勉強には大きく分けて「インプット」と「アウトプット」があります。
「インプット」とは、知識や勉強法や公式や考え方を、自分の中へ入れることです。これをしないとテストで点が取れないのは、なんとなくイメージがしやすいですよね。説明を読んだり、授業を受けたり、解説を聞いたりすることが勉強における「インプット」になります。
対して、中へ入れたものを外へと出すことを「アウトプット」と呼びます。問題を解いたり、チェックテストをしたり、人に説明したりすることです。ほとんどの生徒の点数が伸び悩む原因は、この「アウトプット」が中途半端で終わってしまうことに起因します。
もしもあなたがテストで点数を取りたいのなら、まずはそのテスト範囲を「インプット」して、それを使っていくつか問題を解いてみましょう。最初の「アウトプット」はしっかり「インプット」できているかの確認からです。うまく「アウトプット」できなければ、「インプット」した内容へ戻って確認をしても構いません。まずは範囲の一周が目標です。目標点数に応じては「ここはやらない」と決めて省いてもいいです。時間があれば二周三周をして、「インプット」と「アウトプット」の質を高めましょう。これを便宜上「①のサイクル」とします。ただ、もちろんこれだけではテストの得点は伸びません。
次に、「本番同様のアウトプット」を想定して、形式や難易度がそれに近い形の「アウトプット」を繰り返しましょう。これを「②のサイクル」と名付けます。チェックテストや過去問、予想問題を繰り返すのです。これはスポーツでいえば練習試合のようなもの。ここでの目的はチェックです。本番と似た環境でどこまで力が出せるか。そこで適切な「アウトプット」ができていないものを見つけたら、①のサイクルへ戻り、「よし、大丈夫」となったら、②のサイクルへ戻ってきましょう。
そして②のサイクルにおける「アウトプット」の質が上がってきたら、時間をより短くしたり更に高い難易度の問題にチャレンジしたりして、負荷を強めていきましょう。緊張感を醸し出すことも忘れずに。本当に本番同様、いやそれ以上の負荷をかけて練習を繰り返すことが重要です。ここで安定した得点を叩き出すことができてくれば、本番も安心です。
②のサイクルでは、使う教材がポイントになってきます。簡単すぎても難しすぎても、また本番と違いすぎても意味がなくなってしまいますからね。ベストな教材選びはご家庭や生徒本人だけだと難しいかもしれませんから、一人でやっている場合は、その時だけ塾や学校の先生に相談をしてみましょう。
この2つのサイクルをこなすのがテストへの準備ですが、もう一つ、テストで点数を取るために必要なことがあります。それは、気持ちの準備です。
例えば、神奈川県の公立高校入試の場合、形式が変わっただけで平均点が大きく下がったという事例があります。これは入試問題に合わせた②のサイクルを繰り返し解いて型を作っていた生徒が、本番で急に変わった形式に慌ててしまったことが一因です。焦らず解けば難易度自体は簡単だったのですが、うまく対応できなかったのは、勉強の準備不足と合わせて、「想定外のことが起こるかもしれない」という気持ちの準備不足ではなかったでしょうか。そう、「想定外のことは起こる」のです。そのことも頭に入れておきましょう。
この2つのサイクルと、気持ちの準備をしっかり備えて、合格へと邁進しましょう。心から、健闘を祈ります!
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経験は武器になる。今は本番より苦しい経験をたくさんしよう。その時期だ。
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