藤沢西高校は、藤沢市にある公立高校。昨年の倍率は、1.36。一昨年は、1.43。隔年現象がよく起きると言われる神奈川県で、二年連続で高倍率を維持している人気校です。
本日はその人気の秘密に迫ってみましょう。まずは学校データから。
藤沢西高校基本データ
設立:1974年
生徒数(今年):828名(男子341名、女子487名)
授業:2学期制 50分×6時限 登校時間:8時35分
場所:藤沢市大庭3608−2
駅:JR「辻堂駅」よりバス10分 「藤沢駅」よりバス30分
合格率60%目安内申:105 合格率60%目安偏差値:54
比率(内申:学力検査:面接):4:4:2
大学合格実績(平成31年春・浪人生含):
国公立:横浜国立大1 東京外語大1 埼玉大1
私立:早稲田大1 慶應義塾大1 上智大1 東京理科大4 学習院大3 明治大4 法政大11 立教大2 中央大5 青山学院大1 明治学院大12 日本大22 東洋大10 駒沢大20 専修大19 東京都市大15 東海大20 神奈川大30関東学院大39
備考:新校舎、これから体育館も改装、駅遠
※最新の学校情報は学校HPでご確認を。
それではインタビューを確認してみましょう。
高倍率の秘密は!?藤沢西高校の謎に迫る
まずインタビューしたのは、仲良し二人組。
もうインタビュー全編通して、学校が大好き感が伝わってきました。やっぱりイメージ通り元気な学校ですよね。答えてくれた子たちを見てもわかります。
さぁ、早速一番気になることについて訊いてみましょう。
「高倍率の秘密は何だと思う?」
こんな質問を投げかけると、この二人だけでなく、その後インタビューした誰もがこう答えました。
「新校舎でしょ。めっちゃ綺麗だもん」
たしかに綺麗です。権利の関係から画像は控えますが、HPに写真が載っています。HP自体にはなんとも言えないレトロ感が漂っていますが、校舎は綺麗です。
クラス棟だけでなく、全国大会常連のかるた部など文化部の練習場所となる西棟もピカピカ。中に入ると、旧校舎の名残が感じられる箇所がまだありますが、それでも快適で気持ちいいスクールライフが送れることは間違いないでしょう。
なお、これから校庭や体育館の改修が始まるそう。現在の2年生は体育館で卒業式ができないかもということでした。
続いての質問です。「藤沢西高のメリットといえば?」の問には、「行事!」という答えが多く挙がっていました。
一年で一度だけカラフルな頭になれる体育祭、秋の文化祭はもちろん、部活毎のパフォーマンスが楽しい新入生歓迎会、遠足や年に2回ある球技大会、冬の合唱祭に、小学生と触れ合う「遊ing西高」、隣りにある霊園の周りをぐるぐると周るエキサイティングなマラソン大会、基本沖縄の修学旅行と、もう目白押しです。
「人気の先生が多い!」という声もありましたね。ベテラン数学の担当H先生、物理のK先生、コミュニケーション上手な社会のM先生、イケメン社会のK先生など次々にあだ名で名前が挙がっていて楽しそうでした。あだ名で呼んでいる感じも藤沢西高っぽいですね。
「部活!」という声も。入部率は80%を超えます。運動部、文化部問わず実績を残している部活動も多いです。
「逆に、デメリットは?」との問には、ほとんどの子が「通学しづらい」をチョイス。
駅が遠いんですよね。自転車通学が半数以上を占めるそうです。小田急沿線の子は、藤沢本町からもバスがあるらしいですが、時間が読めないのが難点だそう。
基本自転車。雨の日少し早く出てバス、のような使い分けがいいんじゃないかと先輩たちからアドバイスいただきました。
ちなみに、最寄りの辻堂駅には、テラスモールという映画館もついている大型ショッピングモールがあります。僕もよく行くので遭遇には注意です。
学校の卒業生には、今話題のリップスライムのSUさん等有名人も。また、味いちもんめの原作者であるあべ善太さんは、この学校の先生だったそう。ちなみに、在校生も存在だけは知っているけれど聞いたことはない「西高健児」という謎の応援歌があるそうです。校歌は、有名な作曲家團伊玖磨さんが作詞作曲。伸びやかないい曲です。
ついでに、校長先生は、今年変わったばかり。もしかしたら、来年度以降大きな変化があるかもしれません。
勉強面も確認してみましょう。
大きな特徴として、二期制なのですが、後期中間テストが二度あり、年に5回テストがあります。細かい定点チェックで、学力の底上げを狙います。
また、現在二年生は金曜日に10分勉強会を開いているそう。学年ごとにフレキシブルに仕組みを変えられるのは、利点でしょうか。この代は倍率が特に高かったので期待感もあるのかな。
でも、あえて勉強時間を確保する仕組みは良い取り組みと感じます。勝手なイメージですが、「やるときはやる!やらないときはやらない」という子が多い印象なので、やる方向に意識が持っていければぐんぐん伸びると思うんですよね。
その流れで、大学進学実績も見ていきましょう。ちなみに、就職を選択する子はほとんどいません。7割近くが大学進学をします。次いで、専門学校、短大の順ですね。
国公立大には毎年1〜3人の合格者を出しています。年によって合格校の顔ぶれは変わるイメージですから、特に力を持った子の進路次第ということですね。
私大のボリュームゾーンの顔ぶれは毎年変わらず、距離的にも近い神奈川大、東海大、関東学院大など。続いて、日東駒専と呼ばれる大学群が続きます。
指定校推薦枠では東京理科大を筆頭に、明治大や法政大などのMARCH枠もあるそうですが、数は多くありません。上位大の枠は理系の学部が多い印象でしたが、今後はどうなっていくでしょうか。
近隣の大船、七里ガ浜、湘南台、鶴嶺と合格実績のレベル感を比較すると、やはり大船・七里ヶ浜の下、湘南台は超えたかな、鶴嶺よりは上というところでしょうか。
この湘南地域中堅校の刺激し合いに期待です。雰囲気もバラバラで、中学生たちにとっては良き選択肢だと思うので、各々が切磋琢磨しながらより魅力的な高校になってくれたら、何より子どもたちにとって素敵なことでしょう。
その中でも藤沢西高校は、元気で楽しい雰囲気が強い学校。楽しい高校生活が待っている分、しっかりと自分を律してメリハリをつけて日々を過ごせる子に向いている学校じゃないかな。雰囲気に流されて、あれ?いつの間にか受験?にならないよう注意です。
学校側もそこは気をつけて力を入れているようなので、今後がますます楽しみです。
「絶対楽しいから来てね!」
先輩たちもそう言っているので、興味があったらぜひ見学に行ってみましょう。
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