「寝るんじゃない」
そう言って何度も怒られている姿を見ました。
勉強はあんまり好きじゃなくて、逆に遊ぶのは大好きで、休憩時間には決まって野球の話を講師たちと。とってもやんちゃでしたが、たまに大人じみた話をする中学受験生の彼は、教室の人気者でした。
私自身も何度か授業をしました。食塩水の天秤や国語の読み方。飲み込みは早いのですが、繰り返しを嫌うので、定着するのに時間がかかるタイプでした。
入試が近付くにつれ、少しずつ大人になっていく彼は、辛くとも苦しくともいつも明るく元気で、それをすごくたくましく感じた記憶があります。
「合格したよ」会った瞬間に、開口一番に出た言葉。めっちゃ嬉しそうで、こっちまでテンションがおかしくなりそうでした。ニコニコの笑顔と、渾身のガッツポーズ。前もって報告は聞いていましたが、そんな報告はやっぱり何度聞いても最高に嬉しいものです。
握られたその手に、しっかりと掴まれたのは、自分の未来かな。
教室長や講師のみんなにも「ありがとうございました」とちゃんと言えていたから、「文武」両道を「分武」と書いていたことは見逃してあげましょう。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
闘いの日々は続きますが、どうか各々がベストを尽くせるよう、願っております。
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