今回も、県から発表された神奈川県公立高校入試学力検査の正答率表を用いて、色々と見ていきたいと思います。
今回のテーマはズバリ「難しい社会、簡単な社会」です。
近年の入試社会は平均点が高めで、「簡単な社会」と称されます。2021年度が72.6点、2022年度が62.4点ですから納得ですね。どちらも5教科の中で一番高い平均点です。
対して、2018年度は41.8点、2019年度は42.5点で5教科の中で最も平均点が低い教科になっています。「難しい社会」ですね。ちなみに、ここまで言うと気になる2020年度は58.2点で5教科の中で二番目に高い平均点でした。
社会という一つの教科間で、なぜこんなにも激しいギャップができてしまったのか。担当者(作問者)が変わったのか。そんなメタな部分は置いといて、その中身に注目していきたいと思います。
それでは、2022年度と2018年度をデータを使って比べていきましょう。
データで比べる「簡単な社会」と「難しい社会」
まずはそれぞれの得点分布を確認してみましょう。
こちらが2022年度。
そしてこちらが2018年度です。
もう何だか圧倒的に違いますね。2022年度は50点以上がほとんどに対して、2018年度は50点以下がほとんどという構図です。やはりグラフで見ると顕著ですね。
次にご覧いただくのは正答率表です。
2022年度がこちら。
次に2018年度がこちらです。
これを見ても正答率50%以上の問題が多い2022年度と、正答率50%以下の問題が多い2018年度の違いが一目瞭然ですね。
特に、2018年度の問3、えげつないです。江戸までの歴史の大問ですね。正答率50%を越える問題が一つもありません。
問題の中身を見てみると、その理由は「選択肢」にあると考えました。
「難しい社会」では、正解を選ぶのに細かい知識まで必要な選択肢が目立つのですが、「簡単な社会」では下手すれば知識が曖昧でも選択肢を読んでなんとなく答えがわかってしまうような問題も見受けられました。
逆を言えば、問題の中身は同じでも、選択肢一つでいくらでも難易度調節ができちゃうってことですね。この辺りは県教委のさじ加減ですが、どの教科も大体合格者平均点50点を狙っているということで、もう少し難化してくる気配はあります。そのつもりで準備しておきましょう。
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簡単ってことは差がつかないからきつい面もあるんですよね。
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