神職というお仕事を知ってみようインタビュー


山陰地方の某大社にて神職のお仕事をしている友人が居ます。



この前、ある生徒が「神社の雰囲気が好き」と言っていたので、

そういや神職のお仕事ってどういう風になるんだろう、と個人的な興味が湧き、

その友人に協力をしてもらいました。



お仕事をする時間ってね、

もしかしたら寝ることの次に多い時間かもしれないから、

いつか君たちがそれを探すときや見つけたときに、

何かの参考になるように、こんなコーナーを始めてみました。



以下、勉強犬のお仕事インタビューです。

本日のお相手は、神職。僕の友人のOくんです。




本日は神職の方にお越しいただきました。



(神職:以下神)よろしくお願いします。


(勉強犬:以下犬)よろしくお願いします。今日はありがとう!


(神)こちらこそ、ありがとう。あの、その、早速どうでもいいんだけどさ。


(犬)え?


(神)この略字で話しているとなんだかあらぬ誤解を与えそうなんだが。


(犬)へ?


(神)「神」と「犬」って、ちょっとなんだか。なぁ?


(犬:以下勉強犬)直します。


(神:以下神職)ありがとう。




神職になった理由



(勉強犬)気を取り直して。早速質問に移りますね。


(神職)どんとこい。


(勉強犬)Oさんはどうして神職の道に進まれたのですか?実家を継いで、とかじゃないよね。


(神職)うん。進学した大学が神道系であり、自分のように神職の家系でなくても神職資格が取得出来ると知り興味を抱いたことが第一のきっかけだったかな。


(勉強犬)それでそれで。


(神職)学生時代は、「絶対に神職になろう」という確固たる意志があった訳ではないんだけど、学部・大学院と学ぶうちに一生の仕事として神職を選ぶ意志が固まっていたように思います。


(勉強犬)それは何でなんだろうね。思うところはありますか?


(神職)うーん、大学での専攻が日本古代史であり、奈良・平安時代史と神社・神道は祭政一致の面からも不離不測の関係にあり、自分の好きな学問の延長線上に、現在の職業がそのまま当て嵌まったとも言えると思います。
そういう意味では「好きな事を仕事に出来た」ことであり、幸せな事だと感じています。


(勉強犬)それは確かに!高校時代から日本史大好きだったもんね。




神職というお仕事のやりがいは?



(勉強犬)じゃあさ、じゃあさ。神職というお仕事のやりがいは?どういったところにありますか?


(神職)我々の仕事は、総称として「神明奉仕」と呼ばれています。祭典奉仕を筆頭に日々社頭での参拝者対応、境内の清掃がお仕事としては挙げられますが、一つとして「これで十分」とか「満足した」という心境に至ることはありません。何を御祭神や参拝者にとって最良であるのか、言い換えれば常に向上心を抱いて仕事に打ち込めることが最大のやりがいではないでしょうか。


(勉強犬)素晴らしい考え方だなぁ。近年、「やりがい」を仕事の内容に求める社会人が多いって話も聞くけど、その次元とは違う、なんだか重みを感じるやりがいの感じ方ですね。本当はどんなお仕事だってそうであるべきだよね。「仕事内容」ではなくて、「どんな風にやるか」にやりがいを感じるべき。なんて少し語ってしまいました。では愚問かもしれませんが、神職というお仕事の大変なことは?


(神職)先程の回答と重複しますが、より良いものを求めれば限界が無いということです。或いは、何が最良であるのかも正解は分かりません。


(勉強犬)なるほど。お客様は参拝者になるんですか?


(神職)それも少し複雑で、参拝者であれば、表情や言葉で察することが出来ますが、御祭神が何を思い求めているのかは誰にも分かりませんから、最善を尽くしたからといって、それが御祭神にとって良かったのか常に自問自答しながら日々奉仕しています。


(勉強犬)そうか、神さまが相手だと確かにわからないもんね。正解がわからない。それって精神的にはきついところもあるよね。【教育】と少し似ている所もあるのかも。


(神職)確かに。それはとっても難しい。だけど、いつでもベストを尽くしているなら、それがやりがいになる。不思議だね。あ、あとは肉体的なことで、朝が早かったり、祭事行事が続けば疲れも出ます。基本的に正座ですから、足が痺れたり痛くなったりもしますが、慣れてしまえばどうってことはないと思います。


(勉強犬)私は正座は無理ですな。




子どもたちへ伝えたいこと



(勉強犬)僕らもだいぶ大人(おっさん)になりました。最後は、子どもたちに贈る言葉として色々とお伺いしたいと思います。


(神職)どんとこい。


(勉強犬)今、自分の人生を振り返ってみて、進路選択はどんな風にしてきましたか。特に学生時代。


(神職)私自身は学生時代、特に将来を定めていたわけではありません。結果的に最良の道に進めたことは「御縁」を戴いた御蔭であると思います。ただ、好きな学問、分野があり、それを学びたいならば臆せず進めば良いと思います。


(勉強犬)なかなかその自信が持てない人も居ると思います。


(神職)文系はどうしても就職や企業選択で不利になるとの理由で避けられる傾向ですが、将来を優先して実学を選んだとしても、そこに魅力を感じず惰性で過ごしてしまえば、貴重な時間を無駄にする事になります。しかし、学生時代に必死になって学び吸収した事は、決して社会で無駄になることはない筈です。いま、自分が一番好きなことに懸けてみる、その一生懸命の先に未来は開けてくると思います。


(勉強犬)選んだ者だからこその説得力がありますね。背中を押される生徒たちもきっといるはずです。


(神職)だと嬉しいけどなぁ。


(勉強犬)さぁ、それでは本当に最後の最後。「第二の家」には小学生、中学生、高校生をはじめとした多くの生徒たちがいます。人生の先輩として、彼らにアドバイスをお願いします。


(神職)偉そうに言うわけじゃないけど、本を沢山読むことをお薦めします。但し、自己啓発とか成功体験的なものではない、小説や随筆、物語に漫画といったものがオススメです。それらの読書体験から、他者の受け売りではない自分自身の考えや価値観を醸成することが大事であると思います。インターネットも大いに活用して下さい。新聞やテレビで流布される情報だけが真実ではありません。氾濫する情報に惑わされずに物事を見極める力と意志を持ちましょう。


(勉強犬)自分の幅を広げ、考える軸と材料を手に入れて、同時に生きていく強さを得る。本はそのための素晴らしいアイテムですよね。子どもたちの生きる未来は、きっと今よりももっと情報過多の時代になるから、その力はとっても大事になりますね。本日はありがとうございました!


(神職)こちらこそありがとうございました。






インタビューに答えてくれたOくん、本当にありがとうございましたー。

また藤沢でディナーがてら神さまの物語を教えてください。



生徒のみんなも何かお仕事や神さまについてご質問あれば勉強犬までお気軽に。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

神道という文化も日本独特でとっても面白いよね。



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「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。