以前、『忘れることは能力である』と、このブログでも紹介しました。
改めて、脳の役目は「忘れること」。それがうまく機能しないと人間はHAPPYに暮らしていけないといいます。本日は、その前提を踏まえてお話を進めていきますね。
脳の役目が「忘れること」だとしたら、忘れたくないものを忘れないようにするには、「これ重要だよ!忘れないでね!」と脳にちゃんと伝えてあげる必要があります。
脳に「忘れないでね!」を伝えるための工夫、つまり「暗記方法や記憶術と呼ばれるもの」には、もちろんこれが絶対!というものはなかなかありませんが、生徒にオススメしたい方法はいくつかあります。まとめてご紹介しましょう。
先日、僕の尊敬する『さくら個別指導学院』の國立先生がこんな記事を書かれていました。
わかりやすい!適度に適切な負荷を脳や身体全体にかけることは暗記には超重要です。その仕組が図で詳しく説明されています。さすがです。
続いて、『東大王』で有名なクイズ王の伊沢さんもオススメの暗記術についてこう話されています。
タグ付けね。格好良くいうならば、お目当てのものを想起させるトリガーをたくさん作っておくということですね。インプットとアウトプットの重要性にも触れています。素晴らしい。
最後に、『5分で学ぶ記憶術』でもご紹介した記憶アスリートのイドリズ・ズガイさん。まず名前が覚えにくいですが、その記憶術は圧巻です。
面白いですよね。タモリさんもこの記憶術使っているって何かで見た記憶があります。
僕からも一つ。リズムと繰り返しとイメージを使った暗記方法について、ファミリーマートの歌を使って説明しています。セブンイレブンだと先に答えが出てきてしまうのでファミマ派です。
さて、生徒諸君、参考になったかな。
繰り返したり、リズムをつけたり、イメージをもったり、書いたり読んだり写したり、いろんな暗記方法がありますね。
さぁ、実はここからが本題です。錚々たる面々のお話を聞いた後ですから、お腹いっぱいなのはわかりますが、今までの方法と併用ができて効果的でしかも簡単ですので、ぜひ気楽に読んでください。
勉強犬がオススメする素敵なプラスアルファの暗記術。それは「物語を使う」ということです。
人間は、「物語」に弱いです。人が物語を話すと、ついつい聞いて、考えや感情を巡らせて、頭に残そうとします。「忘れないで!」というメッセージを脳に自然に伝えるんですね。
本のタイトルや登場人物は忘れていても、ストーリーだけはなんとなく覚えていることってありませんか?誰がいたかは忘れてしまっても、「こんなことがあった」というのは強く覚えていたりしませんか?
それが「物語」の力です。
「物語」は、感情やイメージとも結びつきやすいです。ですから、それを脳が「大切だ」と認識して記憶として残しておいてくれるのでしょう。また、物語には色んな要素が含まれていますから、東大クイズ王さんがお話されていたようなタグ付け効果もありますね。
何気ない単語練習にも、「物語」を取り入れてみましょう。
俺15歳。今、勉強犬のブログで知った『さくら個別』さんのオススメ暗記術を使って単語練習に挑戦している。部屋の中は暑いが、俺は頑張っている。今日の目標は30個の単語暗記。作業になってしまわないように、適度に小テストを実施する。さっき学んだ方法だ。これだけでも成長。あとは愚直にこなすのみ。手を動かす。この一筆一筆が、明日の俺を支える血肉となる。5回めのテストでやっと8割。もう少しだ。どうしてもdictionaryが書けない。長い。長い辞書ディクション・ナリーさんで覚えたら書けた。俺、天才かも。7回めで9割。ディクションさんも完璧。さぁ、栄光の8回めだ。感動のフィナーレへ向けて、今、俺はペンを走らせる!
みたいな。まぁ、こんなに細かくなくてもいいです。
問題を出しあった。虫が嫌いな相手が「玉虫色」の意味を問題に出してきて笑った。
ぐらいでもかまいません。大事なのは行程と物語をセットにすること。想像力を働かせて、覚えている自分を客観視して物語にしてしまうこと。主人公自分(慣れてきたら無生物主語パターンも有)の物語を作ってしまうこと。
暗記も作業にしてしまったらすぐに脳に捨てられてしまいますが、物語として組み込めば、脳は「あ、これなんか物語もついてる。重要なのかな。一応とっとくか」みたいな感じで大切にしてくれます。
やったことなかった、という方はぜひ試してみてください。きっと今までよりも少しだけ楽ちんに暗記や記憶ができると思いますよ。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
脳の能力ってね、誰でもそんなに大差ないんだってね。駄洒落じゃないよ。
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