例えばゲームをしている時、すぐ攻略本(攻略サイト)を見たがる子がいるとします。
攻略系アイテムの使い方としては間違っていないのでしょうが、そうしていると本来面白いはずの「うんうん唸りながら答えを捻り出す」みたいな時間が失われるんですよね。
それが勉強でも起こると大変です。問題を解いて、少し「わからない」と感じると、途端に答えに手が伸びてしまう。こうなるとなかなか成長しづらいんです。
そんな子には、以下のことを知ってもらわねばなりません。
- 早く諦める癖がついたら大変
- わからないことは悪いことじゃない
- わからないことはつまらないことじゃない
- 考えている時間が成長を生む
一つずつ説明していきましょう。
早く諦める癖がついたら大変
「わからない」→「答え」のスピード感に慣れてしまうと、そのうち「わからない」のハードルが低くなって、ちょっと考えればわかることなのに考えずに答えを見ることが増えてしまいます。さらに深みにハマるとカンニングなどにつながっていく恐れもあります。
「答えがわかる」という快感に溺れてしまうんですね。だから、諦めが早くなる。そして、さらに怖いことに、それが続くと、本当は「答えを見たからできる」のに、「自力でもできる」という錯覚を起こしてしまうんです。
その末路は、わかりますよね。テストなどで現実を思い知り、そこで「私は勉強できない」と勘違いして、ますます勉強から遠ざかってしまうわけですね。
わからないことは悪いことじゃない
偉い学者でも、東大生でも、わからないことはあります。わからないことがあるというのは、決して悪いことではありません。大事なのは、そこから先の姿勢です。
わからないことに出会ったら、考える。必要なら、情報を集める。理解する。アウトプットする。そうして、「わからない」を「わかる」や「できる」に変えていく。これこそが勉強です。
でも、「わからない」→「答え」に慣れてしまった子は、「わからないことは悪」とばかりに、わからないことを嫌がります。結果、勉強の時間がどんどん減っていくのです。
わからないことはつまらないことじゃない
加えて、わからないことはつまらないことじゃないということも補足しておきましょう。もちろん面白い・つまらないなんて個人差があるとは思いますが、「わからない=面白い」と捉える人がいることを知っておくといいでしょう。
ゲーム序盤、「え、何したらいいの?」という状況は、実は楽しいものです。どこかで出されているヒントをもう一度整理して、進むべき道を見つけた時の快感。これは、答えを知ってしまったら二度と得られないものです。
わからないことは楽しい。心や頭のどこかで少しでもそう思えたら、勉強もワクワクできるかもしれません。
考えている時間が成長を生む
わからないことに向き合って、あの手この手考えている時間は、一見無駄なように見えて、実は大きな成長の布石となります。
頭の中をぐるぐるぐるぐる運動させている感じですね。運動すれば筋肉がつきます。タフになります。頭も一緒です。使えば使うほど、使いやすくなるわけです。
実はわからないことに向き合っている時間というのは、貴重な成長のための時間。しかも、この時間、明日がテスト!みたいな緊急時にはあんまり多くとれません。普段からしっかり確保しておく必要があります。
もちろん、今の実力に合わない問題(わからないが強すぎる問題)と戦う時は「逃げるが勝ち」というの手もありますから、その辺りの戦略は信頼できる大人と相談してみるといいでしょう。
「わからない」を大切にというお話でした。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
まず向き合って、考えて、調べて、理解して、もう一度やってみる。
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