スターマン「おはよう、ゆうきBOY」
ゆうき「…この夢さめない」
いくら時間が経っても、夢だと思っていたスターマンが消えないので、ゆうきくんは焦りながらも、実はだんだんとこの超不可思議な状況に慣れてきていました。人間の適応能力ってすごいです。
スターマン「一晩明けてそろそろ落ち着いてきたかと思うので、そろそろ実験を開始したいんだが、いいかね?」
ゆうき「やだ」
スターマン「残念だけどこの段階において君に拒否権はない。悪いけど始めさせてもらうよ」
ゆうき「じゃあ聞くなよ」
スターマン「社交辞令というやつだ。後で言葉の意味を調べるといい。それでは、早速質問だが、勉強ってなんだと思うかね?」
ゆうき「べ、勉強?……嫌いなもの」
スターマン「いきなり質問と回答がズレてしまっているね。これが国語力のない会話というやつだ。国語力については後ほどじっくり時間を取って説明するとして…いいかい、よく聞いてよく考えて。君が勉強をどう思っているかどうかじゃなくて、勉強って一体なんだと思う?」
ゆうき「そ、そういうことかよ。勉強は…つまり…あれだ、成長するためにやること」
スターマン「お、いいね。ゆうきBOY、正解。ちなみに、君たちの国の辞書にはこうある。勉強とは、新しい知識やスキルを手に入れること。ゆうきBOYのも正解だけど、お互いの共通の認識として、まずはこの言葉を頭の中に入れておいて欲しい」
ゆうき「俺すぐ忘れちゃうんだよな」
スターマン「10回音読してみよう。勉強は新しいスキルや知識を手に入れること。勉強は新しい知識やスキルを手に入れること。勉強は…」
ゆうき「分かった、分かった!覚えた!」
スターマン「1時間ごとに聞くから安心してほしい。今回はこれでおしまいだけど、質問ある?」
ゆうき「え?これで終わり?なんかめっちゃハードなことやらされるのかと思ってた」
スターマン「勉強の体力が0に等しい君にいきなりハードトレーニングを課しても意味ないし、ズルしちゃうだけだよ。まずは勉強についてよく知って、発想を変えていかなくちゃ。勉強は君の敵じゃなくて、味方だってことをよく知っていかなくちゃね」(=パラダイムシフト)
ゆうき「勉強が…味方!?」
スターマン「ああ、もちろん今はそう思えなくてもいい。どうしたって、少しできるようになるまでは勉強ってただただ辛いものだからね。それは仕方がない。でも、そのうちちょっとずつ変わっていくよ。そうだ、ゆうきBOYはゲーム好きだったね。どんなゲームが好き?」
ゆうき「ゲーム?ああ、少し古いゲームが好き。ドラクエとかFFとかポケモンとか」
スターマン「おお、いいね。私はドラクエ3が好き。じゃあ話は早い。ここからは余談になるけど、勉強も実はRPGみたいなものなんだよね」
ゆうき「え、どういうこと?」
スターマン「経験値を貯めてレベルアップして強い敵を倒す。まんま一緒。だから、ゆうきBOYはすぐ勉強が上手になると思うよ」
ゆうき「ほ、本当?」
スターマン「私は宇宙一のイケメンで天才だぞ。大丈夫、信じなさい」
ゆうき「…一気に信用できなくなった」
スターマン「おい。おっと、それじゃまた聞いておこう。記憶は思い出す度に強化されるからね。ゆうきBOY、質問です。勉強とは、一体なんだ?」
ゆうき「え、えーと…」
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