直前も直前ですが、生徒たちに口酸っぱく言っていることをここにも記しておこうと思います。
神奈川県の公立高校入試問題の文字数は日本一とも言われています。
確かな読解力とスピードがないと、太刀打ち出来ないままに時間が過ぎ去ってしまいます。それは特色検査も然りです。
それに伴って、近年各中学校のテストも文字数が多くなっているような印象を受けます。
素早く正確に問題を把握し、適切な答えを導き出す。内申をとるにしても合格を勝ち取るにしても、そんな力は今や必要不可欠なのです。
では、その時に重要なポイントをお伝えしておきましょう。ズバリ言いますね。
それは、「意識をして問題を読む」ということです。
どういうことか、実践してもらったほうがわかりやすいかと思いますので、ちょっとワークをしてもらいましょう。
まずは下のプリントをじっくりご覧ください。
じっくりご覧いただけましたでしょうか?それでは質問です。
「注意事項」にはどんなことが書かれていたでしょうか。
「へ?そんなとこ覚えてないよ」という方がほとんどではないでしょうか。では逆に、「注意事項にはどんなことが書かれているかを伺います」と言われてから見ていたとしたらどうでしょう。すぐに答えに辿り着けますし、二度手間にならずに済むのではないでしょうか。
そうです。それが、「意識して問題を読む」ということです。
では、同じことをもう一度してみましょう。今度は今居る部屋の中をじっくりと見回してみてください。見ましたか?それでは質問です。「そこに本や雑誌は何冊ありますか?」。これも何を訊くかという質問を知ってから部屋をぐるりと見回すほうが、早く答えに辿り着けそうです。
これをテストでも応用してみます。
例えば、国語。多くの読解問題では、本文の後に設問があります。これを「意識して読む」には、本文→設問ではなく、設問→本文の順番で読むということがポイントになります。具体的に文学的文章を解く場合を説明すると、問1問題文→文学的文章本文→問2問題文→文学的文章本文…のように問題を解いていくのがオススメです。
「どうしても本文から読みたい」という生徒や、教える側の意図があって本文から読む場合などはもちろん強制はしません。ただ、すべてを意識しながら読むというのは人間にとって難しい作業です。特に制約がなければ前述の方法をオススメします。
この「意識して読むこと」は国語だけでなく、数学の文章題や理科社会の複雑な問題にも応用できます。見た瞬間「うわっ」となりそうな問題は、先に問題文の最後の方で何を問われているかを確認してから前に戻って読む方が楽ちんに読めます。
人間の「意識する力」というのはとても強いものです。
新しい服を買うと、街を歩いている時にその服を着た人に気付きやすくなるのと一緒。意識は、無意識まで引っ張り出して、あなたの注意力を上げます。
それを活かさない点はありません。
意識して問題を読む。
ぜひ、意識を。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
やってなかった人がこれをすると劇的にスピードが上がったりしますよ。
0コメント