ぼーっとしながら、小田急江ノ島線に乗っていたんです。
目の前には、見慣れた路線図。でも、これってよく出来てるよなぁ。見やすいし、どことなくスタイリッシュ。ついつい見入ってしまう。
そんな風にぼーっと眺めていたら、ふとこんな考えが浮かんできました。
「学習系統図を路線図風にしたら面白いんじゃないか」
学習系統図というのは、学習内容のつながりを示すもののことです。例えば明光義塾だとこんな感じ。公立中学校の進みにあわせて、何年生で何を学ぶかも同時にわかるようになっています。
こういう風に勉強の単元が一元化されていると、生徒の頭の中を整理する時にも使いやすいんですよね。
もちろん、保護者様へ説明する時にも役立ちます。「この単元ができていないのは、そこよりも前のこの単元に原因がありそうですね」という具合に。
とにかくあると便利な学習系統図。特に積み重ね科目である数学と英語は必須です。
「じゃあいっちょ作ってみるか」
そんな心の声に従って作業に取り組み始めましたが、すぐにWordの限界に気付きました。しかし、ここで諦めるわけにはいかない。
なんとか形を作って、入れたい単元を記入。そこそこのものができました。本当はもっと小中高の単元の間に路線(つながり)を作りたかったのですが、技術的に断念です。次回にとっておこう。
本来こういうのはきっと違うソフトで作るんですよね。Alt+マウスもしくはCtrl+十字キーを駆使して、位置の調整を図りましたが、完璧にはできませんでした。
また、ローマ字入れも断念。これも次回のお楽しみということで。
心残りはありますが、とにかく『数学学習系統図MAP』が完成致しました。
WordのデータをDropboxリンクで貼っておくので、使いたい!又は手直ししたい!という奇特な方がいらっしゃいましたらご自由にどうぞ。
各停みたいになっているのが「高校入試で100点狙う時にやる単元」です。そりゃもちろん全部停まります。
急行みたいなのが「高校入試で50点狙う時にやりたい単元」です。神奈川県の入試数学攻略に関しては『合格に100点はいらない』を御覧下さい。
その下の快速急行やら準急みたいな線は、より大きなくくりの単元別になっています。「計算」「グラフ(数量関係)」「図形」で分けています。ま、これは頭の整理用ですね。
その上と下には乗り換え線である「小学生算数線」と「高校数学線」があります。「高校数学線」の単元にはIとAのものがありますが説明を割愛しています。
ちなみに、小学生の算数の学習系統図に関しては『小学生算数の学習系統図から読み解く学年別学習注意ポイント』で説明しています。
今回は中学生の内容を少しだけ説明しておきましょう。
『数学学習系統図MAP』のドクロマークをつけた注意ポイントについて触れておきます。
まず最初の注意ポイントは、中学生になって数学2つ目の単元である「文字と式」です。特に「文字の利用」の難易度が高めです。
小学生の時の難関単元である「速さ」や「割合」の知識が必要になるんですよね。文章問題ということも相まって苦戦しがちです。
次の「方程式」の立式にも関わる部分ですので、気を引き締めて習得しましょう。慣れてくれば小学生の頃の計算よりも文字で代用ができる分、楽チンです。
次の注意ポイントは、二年生の図形単元で出てくる「合同の証明」です。合同条件は321(3辺、2辺とその間の角、1辺とその両端の角)で覚えられると思うのですが、それを使って証明する=作文するというのが難易度高めです。型を覚えて対処しましょう。
最後に記した注意ポイントは「平方根」です。まず出会う時期が注意です。中学3年生の中間テストの範囲に入るかどうかの単元ですが、その影響でさらりと触れられることが少なくありません。今までにない新しい考え方になるので注意しましょう。
もちろん、これ以外にも注意ポイントは沢山ありますが、特にこの部分というのを挙げておきました。
「え?一次関数や二次関数は注意ポイントじゃないの?」という声もありそうですが、どちらも最初は「関数は楽勝だ」ぐらいの感覚で触れてほしんですよね。
生徒が「難しい」と思った瞬間に、彼らの理解度がガクンと落ちる気がしています。もちろん応用は高難易度ですが、基本的な部分はそんなに難しいわけではないので、気楽に臨んでほしくて注意ポイントには入れておりません。
参考になれば幸いです。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
早速生徒に見せたら「ヒストグラムの谷」がなんだかホラーっぽいと言われました。
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