藤沢市のソフトテニス部の春季大会を見に行ってきました。
秋葉台中学校での開催。晴天の中、まるで虹のような色とりどりのユニフォームで試合に臨む生徒たちはみんなキラキラしていました。
いい天気で良かったね。生徒はもちろん、見学の方の人数も多くて、にぎやかでした。各教室の生徒たちにも会えてすこぶる楽しかったですが、教室の開校があったので最後まで見れなかったのが残念です。
▲すごい数のトーナメント表。
『パデル』にはまっている僕ですから、「どれどれ、言っても中学生でしょ。試合したら勝てるんじゃない」ぐらいの感じで見学に行きましたが、とんでもない。
上手な子は本当に上手で、いい球返すんですよね。大人が入ってもささっと負けそうでした。うん、テニスの王子様よく見てイメトレしていたけど、やっぱり波動球や燕返しはできそうにありません。もっと言えば体力とスピードがもちそうにありません。
だけど、頑張る生徒たちや会場の熱気やその青春っぷりに「いやー最高だなぁ。スポーツっていいなぁ」なんて気持ちよくなっていたら、事件は帰り道に起こりました。
時計を少しだけ巻き戻しましょう。このお話のスタートは、試合会場に到着する少し前。試合見学のために車を近くの有料パーキングに停めた頃ぐらいから始まります。
ちなみに、僕の愛車の『ハスラー』は、キーさえ近くにあれば、ボタンでエンジンがかかるスマートなやつです。車を降りる時にも、キーを持っていないと、「ぴぴぴ」と音が鳴って知らせてくれる賢い子です。
この度は、そんな彼を少し困らせてしまいました。
パーキングに車を停めた時、「試合会場に早く行きたい!」と僕は少し焦っていました。焦りはよくありません。適切な判断ができなくなります。
颯爽と車を降り、鍵を閉めようとしたら鳴り響く「ぴぴぴ」。あれ、鍵がない。ポケットに入れたはずなのになぁ。焦りながらも車の中を必死で探します。ここまで走ってこれたわけですから、鍵は近くにはあるはずです。
しかし、一向に見つからない。仕方あるまい。ちょっと怖いけど、すぐ近くだし、このままにして試合の見学に行こう!と僕は意を決しました。日本の治安の良さを信じて。
そして、試合の見学をして無事に帰ってきたわけです。車も無事。ここまではよかった。ドタバタはここからです。
依然鍵は見つかりませんが、開校の時間があります。教室に向かわなくては。幸い車は走りますので、まずは教室に向かおうとパーキングから出ようと思ったら、財布の中には一万円札のみ。千円しか入らない機械の前で、私は車ごとフリーズしました。
このままでは出られない。
仕方なく猛ダッシュで車を降り、近隣を見回します。辺りには郵便局と車屋さん。郵便局はお休みで、車屋さんに両替の申し出をしてみましたができず、代わりに近くのコンビニを教えてもらいました。
コンビニまでダッシュ。まさか生徒たちの試合を見て思った「運動したいなぁ」がここで叶うとは思いませんでした。気持ちよくない汗をかきました。
無事にコンビニでお釣りを受け取り、千円札ができました。帰りもダッシュで車へと辿り着き、相変わらず鍵は見つかりませんが、教室に向けて発車致しました。
舞台は代わり、教室近くのパーキングへ。何とか無事にそこまでたどり着いたのです。隣は空いているし、扉を開けてこれで心置きなく鍵を探せるぜ!と息巻いていたら、やってきたのは現金輸送車。
予想通り我が愛車の隣に停まりました。隣でドアをバタバタ閉めたり椅子の下を覗いたりあたふたしているめっちゃあやしい僕をギロリと睨みましたが、向こうには向こうのお仕事があります。隣の怪しい人を放ってはおけません。
「どうかされましたか?」
「いや、鍵を失くしちゃって」
「ああ。こっちのドアギリギリまで開けてもらって大丈夫ですよー」
なんていい人たち!今度から巷で警備員の方を見つけたら心の中で「お疲れ様です」とちゃんと言おう。
結局、警備員の方々が行って帰ってくるまでずっと探してました。早速「お疲れ様です」ってちゃんと言いました。
やさしい警備員さんのお二人。帰り際も「大変ですね」なんて声をかけて下さって、ちょっと疲れていた僕は「本当もう困っちゃって」なんて簡単に事情を説明すると、その警備員さんが言いました。
「ああ、僕も前に同じようなことがあって。その時はシートカバーに挟まってたんですよ」
シートカバー?
ん?シートカバー?
まさか。
いや、まさか。
疑心暗鬼でカバーをめくってみると、そこに現れたるは探し求めていた鍵。
そう、事件の鍵を握っていたのは、シートカバーでした。
おあとがよろしいようで。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
大会に行ってもらったエネルギーのおかげでその後もしばらく元気でした。
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