や数学は積み重ね科目とよく言われます。
これは、前の内容が理解できていないと次の内容が理解できない科目のこと。
例えば、縄文時代のことが不明でも江戸時代の勉強をいきなりできる社会などは積み重ねが少ない科目です。対して、方程式が怪しいままでは連立方程式もできない数学や英語は積み重ねた量がものをいう科目と言っても過言ではないでしょう。
積み重ね科目で課題が見つかると、その課題を修正するのに手間も時間もかかることが多く、非常に厄介です。積み重ね科目はその性質上、「今できていないところ」から遡って、「本当はどこができていないか」を把握し、まずはそこを理解し使いこなせるようにしなければ、「今できていないところ」ができるようにはならないからです。
中学生で計算が苦手だという子の多くは、小学生の計算に課題がある子が多いです。例えば、九九とか繰り上がりとか繰り下がりとかですね。
また、頭の中の処理能力(ワーキングメモリ)が低い(少ない)ことも、計算ミスが多い要因として挙げられるでしょう。
計算が得意な子は式を書きながらすでに「こことここをかけるんだな」「符号はマイナスだな」「答えは◯だな」と考えているのに対し、計算が苦手な子は一つずつ立ち止まって指差し確認しているような感じで進みます。複数の事柄を同時に処理することが苦手なんですね。
こうなると、時間もかかり、解く問題量にも大きな差が出てきて、実力差はどんどん大きくなっていいってしまいます。
ただ、小学生の計算もワーキングメモリも、もちろん訓練次第で鍛えることが可能です。
そのためのアイテムの一つとして作成したのが、「計算階段ドリル」です。
計算階段ドリル
計算階段ドリルは、計算が苦手な子が自然に小学生の内容に戻りながら計算を身につけていくことができるドリルです。
算数数学は積み重ね科目ということで、階段風に一段ずつ計算を身につけていく仕組みです。あくまでチェックテスト的な意味合いが強いので、演習量がもっとほしいという場合は他の教材と併用して使えるといいですね。
少しだけ中身を見ていきましょう。
一段目は「九九」。最初は1×1から9×9までを2分以内でできることを目指せるといいですね。
二段目は、くり上がりのある加法(足し算)です。答え付きです。
使い方は簡単です。
- 目標タイムを決める
- やる
- 丸付けする(してもらう)
- 間違いを確認し、理解する
- (時間を少し置く)
- 1から繰り返し
ね。シンプルなことの方が続くのです。
このドリルを実施してみて、「あ、ここが苦手なんだ!」と課題が認識できれば、あとは練習して解決するだけなので簡単です。課題って見つけて向き合うまでが一番大変なんですよね。
あなたの成長を願っています。
そのお役に立てたら幸いです。
計算も人生も階段を昇るようなもの。コツコツ昇ればその先に、素晴らしい景色が見られる。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
随時更新情報は「勉強犬の部屋」にてアップしていきますね。
0コメント