ホノルル(ダニエル・K・イノウエ)空港の看板です。
「犬を触れないで下さい」
確かに日本語としてはなんだかおかしさを感じるけれど、
うんうん、意味は伝わる。
そして謎の「こういち」というシール。
名前か?それとも高校一年生の文法ってことか?
謎は深まるばかり。
もちろんその謎を解明するのが今回のテーマではありません。
あれだけセキュリティの厳しい空港でも、
言語に関しては寛容なのです。
私たち個人個人も、もしかしたらもう少し言葉に寛容になってもいいのかも。
特に、言語習得に関してはそうじゃないかなぁ。というのが今回のテーマです。
言語習得はチャレンジの回数が大事
「英会話に毎週通って喋れるようになった友人を見たことはないが、
海外に滞在して3ヶ月で英語を話せるようになった友人をたくさん知っている」
とはTVのベテランコメンテーターのお言葉。言い得て妙ですね。
なんでもそうですが、上達への近道はやっぱり「やること」。
そして、その「やること」を習慣化するという観点で考えれば、
日常レベルに落とし込むのが一番の上達方法になりますね。
リスクがなかったり少なかったりするならば、
何回でもチャレンジするほうがいい。
打席に立てば立つだけ、ヒットやホームランを打つ確率は高くなる。
もしも打率や三振の数を気にしなくていいなら、打席にはなるべく多く立つ方がいい。
言語だって同じですよね。
そこでチャレンジを邪魔をする「リスク」について話をしておきましょう。
チャレンジを邪魔するもの
言語習得を邪魔する一番の要因は、失敗を恐れること、です。
それは呼称を変えれば、「落ち込み」「痛み」「面倒臭さ」や「恥ずかしさ」だったりします。
いざ日常の中で英語で話そうという場面が来ても、多くの人は尻込み、
そのチャンスをふいにしてしまうでしょう。
それはこんなことが頭をよぎるせいかもしれません。
例えばトイレに行きたい時、「I go restroom」といえば、意味は何となく伝わります。
しかし、誰かがこう言います。「それ文法的におかしいよ」
あるいは「その単語はこうだよ」や「複数形がね…」や「発音がね…」と指摘が始まります。
チャレンジをしない者が、チャレンジした者をなぜか叩き始めるのです。
これがチャレンジする際の「リスク」です。
でもね、思い出してみましょう。
誰もが日本語を覚えてきたときのこと。
格助詞や助詞等の文法を考えて話したことがそんなにあるでしょうか。
「ママ」「パパ」「ワンワン」と子どもが言葉を覚えていく過程で、
「いや、あれはワンワンじゃなくて犬だから」と指摘されることが正しいといえるでしょうか。
そんなことを続けていたら、子どもは言葉を話さなくなってしまうでしょう。
もちろん、テストなどの場合は正解か不正解かはっきりさせることも大切です。
ビジネスの場だったり、目上の人と話す時に失礼のない振る舞いをすることも大事です。
でも、世の中には正しい言葉を使うよりも大事なことが他にあるタイミングのほうが多いのです。
コミュニケーションで最も大切なのは、伝わるかどうか。
ですから、伝える方も、聞く方も、寛容になりましょう。
でなければ、楽しくなくなってしまいます。楽しくないことはやらなくなって、
結果、チャレンジの機会がどんどん減っていってしまいます。上達は見込めません。
文法や単語のミスは、
間違えてから直せばいい。
発音なんて国によってもバラバラで、
a dogを「アドッグ」と読む人もいれば、「エイドッグ」と呼ぶ人も居る。
そんな所で立ち止まるのはやめてさ、もしも新しい言語を話したいと思うなら、
踏み出そう。
必要なのは、勇気一つ。
ちっぽけな「リスク」は捨ててしまえばいい。
それに、ノンバーバル(非言語的)なコミュニケーションが7割以上って言われているぐらいだから、
バーバル(言語的)なコミュニケーションがいくら下手くそでも、
表情や身振り手振りでも多くのことは伝わるもの。
失敗は笑い飛ばせばいい。チャレンジしないことが間違いだと思えたらいい。
書いてて思ったけどさ、それは何も言語だけの話ではなくて、
人と人がつながる時には、いつだって、小さな勇気が必要になるものなのかも。
チャレンジしよう。君が望むなら、それは決して悪いことなんかじゃない。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そしてそれは生き方につながる。
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