県立高校改革や学力向上進学重点校やSSHって何?実施計画を神奈川高校物語で見てみよう


神奈川県の各高校を勝手に擬人化して描く物語です。今回のテーマは、【神奈川県公立高校改革】。大層なテーマですが、いたってゆるめだけれど真面目に参ります。



県立高校改革実施計画I期



教育委員会「えー、うぉっほん。あのね、平成28年度から39年度までの12年間で高校改革の実施計画立てたよ」


各高校「ざわざわざわ」 横浜翠嵐「ほう」 希望ヶ丘「おほほほほ。県も色々考えてるのね」


教育委員会「あのね、改革の柱は三本。一本目は、質の高い教育の充実ね。そりゃそうね。二本目は、学校経営力の向上。民間人材の活用なども狙っていくよ。三本目は、少子化社会に基づく再編・統合などの取り組みね」


磯子「統合か…俺は今年募集停止…」 相模原青陵「俺も…。弥栄と…くっつく予定…」


平塚農業・平塚商業「俺たちも2020年に合体予定だぜ!」


教育委員会「すべては生徒の為ね。あー、うぉっほん。それでね、28年度から31年度を改革I期として、色んなことに取り組む指定校を決めたのね」


どん、と皆の前に置かれた大きな表。各々が見上げる。


湘南「えぇーと、【新科目「公共」に係る研究の教育課程研究開発校】に指定されたのは…瀬谷西上溝湘南台伊志田新城城郷か。新科目って面白そうな響きだなぁ」


湘南台「え?公共?たしか現代社会の代わりに創設される科目よね。できるかしら」


茅ヶ崎北陵「湘南台さんなら大丈夫だと思います。そんな私は、【新たな学習評価に係る教育課程研究開発校】ですか。海老名大磯鶴見光陵も一緒ですね。よろしくお願いします」


海老名「やっちゃおうぜ!YEAH!」


七里ヶ浜「俺は清流と一緒に【授業力向上推進重点校】だ。めっちゃ上げたるぜ!」


藤沢清流「僕も頑張ります。港北松陽伊勢原麻溝台も一緒だね」


松陽「こちらこそよろしくね」


柏陽「ふふふ…【ICT利活用授業研究推進校】には生田横浜旭陵横須賀大津秦野上鶴間城山が選ばれてるね。【プログラミング教育研究推進校】には、住吉横浜緑ヶ丘茅ヶ崎西浜西湘相模原総合が選ばれてるよ」


茅ヶ崎西浜「カモン、プログラミング!」


大和南「あ、オラは【逆さま歴史教育にかかる研究校】だ。神奈川工業舞岡津久井浜秦野曽屋と一緒だべ」


寒川「わ…わたしは、【確かな学力育成推進校】です。永谷平塚湘風津久井と一緒です」


希望ヶ丘「おほほほほ。大学進学指導の充実を図り進学実績向上に重点を置いた公立学校【学力向上進学重点校】のエントリー校は、私を含め、17校だわさ。30年度にその中から学力向上進学重点校が発表される予定。横浜翠嵐湘南は29年10月に先行指定されてるわね」


平塚江南「川和多摩横浜平沼光陵柏陽横浜緑ヶ丘横須賀鎌倉茅ヶ崎北陵小田原厚木大和相模原、そして私と希望ヶ丘がエントリー校ですね」


横須賀「次期SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とも言える【理数教育推進校】は、多摩希望ヶ丘横須賀平塚江南相模原の5校」


サイエンスフロンティア「SSHは文科省が認定するんだよね。指定期間は5年。公立高校だと30年度現在は僕と横須賀がそうかな」


鎌倉「同様に、SGH(スーパーグローバルハイスクール)候補とも言われる【グローバル教育研究推進校】は、神奈川総合横浜平沼横須賀明光小田原大和西、それに俺を含めた6校か。英語、頑張ろ」


神奈川総合「あ、私も入ってるんだー。国際、あるもんね。頑張らなくちゃ」


サイエンスフロンティア「SGHも文科省が認定するんだよね。30年度現在、公立高校でこの指定を受けているのは横浜国際と僕だね」


横浜翠嵐「サイフロ、頑張っておるな」 サイフロ「イエスボス」


横浜国際「ちなみに私ってば、【国際バカロレア認定推進校】にもなっているのね。文科省が指定する国際バカロレア認定校を目指すってことね」


津久井「バカ…ロレ…ア…?」


相模原「国際バカロレア(IB:International Baccalaureate)とは、文科省のHPによると、1968年、チャレンジに満ちた総合的な教育プログラムとして、国際的に通用する大学入学資格(国際バカロレア資格)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として設置されたものです。つまり、高校卒業後、世界各国の大学が進路先として選べるようになるということですね」


 茅ヶ崎「私たちは【インクルーシブ教育実践推進校パイロット校】だー。インクルーシブ教育って、障害のある者が普通学級から排除されないことを念頭においた教育で、障害のあるなしにかかわらずともに学ぶ仕組みのことだよね。選ばれたのは私や足柄厚木西、連携募集を行っている学校だねー」


綾瀬西「私たちは学習障害者の通級指導を目的とした【通級指導導入校】。小学校や中学校では広く行われている通級教育を高校でもきっちり導入していきます。生田東保土ヶ谷も一緒だね」


藤沢西「あれあれ、この指定校が沢山ある【コミュニティ・スクール】ってのは?」


大船「【コミュニティ・スクール】というのは、学校運営協議会制度のことで、保護者や地域の方などが学校運営に参画できる仕組みです。教育委員会が任命した保護者や、地域の方々、学識経験者などが学校運営の基本方針を承認したり、学校運営について意見を述べたり、 教職員の任用に関して意見を述べたりすることができるわけですね」


藤沢西「へーありがとう、大船!えーと、指定校はちょっと多いけど一気に言うぜ。岸根釜利谷逗子小田原城北工業愛川市ヶ尾田奈向の岡工業百合ケ丘横浜明朋磯子工業横浜栄瀬谷横須賀工業藤沢西藤沢工科藤沢総合秦野総合二宮相原神奈川総合産業上溝南田名大和東相模向陽館…かな。31年度までに全校で実施予定みたいだよ」


教育委員会「えー、うぉっほん。大体見たかなー。よろしくね。ほとんど31年に見直しをするから、それまでハッスルしてみてください」


各高校「はーい」


モンスター【県批判】が現れた。


【県批判】「あのー逆さま歴史教育とかよくわからないんですけど、本当に意味あるんですか?難しい文書の説明ではなくて簡単なわかりやすい説明はないんですか?インクルーシブってどうですか?もう31年来ちゃいますけど、きちんと進んでいるんですか?国と連携は取れているんですか?」


教育委員会「はい、消去」 【県批判】は消え去った。


教育委員会「何事も、何かをやるという時には批判が伴うものです。だからこそ、有無を言わさぬ目に見える成果を出しましょう。期待しています」


高校たちの動向に注目しよう。



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塾という場所が好きです。生徒の成長する姿を見るのが好きです。生徒や保護者と未来の話をするのが好きです。合格や目標を達成して一緒に喜ぶのが好きです。講師と語り合うのが好きです。教材とにらめっこするのも好きです。新しい人と出会うのも好きです。藤沢の街が好きです。ブログも、好きです。

勉強犬

「第二の家」学習アドバイザー。
世界中に「第二の家」=「子どもたちの居場所であり未来を生きる力を育てる場所」を作ろうと画策中。元広告営業犬。学生時代は個別指導塾の講師。大手個別指導塾の教室長(神奈川No,1の教室に!)・エリアマネージャーを経て、2015年ネット上で「第二の家」HOME個別指導塾を開設。2019年藤沢にHOME個別指導塾リアル教室を開校。