神奈川県公立高校入試一点の重みに迫る!〜内申・評定1が合否にどう影響するのか〜


「先生!内申が1低いと入試ってどんだけ不利なんですか?」

中3のHくんからの質問。良い質問ですね。



せっかくだから、本日は神奈川県公立高校入試計算表を使って、

その1点の重みについて調べてみましょう。



その前に、神奈川県の入試システムを簡単におさらい。

【公立高校共通選抜一次選考】評定学力検査面接を各高校が決めた比率(4:4:2や3:5:2)で1000点満点計算したS値で合否を判定。特色検査実施校はそれに特色検査の比率分を足して合否を判定します。評定の計算方法は二期制の場合「二年学年末(45)+三年後期中間評定の二倍(90)」。重点配点二次選考については各リンクを参照。下の図でも説明しています。



県のHPにも計算方法などが詳しく載っています。内申や適性検査の得点などを各比率に合わせるときに少数になった場合は、小数第3位を四捨五入するそうです。文章にするとわかりにくいですが、他県と比べてもとってもシンプルな入試システムだと思います。


評定(内申)135点満点と学力検査500点満点の得点が、まずは100点満点に換算されて、それが各高校が定める比率で数倍されるわけですね。評定:学力検査の比率の傾向としては、偏差値上位校は適性検査重視、下位校は評定重視になっています。また、面接の比率は多くの高校が2としています。「うーんよくわからん!」という方は、評定学力検査面接の得点を工夫して合計した合否を判定する値をS値と呼ぶことだけ覚えて次に参りましょう。


それでは、そんな情報を踏まえて、一点の重みを感じにいきます。




中3内申1点の重みについて



まずは全部が満点だった場合の計算表を基準としてみてみましょう。黄色い部分に注目を。

▲パーフェクトな数値ですね。これが基準になります。



では、まずは中3時の内申1点の重みを感じにいきましょう。中3時の内申を1点下げてみます。各比率で得点がどう変わっていくのか、黄色い部分に注目してご覧下さい。

▲中3の内申が44だった場合はこうなります。評定の比率が5だった場合、7.4点変わっていますね。評定の比率が4だった場合は、5.92点。比率が3だった場合は、4.44点。内申がもう1点下がった場合も併せて見ていきましょう。

▲中3の内申が43だった場合はこうなります。評定の比率が5の場合は7.4点、4の場合は5.92点、3の場合は4.44点。もちろん内申1点の重みは変わらずですね。つまり、中3の内申が1下がるごとに、7.4点や5.92点や4.44点がS値から引かれていくということです。もう少しイメージしやすくしてみましょう。


評定:学力検査の比率が3:5だった場合は、この4.44点がそのまま学力検査のハンデになります。これがHくんの質問の答えとなる「内申1の差」ということですね。学力検査の小問の配点は最低が2点になりますから、問題によっては正解二問分の価値が内申1にはあるということですね。


評定:学力検査の比率が4:4だった場合は、計算すると内申1に学力検査7.4点分の価値があるそうです。実に大きい。2点の配点の小問4つ分ほどの差があることに。


評定:学力検査の比率が5:3だった場合は、内申1の違いで学力検査12点分近くの差ができます。2点配点小問6つ分ほどの差ですから、これはけっこうなハンデになりますね。この事実を一言にまとめておきましょう。



中3内申1の重みは、学力検査4点〜12点分の差になる!



おお!けっこうなハンデがつきますね。Hくんも驚いておりました。ちなみに、評定の比率が2になるのは現時点では横浜翠嵐だけですのでそこは割愛しています。では次に中2の内申1の重みを感じにいきましょう。




中2内申1点の重みについて



基準(オール5)とそこから中2内申を一つ下げた表を一気に見てみましょう。

▲中2の内申が一つ下がった44の場合はこうなります。ズバリ中2の内申が1下がると、評定の比率が5だった場合は3.7点、4だった場合は2.96点、3だった場合は2.22点がS値から引かれていきます。ピッタリ中3の重みの半分ですね。つまり、こう言えそうです。



中2内申1の重みは、学力検査2点〜6点分の差になる!



中3の半分とはいえ、これも小さくはないハンデですね。内申の大事さが伝わってきます。受検生たちの成績は今更もちろん変えられませんが、来年以降受検生になる生徒達はこの事実を早めに知っておくと普段の勉強に身が入りそうですね。




内申1の重みを知ったあなたへ



「うわー、めっちゃハンデあるじゃん」と頭を抱えたHくんに、

少しだけ今までの反省をさせた後、こんな事実も併せて伝えておきました。

決して慰めているわけではありませんが、事実は事実です。



2017年度公立高校入試の学力検査において、2点配点の問題はどれだけあったのかご存知でしょうか。英語はリスニングの7問と空所補充の7問で計14問。国語は漢字の8問と文法・俳句の2問の計10問。数学と理科と社会にはなんとありません。つまり、一番大きな12点の差も、一番数の多い4点配点の問題でみれば3問の差ということ。まぁ、それでも大きいは大きいのですが、多少気が楽になりませんか。Hくんはすぐ復活していました。


また、公立高校入試には二次選考という仕組みがあります。詳しくは貼ったリンクを見てほしいですが、簡単に言えば内申は関係のない選考です。各校1割をこの選考で決めます。極論内申0でも学力検査(特色検査)と面接が満点であれば湘南高校でも合格できるシステムです。Hくんは「おお!」とテンションが上がっていました。



過去と他人は変えられないからね。自分と、未来を変えにいこう。



本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。

事実は事実として受け止めて活かすべし。



「第二の家」ブログ|藤沢市の個別指導塾のお話

塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。