自閉症と診断された東田直樹さんが中学生の頃に書いた本、
『自閉症の僕が跳びはねる理由』を読みました。
海外でも、『The Reason I Jump: one boy's voice from the silence of autism』というタイトルで英訳され、
評判になった話題の本です。
以前TV番組でこの本に関するドキュメンタリーを見て、
ずっと気になっていたのですが、実家で見つけて一気読みをしました。
以下、感想です。あくまで個人的な感想ですので、御容赦下さい。
それは知っているようで知らなかった世界のお話。
僕が跳びはねるのは、あの空に羽ばたいていきたいから。
僕が空中に字を書くのは、大切な友達を思い出して安心したいから。
僕らが時間に戸惑うのは、それが途切れずにずっと流れているから。
僕の当たり前が君と違うのは、きっと僕らが同じ人間ではないから。
自閉症の方が何を考えていて、どんな気持ちを持っているのか、
知ることはなかなか困難なことだといいます。
それを丁寧に、美しい表現を使いながら記していったこの本は、
多くの人の迷いや悩みを解き、沢山の人を救ったといいます。
人と人はやっぱり違うから、
それは誰と誰だって、相手を理解するには時間とパワーが必要です。
だけど、逆を言えば、時間とパワーをかければ、
僕らはお互いを理解し、認め合える。
そんな当たり前のことを、思い出させてくれた素敵な本でした。
何より本当に表現が素敵。13歳が書いた本とは思えません。
巻末の短編小説もおすすめですよ。
一冊すぐに読み切ることが出来るので、小中学生にもおすすめです!
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
色んなことを話そう。ゆっくりでいいからさ、色んな話をしよう。
0コメント