神奈川県公立高校の内申・入試得点を比較してみました【湘南藤沢鎌倉茅ヶ崎地区編】


先日、全県模試さんのセミナーに参加しました。毎回貴重なデータを集めてくださるので感謝です。


模試も活用させていただいております。個人でも受けられますので、ご興味ある方はHPをご確認くださいね。


さて、そのセミナーで毎年恒例、高校入試における内申や学力検査点数の合格者平均などが共有されていました。これも例年通り、まとめてみました。


まずは以下の表をご覧ください。


当塾からの志望が多い湘南エリア中心ですが、生徒たちの意見も聞きながら、参考までにいくつか人気の上位校も載せてあります。


湘南エリアは、旧学区で見た他のエリアからも割と流動が多いんですよね。人気校が多いということです。ちょっとレベル感がわかりやすいように、「学力向上進学重点校・エントリー校」「SOFTS」「個性派軍団」の3つのチームに分けてあります。線が引いてありますね。


表の見方を説明しますと、高校名の横にある3つの数字は、それぞれ「合格者の内申平均」「合格者の学力検査平均点」「二次選考の97%合格得点(内申関係なくこの得点を取れたら大丈夫というライン)」です。全県模試さんのデータなので、全ての受験生が載っているわけではないことをご了承ください。あくまで目安にしましょうね。


それでは、トピックごとに一つずつ見ていきましょう。


あ、高校を雰囲気と偏差値で分けたこの表も参考になると幸いです。もうすぐ新しいもの(2022年版)が完成予定です。



トップ校の戦い



「神奈川県の公立トップ校といえば?」


こんな質問に答えが返ってくるとしたら、「横浜翠嵐高校」もしくは「湘南高校」でしょう。雰囲気は大きく違いますが、どちらも素晴らしい高校です。


どちらも学力向上進学重点校。勉強めっちゃ頑張る高校ということです。他には、柏陽高校や厚木高校、川和高校が選ばれています。


折角だから、いくつか選んで比べてみましょう。湘南、翠嵐、柏陽に加えて、横浜サイエンスフロンティア高校と緑ケ丘高校を載せてみました。


合格者平均点が450点って恐ろしいですね。各科目90点ってことですからね。まさにミスをしてはいけない戦いです。


2021年度はコロナの影響もあって問題が簡単でした。5教科の平均点もここ10年で三番目に高い数値。特に、社会はやばいほど簡単でしたね。平均得点も合格ラインも軒並み上がっています。


トップ校の5教科の点数はこんな感じなのであまり差がつきません。おかげで、特色検査で例年よりも大きな差がついたといいます。特色検査対策も重要になってきますね。


内申は湘南や翠嵐でもオール5ばかりじゃないということがわかります。特に横浜翠嵐は内申:学力検査:面接:特色検査の比率が2:6:2:2なので、テストで勝負しやすいですね。


この辺りの偏差値帯の高校になれば、どこもレベルの高い勝負になりますから、試験が終わるその日まで「絶対大丈夫」とはなりません。その不安との戦いもなかなかきついです。今のうちから日々日々ストイックに自分を成長させていきましょう。それが、入学後にもつながりますよ。


ちなみに、同じトップ校でも湘南高校と横浜翠嵐高校の魅力は個人的には少し違って、「全てを全力で頑張る」のが湘南、「勉強中心に高校生活を謳歌する」のが横浜翠嵐という印象です。ぜひ自分の目で確かめて、自分に合う高校探しができるといいですね。




鎌倉高校と茅ヶ崎北陵高校




鎌倉高校茅ヶ崎北陵高校は学力向上進学重点校エントリー校。勉強頑張る高校です。近いから何かと比べられがちです。


偏差値で言えば、鎌倉高校の方が少し上のイメージ。大学合格実績も差がついている印象です。


ただ個人的な見立てとしては、この2校はレベル感よりも雰囲気で比較するのが良いのかなと思います。海と山、元気と真面目、見学してみると明らかに受ける印象も違うでしょう。


偏差値の先にある大学合格実績で見るならば、雑な言い方ですが、鎌倉高校のビリよりも茅ヶ崎北陵高校のトップの方が進路選択の幅は広がるわけですから、自分に合う(自分が頑張りやすい)高校が選べるといいですね。




SOFTS



湘南地域の中堅校がSOFTSです。この前、保護者の方からこの呼び名が出た際に、静かな浸透を感じました。ぜひ皆さんも積極的に使ってみてください。


偏差値的にSOFTSを引っ張っていくのが大船高校七里ヶ浜高校です。毎年熾烈な戦いを繰り広げていますが、2021年度は七里ヶ浜が盛り返した感じです。というか、大船があんまり伸びなかった印象ですね。この2つも「坂の上」と「海」という全然違うロケーションの高校なので、雰囲気に合う方を選べるといいですね。


近年躍進の藤沢西高校は好調をキープ。2校を追い越す日も近いでしょうか。年によって人気が大きく変動する湘南台高校は少し安定。ここは藤沢地域よりも横浜からの流動が多いんですよね。SOFTSの国際派鶴嶺高校も倍率1.2倍以上をキープ。もう国際科作っちゃえばいいのに。


特色がバラバラだからか、あんまりこの中で志望校がコロコロ変わるというイメージはないですが、




個性派軍団



さて、最後は個性派軍団。


まず立地的にも偏差値的にもこのエリアのど真ん中、茅ヶ崎高校の合格者内申はほぼ変わらず。学力検査がイージーになった分だけ上がったイメージですかね。


深沢高校は定員が少ない分、二次選考のラインの伸びが良かったですね。今年も結構人気の予感。


藤沢清流高校藤沢総合高校の単位制コンビは、近年少し調子悪いです。「マジメがかっこいい」という清流のコンセプト好きなんですけどね。このエリア唯一の総合科として、藤沢総合にも魅力をどんどん打ち出して欲しいところです。打倒みなと総合。


茅ヶ崎西浜高校は合格実績悪くなかったんですよね。スタディサプリ活用効果でしょうか。ドラゴン桜的に快進撃を見せて、定員割れスレスレから脱却していきたいですね。


寒川高校藤沢工科高校は定員割れ。こういう高校も必要だとは思うのですが、人気がないというのは寂しいは寂しいですね。



さて、一気にみてきました。


タイトルでは内申や点数を比較と書きましたが、文中でも述べている通り、このエリアは学力レベルで比べるよりも、雰囲気や立地で比べる方が良い志望校選びにつながる気がします。特色が豊かなんですよね。


また、志望校選びは「自分に合う学校」を選ぶわけですから、自然に「自分を知る」良い機会にもなります。それは人生にも役立つ知識になります。高校は三年間ですが、自分とは一生付き合うわけですからね。


情報を集めて、自分と対話して、最後には他の誰でもなく、自分自身が納得して志望校を選ぶことが大切です。こういった記事が、そのための参考に少しでもなれば、これほど嬉しいことはありません。


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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。