中学生の国語において、生徒たちを襲う最大の敵とはなんでしょう。
読解?漢字?いやいや、
文法です。
日本語とはとっても複雑な言語。
多くの単語があり、それらを司るのが、
下記の品詞十勇士です。※十勇士は勝手に名付けました。
- 名詞…犬、机、彼
- 副詞…ゆっくり、とっても
- 連体詞…この、大きな
- 接続詞…だから、しかし
- 感動詞…あら、はい
- 動詞…歌う、踊る、闘う
- 形容詞…楽しい、美しい
- 形容動詞…変だ、きれいだ
- 助詞…が、は、を、に
- 助動詞…たい、た、です
本日はその中でも最強(難易度)の呼び声高い、
助詞を特集します。
十勇士の9と10、助詞と助動詞は、
「付属語」と呼ばれます。
活用する(形が変わる)付属語が助動詞、
活用しない(形が変わらない)付属語が助詞です。
では早速、助詞の頑張りを見てみましょう。
以下の文をご覧ください。
弟 絵 描く →自立語のみの文。意味はまだ不明。
(ここに助詞を足しまーす!)
弟が絵を描く(が、を、が助詞)
弟と絵を描く(と、を、が助詞)
弟の絵を描く(の、を、が助詞)
助詞の働きで3種類の文が出来ましたね。助詞さん達、よく頑張りました。
助詞のお仕事はこんな風に、
自立語の後についてさまざまな意味を付け加えたり、
語句と語句の関係性を示したりすることです。
さて、この助詞には4種類あります。
ここではイメージしやすいように「四天王」と呼びます。
冒頭の写真の4人が、助詞四天王です。
一人ずつ説明していきましょう。
まずは、格助詞。
格助詞はまず、この絵とセットで覚えて下さい。
これで格助詞は網羅できます(網羅できる唯一の助詞です)。
格助詞は、主に体言(名詞)について、その下にある語句との関係を示すのがお仕事です。
・鳥が飛ぶ
・本を読む
・先生に話す
・「賛成!」と言う
・AとB。AやB
・木の名前
・彼は僕より背が高い
この格助詞と次の副助詞との見分けが、
助詞の最大のポイントです。まずは副助詞を説明しますね。
さぁ、2人目の四天王は、副助詞。
副助詞のお仕事は、色々な語句について意味を付け加える、と何だか曖昧です。
例を見てみましょう。
・生水は飲まない
・数学もできる
・来年こそ頑張ろう
・子供にまで笑われる
・野菜だけ食べた
・お茶などを飲む
これを踏まえて、
格助詞と副助詞を比べてみましょう。
①君がリーダーだ →格助詞
②君こそリーダーだ →副助詞
②の「こそ」には書き手の思いが込められていて、だから副助詞だと習うと思います。
副助詞には「ふくみ」があるのです。
格助詞の文はその一文でスッキリ完結していますが、
副助詞の文はなんだか前後に文があるような、感情がこもったような「ふくみ」があります。
ぜひ上記の各々の助詞の例文たちを比べてみてください。
3人目の四天王は、接続助詞です。
接続助詞のお仕事は、活用する語にくっついて、色々な関係で前後をつなぐこと。
上記の2つに比べて、例文を見るとわかりやすいのではないでしょうか。
・おなかがすいたから、何か食べよう
・雨が降れば、中止にする
・行ったけれど、間に合わなかった
・歩きながら話す
基本的には「、」の前にあります。
例外は問題などで出てきた時に覚えてしまいましょう。
最後の四天王は、終助詞です。
終助詞のお仕事は、文や文節の最後にくっついて、話し手や書き手の気持ちや態度を表すこと。
例文を見てみましょう。
・彼も行くのだろうか。
・誰にも言うな。
・きれいな空だなぁ。
・本当らしいぞ。
・今、何時かしら。
・勉強犬さんなら、さっき帰ったよ。
うん、わかりやすい。
これも基本「。」の前ですが、
文節の最後に来ることもあるのでご注意を。
さぁ、四天王との戦いが終わりました。
この情報を元に、学校プリントやワークの問題に取りくみましょう。
素早くインプット→アウトプットして間違えながら理解を深める、
が一番早い成長方法です。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
「鬼がドアから出てきたとこっぽくない」と生徒のダメ出し有。
修正した。
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